第34号(2000年11月) |
「 きのくに子供の村学園 」 に学ぶ |
「自由な子供」が教育目標≪伸びやかな感情・知性そして自立≫ |
今年1月に丸尾牧は、和歌山県橋本市にある『きのくに子供の村学園』を訪れました。この学園はイギリスのサマーヒルなど自由学校を参考にし、元大阪市立大教授の堀真一郎さん達が中心となり創設しました。 |
【子供の自己決定の原則】 |
この学園の方針は、自己決定、個性化、体験学習の3つの原則を立てています。自己決定の原則では、一般の学校のような教師が全てを決める教師中心主義ではなく学校生活上のルール(いわゆる校則)、プロジェクトという体験学習の選択、学習内容の選択などについて、子供達が中心となって決めていきます。(但し、先生も生徒と同じ表決権あり) |
【楽しんで学ぶ体験学習】 |
体験学習のテーマは、大工仕事、野菜作り、スポーツ、地域研究、ゴミ問題、料理等いろいろありますが、子供達が学びたいプロジェ クトに入り、そこでやりたいことを子供達が話し合い決めていきます。先生の役割は、それぞれの活動に学習的な要素を取り入れていくことです。 |
【大人中心の画一主義を排す】 |
堀さんは、現在の学校の問題点を次のように整理しています。
@大人が全てを決める教師中心主義 A個人差や一人一人の興味などをほとんど無視する画一主義 B知識や徳目の伝達を目的とする書物中心主義 それに対して、「きのくに子供の村学園」の教育目標は『自由な子供』が育っていくことです @感情面の自由(自己肯定感のしっかりとした) A知性の自由(知的探求の態度と力を伸ばし) B人間関係の自由(心理的に自立した個人として) |
【教師と子供が対等に話合い】 |
ここで感心したのは、様々なことについて、子供達が先生を交えて話し合いで決めることです。この話し合いにより、お互いの要求を調整し、問題解決していきます。現在の学校において、最も欠けているのは、一方的な価値観の押し付けをせずに、生徒と先生が対等な立場で話し合うということではないでしょうか。
「きのくに子供の村学園」の運営方法は、現在の学校問題の解決のためのヒントが少なからずありそうです。 |
高校生Aさん(市内在住) 学校に対して思うこと |
☆ | 学校の不満を言い出したら切りが無い。校則、行事、教育環境、生徒会・・・。改善すべき問題は多々ある。けれど、不満を言ったところで何も変わらない。一度だけ、とある教師に改善してほしいことを申し出たが、「ああ、そうか」の一言で終わった。聞いているのか聞いていないのかよくわからない曖昧な態度。結局、何も変わらなかった。 |
☆ | 学校の不満を簡単に書こうと思う。まず、校則、別に髪の色や規定のベスト等のことをいちいち言う必要はないと思う。現に校則を破っていても、あまり注意しないくせに、生徒手帳には事細かく書くのは変だと思った。それに、教師の中にも髪を染めている人がいるのに、どうして生徒に注意するのかわからない。「大人だから」とか「教師だから」良いという問題ではないと思う。教師も生徒も一人の人間である。教師がしていいことを生徒がしてはいけない。そこに、不自然さを感じる。確かに、勉強には必要ないと言うかも知れないが、それはただの屁理屈にしかすぎない。 |
☆ | 次に教育内容。やたら知識のみを詰め込む傾向がある。何も実践的なことはなくて、テストで点数を取るための勉強という感じがする。社会に出たら、何も活用できそうにないと思う教科の授業も、仕方なく受ける。授業にならない教科もある。居眠り、マンガを読む、手紙を書く。私も興味のない授業は受けない。教科書に頼り切った授業(ただし、数学はそれで良い)は面白くないのだ。「そんなん、教科書見たらわかるやん」と突っ込みたくなる。しかも、妙にわかりにくいし、教師が何を言いたいのかイマイチ理解しかねる。 |
☆ | 最後に、教育環境。学校の設備は最悪だと思う。土足にして以来学校の汚さが増したし、だいたい水道がトイレにしかないということは衛生上よくないと思う。食事を食べる前は手を洗うと、小学生の頃から教えられていたのに、それができない。犬の糞が廊下にへばり付いて臭いわ、煙草の吸い殻はいっぱいあるわ、本当嫌になる。 |
