第57号(2006年11月)






同一業者と随意契約を繰り返す学校
中学制服の購入金額にひどい格差
女子ブレザー1着が最高33,800円なり!

中学校において、制服の是非はさて置き、その購入価格にひどい格差があります。男子ブレザーで最も高い学校は28200円、最も安い学校は17300円。女子ブレザーで最も高いところは33800円、最も安いところは2万円。なぜ、学校によってこんなに金額が違うのでしょう。
市当局の説明では、デザイン・生地・耐久性が異なるのがその理由とか。しかし、学校は見積もり合わせもせず、二つほどの同じ業者と随意契約を繰り返しており、事実上の独占価格になっています。中学生を持つ家庭は、割高の学用品を押し付けられています。


制服価格を引き下げるシステム作れ
納入業者を増やし公正な納入価格の実現を!

制服着用を支持する理由として「決まったものを着ていくので費用があまりかからない」と言われます。現在、尼崎市の学校に通う生徒の3割ほどは、要保護・準要保護世帯で生活がきびしく、制服価格をできるだけ安くしなければなりません。公平が建前の公立学校なのですから、学校ごとに通学費用の格差が大きいのは不合理です。
格差をなくす対策を直ちに実施するべきです。制服を納入する業者の決定には、見積もり合わせや入札を行うこと、現在2業者である制服等業者を増やし、業者間で価格競争が働くようにすることが考えられます。
カッターシャツについて、指定したものを購入する学校とそうでない学校とがあります。白・無地などの規定をした上で、自由に購入できるようにしてはどうでしょうか。
体育館シューズや上履きについても、購入価格が高ければ、まとめ買いをするメリットがなく、色指定などをして自由に購入するようにすべきです。これらは校内で使用するものなので、他校とデザインを区別する必要もありません。



[あまがさき市民環境ネットの調査]                      
CO2排出量削減率 北難波小学校が第1位に

丸尾まきもデータ作成に関わった「あまがさき市民環境ネットワーク」(立山裕二代表)メンバーの調査で、CO2削減量が多い学校ベスト5が公表されました。市行政が保有するデータを加工し、市内小中学校のCO2の排出量の推移を比較したものです。
小学校全体のCO2排出量は、99年度3656t、04年度3616tで1%程の減少。中学校全体の排出量は、99年度1609t、04年度1730tで約8%増加しています。図書室にクーラーが設置されたこと等が、CO2排出量が増えた理由のようです。
CO2削減率の高いベスト5の小中学校に聞き取りしましたが、どこの学校も環境教育の実践が不十分で、生徒を主体とした省エネの取り組みが見られません。
環境教育先進地の杉並区などでは、「フィフティフィフティ」と呼ぶ事業が行われています。各学校で節約した光熱水費の半分を翌年度等に還元し、その資金で省エネの設備投資を行ったり、還元金を学校の自由裁量で活用できるような制度です。
また生徒を中心に環境委員会を作り、省エネに取り組んでいます。学校内で地球温暖化のポスターを掲示したり、前年度のデータと比較しながら毎月の電気使用料を確認したり、環境監査を生徒が実施したりしながら、光熱水費の削減を行っています。
尼崎市でも、このような生徒を主体とした環境教育の実践が望まれます。市教委は本会議で「まずは電気、ガス、水道の使用料を毎月記録し、CO2排出量との関係を考えさせるような消費者教育の観点からの実践を考えてみたい」と答弁しています。





ランドセル肩掛け部分に防犯ブザーがつけられる商品のご紹介

「名和小学校PTA防犯グループめいわ」のメンバー(泉谷さん)から、ランドセルの肩掛け部分に防犯ブザーがつけられる商品をご紹介いただきました。皆さんに是非広めたいとのことです。入手希望の方は泉谷さんまで。泉谷090-8932?7888



市民自治・環境・福祉のまちづくりを


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