第63号(2008年6月)






07年度兵庫県議選の選挙公費助成
不思議な支出を山ほど発見
全国で不正請求が横行

現在、選挙によって多少異なる部分はありますが、選挙カーの借上料・燃料費・運転手の人件費、ポスター作成料などに、公費が助成されるようになっています。
丸尾も県議選、市議選の候補者として、この公費助成を受け取ってきましたが、制度の助成上限額が高く、容易に不正ができる状況にあると考え、以前から、オンブズのメンバーと共に、その見直しを総務省や尼崎市に求めてきました。
案の定、この公費助成については、全国で不正請求が横行していました。今年1月に自民党の保坂議員(山梨)や公明党の太田代表(東京)などが、選挙カーに燃料を毎日同量給油したと選管に報告し、選挙カーと一緒に走る随行車の燃料費を、不正に請求していたことが明らかになりました(公費は返還済み)。
その他にも東京都議選、埼玉・神奈川県議選、名古屋市議選など全国各地で、選挙公費助成の不正請求が続発しています。

一方、2007年4月8日投開票の兵庫県議選(9日間)はどうでしょうか。県議選の公費助成の支給総額は、約1億2285万円でしたが、その実態を見ていきます。



県議選公費助成
公費で作成された大量のポスターの行方は?

まずポスター代を見てみます。尼崎市選挙区の選挙掲示板の枚数は649枚ですが、ポスターを全面的に貼りかえることを想定し、条例上は掲示板の枚数の2倍まで、公費でポスターを作製できます。
そこで、オンブズのメンバーは、市内の数個所でポスターが貼りかえられるのかどうか確認しましたが、どの候補者も、ポスターを全面的に貼りかえることはありませんでした。
では、なぜ、候補者の多くは掲示板の2倍に近い1000枚以上のポスターを作製し、公費助成を受けているのでしょうか。
候補者の中には、掲示板に貼った残りの公費作製ポスターを、選挙事務所、集会場で大量にポスターを貼っている方もいるかもしれません。しかし、公費で作成されたポスターを、むやみやたらに使うのは道義上、大きな問題です。また、支持者にポスターを配布していることなども考えられます。そういう事実があれば、明らかに目的外のポスター作製であり、不当な公費助成の請求だと考えられます。



県施設の紹介 人と防災未来センター http://www.dri.ne.jp/

阪神大震災を教訓にし、建設された防災教育視察です。防災未来館は、恐ろしいほど臨場感あふれる震災擬似体験が出来る映像を見ることができ、団体で予約をすれば、震災語り部の人の話を聞く事も出来ます。様々な防災グッズの展示もあり、子どもたちの防災教育にはうってつけです。遊び感覚で1日堪能できます。小中学生は、ココロンカードを提出すれば無料。

入場料 防災未来館 大人500円、高校・大学生400円、小中学生250円。
    ひと未来館 同額。
    両館入場  大人800円、高校・大学生640円。小中学生400円。
場 所 阪神岩屋駅から南へ徒歩10分、JR灘駅から南へ徒歩12分 078-262-5050



道路特定財源(揮発油税1リットル48.6円など)は環境税(環境省試算1リットル1.52円)と一般財源化を


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