第54号(2006年1月)






【アスベスト問題】                    
クボタが謝罪 社員と同等の補償へ

 昨年12月、アスベスト問題で、クボタが遺族患者に謝罪し、社員と同等の補償(3000万円前後か?)をすることを決めました。今後は、現在1kmまでに区切っている補償対象区域を、どこまで広げられるかが課題です。奈良県立医大の車谷教授による疫学調査で、中皮腫患者の発症状況を見ると、1kmに区切る科学的根拠はなさそうです。
 また、石綿による肺がん患者や、クボタ周辺以外で労災にならない石綿被曝による患者なども多数います。その人たちを含め、政府、企業の責任において、労災並みの生活保障をすべきです。現在の政府の支援策では不十分です。
 石綿問題はエイズ問題と同じく、行政の不作為など明らかに人為的災害であり、政府の責任を厳しく追及する必要があります。



【環境問題】                       
全ての事務事業を環境的視点でチェックを

  尼崎市当局は、他都市に先駆け環境マネジメントシステムISO14001の認証取得をしたり、市独自の公共事業配慮指針を作り、公共事業での環境負荷低減に努めてきました。
 しかし、市競艇場で使用されるマークシートや新聞紙等がリサイクルされていなかったり、河川整備では生物多様性の取り組みが不十分なことなど、環境的な配慮がされない事業が少なからずあります。
 対策として、予算要求書を環境部局の職員がチェックしたり、項目を絞り環境監査を行うなど、全ての事務事業について、環境的視点でチェックを入れることが必要です。



ツキノワグマ「太郎と花子」を助けて

餌代などのカンパお願い

15年前に狩猟期間外の違法な狩猟により、冬眠中に母と妹を殺されながら奇跡的に助かった小熊「太郎」。「太郎」はいまは亡き鳥獣保護員に助けられ、現在和歌山県生石高原にある県の獣舎で暮らしています。また14年前、母を狩猟で殺された熊「花子」が、神奈川県で飼われていたのですが、飼っていた人の事情で薬殺されることになりました。このことが日本熊森協会に伝えられ、多くの人の協力で、生石高原の太郎の隣で暮らすことになりました。
彼らの餌代の出どころがありません。熊たちの命を救うためにカンパをお願いいたします。生石高原で暮らす太郎と花子に、ぜひ会ってやって下さい。

《郵便振替》00920-7-80487 口座名「太郎と花子のファンクラブ」
《問い合わせ先》日本熊森協会0798-22-4190


市議厚遇 すぐ見直しを!
豪華な夕食が保障される出張議員

支給旅費がたくさん余ります。

尼崎市の条例上の旅費額は、議員など特別職宿泊費1泊14,800円、日当1日3,000円、市職員宿泊費1泊13,300円、日当2,700円です。 
以下の資料は、丸尾まきが市議会常任委員会で行った視察に参加したときの旅費支給額と実際にかかった支出の内訳です。

支給額との差が1万円超も。

交通費については、旅行会社が仲介するため、飛行機便などはかなり安いチケットが入手できるようで、支給額と支出額の差が1万円を超える場合があります。 
「宿泊料については夕食代等も含む」というのが、行政の一般的な解釈です。夕食を家で食べるときよりも多くかかる費用を千円ほどと考えてみましょう。下記の表で、宿泊料に2泊分夕食代2千円を足したものが妥当な金額でしょう。この金額と支給額の差が、余分に支払われた宿泊料と考えられます。その額は、約3500円~12000円(2泊分)です。
日当については、昼食代・現地で使ったバス代・タクシー代などこまごまとした交通費として、支給されています。粗い計算ですが、日当の支給額と、昼食代プラスこまごまとした交通費が入っているその他の合計額との差が、平均約3千円(1日1500円)です。 
あまりにも、旅費の支給額と支出額の差が大きすぎます。宿泊費・交通費・日当について、実態に合わせて見直すべきです。

年間で800万円の経費節減に。

尼崎市職員の年間延べ出張回数は、およそ1600回なので、旅費を実費に合わせ1回2500円カットできれば、年約400万円、1回5000円カットできれば、年約800万円の経費節減できます。 



《お得な省エネ対策》温水洗浄便座には、カバーを付け、ふたを閉めましょう


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