☆ | そもそも、学校は何のために行くのか?ただ、勉強を学びに行くだけなのか。それに、勉強とは何だろうか?それ自体、わからない。みんながみんな、このような不満を持っているとは限らないが、少なからず不満を持っている人はいる。「学校なんてそういうところ」と簡単に言う友達もいるが、私はどうも納得がいかない。 |
介護保険料 65歳以上の徴収始まる |
低所得者の減免 尼崎市当局に実施を迫る |
この10月から65歳以上の保険料の徴収が開始されました。今後、一年間、65歳以上の保険料は、本来の半額を徴収され、来年10月からは正規の保険料を徴収されます。 介護保険は、保険制度なので保険料や利用料を払わなければなりません。 保険料等について支払うことができる人が支払わないのは論外ですが、現在ぎりぎりの困窮生活を送っている人が保険料や利用料を払えずに、制度から切り捨てられることがあってはなりません。 全国の80の市町村(読売新聞調べ)では、自治体独自で保険料の減免を実施、もしくは予定しています。皆保険制度にするのであれば、全ての人が利用可能な制度にするのが当然であり、国基準以上の減免制度を設けることは必要だと思います。 低所得者の多い尼崎市でも、当然、独自減免制度が必要です。 阪神間で減免制度実施もしくは予定している市町村は、神戸市、大阪市、西宮市、芦屋市、川西市、伊丹市等です。 |
ビデオ・ワールド 映画紹介 「サイダーハウス・ルール」 |
--- 美しい映像だがその味わいは深い --- |
なんと味わい深く、楽しく素晴らしい映画。とにかく映像がきれいでひきつけられる。孤児院での生活が描かれるが、子供達の喜び、悲しみ、様々な表情に心を打たれる。 この孤児院で育ったホーマー・ウエルズは、もらわれては帰される内にそこで大きくなっていく。ラーチ院長の医者としての活動を見よう見まねで手伝う内に医術を覚えていく。孤児院に堕胎のためにやってきた男女の後について、初めて孤児院の世界から外の世界へ旅立っていく。そしてリンゴ園で働くようになる。そこでの黒人労働者との交流や恋愛の経験が描かれる。 リンゴ園や海が鮮烈に美しい。いろんな経験を経て、最後はまた孤児院に帰っていくことになる。じっくりと映像を楽しみながらいろんな問題について考えさせられる映画である。 ジョン・アービィングの原作の一部が映画化されているので映像を見た後に原作を読む楽しみがもう一つ残っていることになる。(H・M記) |
議員インターン生として、丸尾牧の活動を2カ月間(8〜9月)サポートしました。その感想です。 岡山大学4年生 斎藤 知佐子 |
---勉強と努力の議員像--- |
情報を正しく選び伝える |
私は現在法学部に在籍している学生です。選挙の時以外はどうしても見えにくい議員の仕事というものを、自分の目で見てみたいと思い、この8〜9月の2カ月間、議員インターンとして丸尾議員の日常活動に同行させていただきました。 このインターンを体験する以前は、政治家にとって最も大切なものは、お金と人脈かな、と漠然と思っていました。しかし、議員が市民の方の相談にのるにも、行政の問題点を指摘するにも、一般質問を作成するにも、議員自身がそれに関してよく知っている必要があります。よって、議員が活動していく上で最も必要なのは、情報と、それを選び活用し、正しく伝える能力ではないかと思います。その意味で、議員とは常に勉強と情報収集が必要であり地道な努力が求められる職業であるとも言えます。このような議員の姿は、普段はなかなか見えにくいものなのではないでしょうか。 最後になりましたが、ご自身の仕事内容をオープンにして下さった丸尾議員、並びに、未熟者の私に様々な場で御指導、ご助言していただいた皆様に、心から感謝いたします。 |
尼崎市環境ISO認証を取得 |
環境管理のキメ細かい取り組みを |
◆ | 「ISO14001」は、国際標準化機構が定めた環境管理や環境監査などのシステム規格で、企業や自治体などが活動・サービスなどを通して環境に及ぼす影響を、自主的・継続的に改善していく組織の仕組みや運営方法が定められています。 |
