第46号(2003年11月) |
○ | 公務員の基本給を退職日に引き上げ、退職金を増額する「特別昇給制度」が、問題になっています。 調べると尼崎市にも同様の制度があります。 1、退職時の特別昇給 [退職時に勤続20年以上の者に1号級の特別昇給を行う] 2、定年前の特別昇給 [定年退職の勤続年数が25年以上の者で勤務成績良好の者に対して、退職時の年度から4年を減じた年度に1号級の特別昇給を行う] 3、勤続25年に達した場合の特別昇給 [勤続年数が25年に達したもので勤務成績が良好な者について、1号級の特別昇給を行う] |
○ | 問題点がいくつかあります。 ひとつは、定年前の特別昇給制度は、1988年に行われた退職金削減時に、激変緩和措置として行われたものですが、それが未だに残っていること。市民不在の退職金制度というほかありません。 |
○ | 二つめは、特別昇給はいずれも「勤務成績良好な者に対し」と書かれていますが、その規定は無視されてほぼ対象者全員に実施されていること。これは退職金の一律かさ上げでしかありません。 |
○ | 三つ目は、全国で特別昇給制度が少しずつ見直されているにもかかわらず、尼崎市では全く手付かずであること。 |
○ | この制度については、国が退職時に1号級アップする制度を実施しており、都道府県では1号級もしくは2号級アップする制度があります。しかし、香川県は制度を廃止、他都道府県でも2号級を1号級に見直すというところが出てきています。 |
○ | 01年度総務省の地方公務員給与実態調査によると60歳定年で退職した地方公務員の退職金の平均額は2480万円。日本経団連会員企業は、60歳定年で2512万円です(03年8月読売新聞) |
○ | 01年度尼崎市の定年・勧奨退職者の退職金平均支給額は約2905万円。この金額は民間企業との乖離が大きく、見直しが必要です。 総務省の方針により、今年10月から国家公務員の退職金が6%減額(1年間は経過措置で3%減額)されます。尼崎市においても市当局と組合により退職金額見直しが議論される予定です。 |
☆ | 健康増進法が施行され、学校などの公共施設において、受動喫煙を防止するための措置を講じなければならなくなりました。 それを受け市当局は・市役所・公民館・学校などの市公共施設を全面禁煙にする方向で検討することを明らかにしました。 |
☆ | 中高生の喫煙率が増加する中で学校施設などが全面禁煙になるのは良いことです。 今後は、禁煙プログラムを作るなど、中高生の喫煙率を下げる取り組みが望まれます。 |
★ | 市政のための調査費用として、尼崎市議会各会派に1人1月75,000円が支給されています。その政務調査費の収支報告書が年度終了後に提出され、情報公開を請求すれば公開されます。収支報告書には出張調査費や会議食糧費など費目ごとの総額と、支出の主なものが記載されています。 |
★ | しかし、1件毎の支出内容や領収書は公開されておらず監査も行われていないので、本当に必要な調査のために公費が使われたのかを検証できません。 |
★ | 「市民オンブズ尼崎」は、支出台帳・領収書の公開をずっと求めてきました。それを受けて市議会は昨年、会派の責任において自主公開することを申し合わせました。 そこで「市民オンブズ尼崎」は政務調査費を公開しているかどうかを各会派に質問しました。以下がその回答です。 |
★ | 新政会、市民グリーンクラブ、公明党、シンの会は「貴台の公開質問状については、特に回答を義務づけられたものではないと考える」とし、事実上回答を拒否しました。 議員が公費を使った場合には説明義務があります。この人達にはそんな意識はないようです。自民党系の会派に民主的な意識がないのは仕方ないとしても、清潔さが売り物の民主党・社民党系会派・公明党が回答を拒否するのは残念です。 |
共産党 | 市民自治クラブ | 清風会 | 新政会 | 市民グリーンクラブ | 公明党 | シンの会 | |
領収書、支出台帳 | 公開 | 公開 | 公開 | (一部略)領収書等を公開するかについては、平成14 年3月の議会運営委員会で「会派の責任においてそ れぞれ自主公開できる」こととしたものであり、自 主公開するか否か、また、自主公開する場合の市民 周知等についても、会派の責任においてするべきも のであると考えます。したがって、このたびの貴台 の公開質問状については、特に回答を義務づけられ るものではないと考えております。(4会派同文) | |||
公開場所 | 会派控室 | 会派控室 | 会派控室 | ||||
閲覧可能日 | 市役所 開庁日 | 常時 | 常時 | ||||
コピー | 可 | 可 | 可 | ||||
その他条件 | 要事前 連絡 | 要事前 連絡 |
「ガンや膠原病、アレルギー疾患などの原因はストレス。ガンの切除、抗ガン剤投与、放射線治療は免疫力を抑えてしまう。ストレスを取り免疫を上げる治療や食事療法が効果的。膠原病や慢性関節リューマチ等の治療に免疫抑制剤やステロイドを長期投与すべきではない。ステロイド投与で他の病気を抱え込む」 免疫学という観点から、現在の医療のあり方に大きな一石を投じています。この本によって、医療についての議論が巻き起こることと、治療の選択肢が増えることを望みます。 |
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