第59号(2007年3月)






兵庫県会議員の通信簿 「市民オンブズ尼崎」発表

県会議員は住民のために働いているか
―特権意識や情報公開の姿勢をチェック―

市民オンブズ尼崎は、この4年間の県会議員の仕事を住民に知らせるため、議員通信簿を作成し公表しました。
1)まず議員の仕事である議会での発言を調査[本会議場での質問回数等]。
2)次に情報公開に対する姿勢を調査[政務調査費の領収書公開を求めるオンブズ請願への態度]、
3)議員の特権意識を知る調査[県行政が旅費にあてる日当を見直したとき、議員だけに高額の日当を設定する提案への態度]、
4)住民に対する説明責任を果たす意識の調査[国民年金支払い状況に対するオンブズ公開質問状への回答]、
5)公費を大切に使う姿勢の調査[03年の県会議員選挙において、公費で助成されるポスター作成の費用]などです。

丸尾まきが考える模範解答を参考にしてご覧ください。





議員通信簿から見えてくる県議会の実態
本会議 任期中一度も発言しない自民党議員6人

2006年2月23日までの今任期中で、議員の最も重要な仕事のひとつである本会議場での代表質問、一般質問、賛成・反対討論を1回もしなかったのは自民党議員の6人です。議場で発言しなければ行政に対する適切なチェックができません。もっと真面目に仕事をするべきでしょう。

岩谷秀雄、清元功章、武田丈蔵、立石幸雄、水田宏、村上寿浩

特権的で閉鎖的な兵庫県議会の改革を!

尼崎市議会が理想的で完璧な議会とまでは言えません。しかし、会議を原則公開し、政務調査費を半減させ、領収書の全面公開を決めるなど、一定の改革を行ってきています。
それに比べ、兵庫県議会は、会派代表者会は非公開。政務調査費は議員1人につき50万円(会派20万円、個人30万円)が支給され、従来は領収書の公開も必要なし。新年度からは、事務費・事務所費・人件費を除き5万円以上のみ領収書を公開。これでは、他の自治体の事例などから見て、公開されるのは総金額の10~20%に止まると思われます。
県財政が厳しいにもかかわらず、報酬等のカットもせず、少なくない議員が海外出張に繰り返し出かけています。また、非公式会議の出席者に違法と思われる費用弁償(会議出席手当)を支給するなど、財政再建のために努力しようという姿勢が全く見られません。
この閉鎖的で不透明な県議会をまともに機能させるには、徹底した情報公開を進めるなど大胆な改革が必要です。しかし、現在の県会議員の構成員では、改革は不可能と思われます。

「なくそう!議員特権 つながろう! みどり・共生・平和の市民派議員2007」実施


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