■ |
県議選尼崎選挙区で丸尾の選挙カーは、多少休憩しましたが、公選法でマイクを使用できる朝8時〜夜8時まで12時間車を動かし続けました。それで9日間の燃料給油量は約116リットルでした。他候補の選挙カーの給油量も、概ね似たような状況です。(1頁表を参照)
|
■ |
ところが社民党候補者の選挙カーは、9日間で445リットルを給油し、他の候補の3〜4倍にもなります。選挙初日に76.5リットル給油したことも考えられない量です。なぜこのような給油量になったのか、説明が必要です。
|
■ |
実は、このような事例はこの候補者に限られたことではありません。
選挙カーの燃料費の公費助成上限額は66,150円で、07年度の兵庫県議選でその上限を請求した候補者は、6人います。
|
■ |
1日に最も多く給油した人は、三田市の無所属候補(落選)で選挙初日に115リットル給油。燃費を最も悪い1リットル5kmと仮定すると、1日の走行距離は575km。選挙カーの平均時速を20kmと仮定すると、29時間走り続けたことになります。1日最大給油量については、加東市の自民党候補101.75リットル、神崎郡の無所属候補(民主党会派)99リットルと続きます。
|
■ |
さらに、ほとんど毎日45〜60リットルと同じ量を、しかも大量に給油している候補が9人いるのも極めて不自然です。
|
■ |
そもそも選挙公費助成制度で、不正や不透明な支出が続発する最も根本的な問題は、候補者の公費に対する意識の低さなのですが、公費助成上限額が高く設定されていることも、不透明な支出を助長する大きな要因です。また、尼崎市では公開されている燃料供給業者名などを選挙管理委員会が、非公開にしていることも問題です。さらに、候補者に、燃料代などについて、ガソリンスタンドから渡される明細などの資料を提出させることも必要でしょう。
再発防止のために情報公開の徹底と、公費助成上限額の減額が求められます。 |