第67号(2010年春号)






県統合再編検討委員会 県立塚口病院と尼崎病院の統合再編案を発表
「新用地で両病院の統合が望ましい」

皆さんのご意見をお聞かせ下さい

08年に策定された兵庫県新行革プランで、県当局が両病院の統合再編について検討することが、明らかにされました。県議会では、市民から8万人もの署名を添えた両病院存続を求める請願が提出されましたが、自民党などの反対で否決。その後、尼崎病院と塚口病院の統合再編検討委員会が設置され、大学教授、両病院長、地域団体代表などが委員として選ばれ、非公開で議論が進められました。
委員会では、塚口病院の課題として「麻酔科などの医師不足等により、小児、産婦人科等の救急対応や合併症への対応が困難」「建物の老朽化などにより、新生児救急治療室の増床などの機能充実が困難」など、尼崎病院の課題として「近年大幅に増加している救急患者や手術件数への対応が困難」などが挙げられました。
今後、両病院の統合再編のために必要な診療機能として、小児救命救急医療の24時間365日体制の確立、周産期医療では脳神経外科、心臓血管外科などへの対応、救急医療では断らない救急体制の確立などが示されました。
委員会では、次頁にあるようにA案「両病院存続」、B案「尼崎病院に小児、周産期医療の病棟等を増築」、C案「新用地に新病院を建設」の3案が提案されました。
委員会としては、「高度医療などの充実を図ることが可能になることから、統合再編が望ましい。より充実した施設整備が可能であり、医師確保を行う点で優れていることなどの観点から、新用地に新病院を建設するC案が望ましい」としました。仮にC案が困難な場合には、課題はあるが尼崎病院隣接地での増設を行うB案実施が次善の方策とされました。併せて、病院の跡地利用は、地域に必要な医療機関などの誘致の検討が必要だとの意見も付されました。
統合再編案に関する皆さんのご意見を、是非お聞かせ下さい。(メール又はFAXで)



詳しくは兵庫県HP http://web.pref.hyogo.jp/ha01/ha01_000000025.html

■統合案に対するアンケート調査結果■
 12月の市民オンブズ尼崎の会合で、県当局からの説明後に行ったアンケート調査では、
 サンプル数が少ないのですが、C案、B案、A案を支持する割合は6:4:1でした。

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