第59号(2007年3月)






県会常任委員会 県内視察の議員が

自宅そばのホテルで公費宿泊とは?

05年度の実績を見ると、各常任委員会は年に4回、県内各地に1泊2日の視察に行っています。議員は現場をしっかり見る必要があり、視察は必要でしょう。当然、その視察の旅費、宿泊料は公費で支出されています。
しかし、疑問があります。議員の住んでいる居住地が宿泊場所であったときにも公費で宿泊料が支払われています。1日目日程は5時頃に終わり翌朝9時集合なので、帰宅する時間は十分にあり、公務としてホテルに宿泊しなければならない合理的理由は何もありません。議員の中には、視察場所が自宅の近隣である場合、ホテルに泊まらずに帰宅する人もいます。皆と同じホテルで宿泊、酒食を楽しみたいのであれば、私費で泊まればよいのです。公費を大切に使うべきです。





丸尾まきのプロフィール

1964年 尼崎市立花町で生まれる 立花愛の園幼稚園卒園、立花小入学、立花小から立花南小が分校、立花南小卒業、市立尼崎高校卒業、大阪産業大学工学部卒業
学生時代に国会議員候補者の元でアルバイト。政治改革の必要性を痛感。
八百屋開業のため運送会社で資金稼ぎ、八百屋・農家で研修後有機野菜販売八百屋開業

1993年 市民派として議員に初当選、その後、2期目、3期目、4期目当選

所 属
市民オンブズ尼崎世話人、気候ネットワーク、ネットワーク地球村、日本熊森協会など
趣 味
環境に優しい暮らしの実践(信号等で止まった時に車のエンジンを一時止めるなど)
ペット
ミミズ(生ごみを堆肥化するためのミミズコンポストを設置)
ボランティア歴
阪神大震災引越しボランティア、重度障がい者への食事介護、献血、ごみ拾い
血液型 B型
星座 さそり座
持病 花粉症



改革せよ!県会議員の政務調査費
高額リース代で続く 議員の高級車乗り回し

「政務調査費収支報告書」にカーリース代と記載しながら、マイカーローンを支払っていた「ごまかし議員」の問題。04年度支出を調べると、23人がカーリース代を支払い、その内4人は年100万円以上のリース代。この問題は新聞報道等に取り上げられました。その結果、県議会は、カーリース代の支出上限を80万円と決め、原則リース代総額の50%を支出可とし、リース車を議員活動用にのみ使用している場合には、総額の80%まで支出を認めることにしました。
交通不便な場合にレンタカーを借りることは理解できるとしても、四六時中車を借りる費用を公費で出す必要があるのかは大きな疑問です。支出上限の80万円も金額が高すぎます。負担割合80%で年間80万円を支出する場合の車種は、購入価格400~500万円の高級車となります。
万一カーリース代を認めるとしても、負担割合50%、年に10万円までが限度です。これで購入価格100万円程度の小型乗用車をリースすることができます。議員が高級車を乗り回すことに公益性は全くありません。参考までに05年度のカーリース代の実態を示します。

06年度都道府県財政状況 ワースト3位 兵庫県(実質公債費比率19.6%)


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