第44号(2003年5月)






市長交替で態度を豹変させた新政会
同じ財政再建プログラムに宮田で賛成 白井で反対

白井市長おろしを企む古参連
財源裏づけ乏しい施策を次々提出

新年度の予算議会で新政会から、ガラス張りの市長室の予算の削減(予算173万円)と併せて、3歳未満の 乳幼児医療費の無料化(6056万円)、児童ホーム利用料につき非課税世帯中の父子と母子の利用料を2500円を無料にすること(約884万円)、経営再建プログラムで出されていた生活保護世帯や児童扶養手当支給世帯などへの中学校1年時の宿泊訓練費の国基準への見直しを元に戻し市単独での上乗せ支給を続けること(約252万円)が提案されました。
ガラス張り市長室の設置予算の削減を除いて、内容については丸尾まきも支持するものですが、財源の裏付けが乏しいことに驚きました。
提案では形式的に予備費2億円を使い数字合わせをしましたが、新年度予算は元々23億円もの財源が足りず赤字予算を組んでいることや、予備費はもしもの時のために置いておかなければならないものであることから考えると、今回の提案はあまりにも乱暴なものでした。
議員報酬の削減や他の施策を見直し、同額の財源を確保したうえでの提案であるのならば理解できますが、今回の提案は十分な財源裏付けがありません。
特に新政会などが、白井市長に対して、赤字予算の提案を厳しく追求していたことを考えると、赤字に拍車を掛ける今回の提案は、彼らの主張と全く矛盾しており無責任な提案としか言いようがありません。
しかし、この無責任な修正案は、新政会、公明党、市民グリーンクラブ、多田議員、荒木議員の賛成多数で可決されました。 この行動は、白井市長の財政再建を力づくで潰そうとしているとしか思えません。ちなみに白井市長は、今年1月の市議会での3歳未満時の乳幼児医療費無料化を求める陳情の全員一致での採択を受けて、財政を考慮しなが ら2003年に制度の検討を進める予定でした。



ワンポイント手話講座


●ありがとう(ございます)
左手甲に直角にのせた右手を上にあげる


●いいですよ
あごに右手小指を軽く2−3回あてる

*“ありがとう″に対して“いいですよ”の答え方は、一緒に覚えてしまいましょう。

全日本ろうあ連盟・篠田三郎編 「手話のハンドブック」三省堂刊より


阪神水道企業団の豪華な視察旅行

ひかりグリーン車利用と高すぎる旅費

今年の2月に阪神水道企業団議会(尼崎市選出議員のみ)の視察で、千葉県と神奈川県に行きました。丸尾まきが驚いたのは、新幹線ひかり号のグリーン車に乗ったことです。
尼崎市議会での視察は、普通車の指定席を利用していたので、阪水の視察も当然普通車の指定席だと思っていました。
グリーン車利用は、神戸市議会の視察に合わせているようですが、こんな特権は直ちに改めるべきです。(県議会の視察もグリーン車を使っているよう)
また宿泊費、日当の見直しが必要です。今回は例外ですが、一般的に支給された交通費と交通費実費はほとんど同じです。
交通費を除いたものを計算すると、今回支給された宿泊料と日当の合計額は41,400円ですが、宿泊費・飲食費などで使ったのは約29,000円。差し引き12,000円も余ることになり、宿泊費、日当がかなり高く設定されていることがわかります。
これが豪華な夕食に化けるのです。グリーン車利用の廃止と共に、宿泊料・日当の20〜30%の削減をすべきです。

2003年度阪神水道企業団義金2泊3日旅井内訳(尼崎市選出義長のみ)単位:円
費目 支給額 備 考 費目 支出額 備 考
交通費 36,980 グリーン料金5,150x2 交通費 40,566 グリーン料金5,150×2
宿泊料 30,000 1泊15,000 宿泊費 21,575  
日当 11,400 1日 3,800 飲食費 3,572 晩飯代は含まれず
      雑 費 3,901  
総 額 78,380   総 額 69,614 支給額との差額は8,766



阪神水道企業団
ダム事業(余野川・丹生)から撤退の意向

尼崎市の余剰工業用水の活用を検討

「ほうれん草通信43号」で、阪神水道企業団(阪水と略)は水需要計画が過大になっているにもかかわらず、余野川ダム等の建設に関与し、無駄な水を確保しようとしていると指摘しました。
昨年12月の阪水議会で、尼崎市側から「尼崎市工業用水が余っているので、その活用を検討しては」との提案され、阪水として検討すると回答していました。
そして、今年3月の議会で、阪水から「尼崎市工業用水を阪水に転用しダム事業から撤退できるよう国に申し入れている」という一歩踏み込んだ答弁がありました。
これで、無駄なダム建設による水道料金の大幅アップをある程度抑えることができるかもしれません。
なぜもっと早く、誰が見ても必要とは思えないダム計画から撤退することができなかったのでしょうか。
阪水幹部職員だけではなく、今までダム建設に反対しなかった阪水議員の責任は大です。昨年12月の阪水議会で、余野川ダム建設のための補正予算が提出されていましたが、その議案に反対したのは、私の確認した限りでは神戸の恩田議員と丸尾まきだけでした。

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