第50号(2005年11月) |
○ | 社協関係者から資料を受け取りました。 内容は、理事長の決裁等を経ずに事務局職員の判断で勝手に昇給短縮をした、というものです。担当者の署名、捺印もあります。 |
○ | 丸尾まきはこの問題について、3カ月程前から社協、市当局に確認を求めてきましたが、社協事務局はその事実関係を否定しました。市当局も、社協事務局が否定している、としか回答しませんでした。そこで丸尾まきは、入手した顛末書を、議会において市長に示し事実関係を質しました。 |
○ | 当時、社協職員の給与は全額市の補助金でまかなわれていたことから、今回の件が実際に行われていた場合、1999年度で約33万円、補助金が削減される2002年度まで是正されていなければ、合計で約130万円の公金が不正に支出されたことになります。 |
○ | 私の質問に対する市当局の回答は、「引さ続き社協へ確認を行う」ということでした。共同 募金などの取り扱いをしている社協には、厳格な金銭管理の能力が求められます。 |
○ | なお、6月議会で私が質問した社協事務局管理職員の住居手当不正取得問題について、9月 議会で利子相当額約19万円が市当局に返還されたことが明らかにされました。 |
上記の「顛末書」は、「社協の内部資料である」という正式な確認ができていないことから、現時点で氏名を公表することで、関係者にご迷惑をお掛けすることも考えられるので、丸尾まきの判断で非公開としました。ご了承ください。 |
◆ | 教育委員会の委員は5名いますが、その中の1人が教育長として教育委員会の指揮監督を受け事務局の事務を統括するとともに事務局職員の指揮監督をします。 |
◆ | 教育長が任期を終えることから、9月議会に白井市長は、教育長の後任の人事に大阪市に住む大阪経済大学講師の深井祐子(38歳)さんの任命を提案しました。しかし、議会運営委員会の場では、「教育長は現場に精通した人材が望ましい」「尼崎市の実情を知らない」「教員経験がない」「若すぎる」「判断材料に乏しい」などの意見が出され、本会議において、公明党(畠山郁朗幹事長)、新政会(中川日出和幹事長)、市民グリーンクラブ(米田守之幹事長)、シンの会(多田敏治幹事長)の反対により教育長案が否決されました。 |
◆ | 現在の市教委の閉鎖的な体質を改革し、開かれた教育改革をするためには、実質的な権限を握る教育長を市教委関係者から替えることは非常に大きな意味があります。 |
◆ | 深井さんは、カナダで高校教員の助手や大経大の講師をしているなど教育畑の経験があり、国際的なNGOでの活躍や尼崎市施策評価委員としての職歴もあり、十分な資質、能力を兼ね備えた人と考えられます。 |
◆ | 尼崎市でも過去には民間出身の教育長が存在したようですが、全国でも、民間出身の教育長、若手の教育長、女性の教育長が少しずつ増えてきている状況です。(下表参照) |
◆ | そういう社会状況を考えると、改革する意志と能力さえあれば、女性で若手で民間出身の方が教育長になることは何らおかしくありません! |
<深井祐子氏プロフィール> S63 福岡大学人文学部文化学科卒業 S63 旭化成工業(株)住宅事業部入社 H4 カナダオリエンタル州立キャンベルフォード高校教員助手 H6 (社)シャンティ国際ボランティア会地球市民事業課プログラムオフィサー H8 国際人間居住会議日本NGOフォーラム事務局次長 H12 大阪大学大学院国際公共政策研究課博士課程前期修了 H12 大阪NPOセンターNPOマネジメント講座講師 H14 NPO大学講座講師 H14 大阪経済大学経済学部非常勤講師 H15 尼崎市施策評価委員会委員 |
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