◆ | 尼崎市当局は、本庁舎業務について「IS014001」の認証を取得しました。この規格の取得によって、市行政においても環境問題に前向きに取り組むための土壌作りができました。 |
◆ | 現在も、尼崎市としては、ゴミ排出量、電気使用量、ガソリン使用量削減等に取り組んでおり、昼休憩時の消灯なども徹底してきています。しかし、一方で議会にある給湯器の種火や、電気がつけっぱなしのところがあり、コンセントを小まめに抜くなど、細かいところを含め改善するべき点はは山ほどあります。 |
◆ | ISOの認証取得によって、尼崎市職員と尼崎市全体の環境意識が変わることを期待します。 |
≪市バスの「環境定期券」が実現≫ |
交通公害の少ない、きれいな町に |
10月1日から、通勤定期券を持っている人が同居の家族と一緒に市バスに乗るとき、その家族の運賃が通常の半額(大人100円、子供50円)になります。
利用できる日は、土・日曜日、祝日、年末年始などです。 これはドイツなどで既に実施されている制度で、遅ればせながら尼崎市交通局でも実施することになりました。休日にでかけるときは、是非この制度を利用して下さい。 こんごの課題としては、定期券を持 っていない人を対象とした同様の制度が必要です。公共交通を充実させることで自動車の利用を減らし、尼崎を空気のきれいな街にしていきたいですね。 |
環境に優しい文具を使いましょう! |
地球環境を保全するためには環境教育が不可欠ですが、その実践として、消費者レポート1088号に載ったドイツで配られている「入学のしおり」の内容を掲載します。この表を参考のうえ、環境に優しい文具を選んで購入しましょう。 |
ドイツのデュッセルドルフ市で保護者に配られる「入学のしおり」より |
A [入れてよいもの] | |
B 紙・ノート・スケッチブック | 再生紙(古紙100%のもの)、環境保護紙 |
C 教科書用のカバー | 包装紙の再利用 |
D バインダー・ファイル | 紙製 |
E 筆入れ | 皮製か木製(セットのものはむだなものがついてくるのでよくない) |
F 鉛筆・色鉛筆 | 塗料なしのもの 色に重金属が含まれないもの(輸入品には注意) |
G 万年筆 | 本体は金属製のもの ペン先は取替え可能なもの カートリッジでなくスポイト式のもの |
H ボールペン | 芯が取替え可能なもの 本体はプラスチックでない木製のもの |
I サインペン・フェルトペン | 有機溶剤の入っていないもの 外被とキャップには塩ビ、カドミウムを含まないもの なるべく使わない |
J クレヨン | 外包がプラスチックではなく紙のもの |
K 絵の具 | 詰め替え可能で色の補充ができるもの |
L インク消し | 使わないほうが良い 修正テープを使うか間違いを線で消す |
M 消しゴム | 天然ゴムのもの |
N 鉛筆けずり | 金属あるいは木製 |
O ものさし | 木製、ラッカーのぬっていないもの |
P 接着剤 | 有機溶剤の入っていないもの 再充墳可能なゴムのり、ニカワ、でん粉あるいは天然ベースのものをすすめたい |
Q おべんとう・飲み物 | 洗えて再びつめることができる容れ物、リターナルびん、水筒 |
R [入れてはいけないもの] | |
S 紙・ノート | 白い紙、高級紙、光沢紙(つや紙) |
T 修正用の文具 | 有機溶剤入りのもの |
U 筆記用具 | 使い捨てボールペン、カートリッジ式の万年筆、塗料を塗った木の鉛筆、重金属を含むサインペン(特に輸入品に多い) |
V 小物類 | プラスチック製(塩ビ等)の消しゴム、ものさし、鉛筆けずりなど |
W おべんとうの包装材 | プラスチック製 アルミホイル製 |
X カバー・バインダー | プラスチック製のもの |
Y 接着剤 | 有機溶剤入りのもの |
市民の声(要旨) |
富松町Sさん | |
都市でありながら市バスの終了時刻が早い気がする。サービス向上してほしい。 | |
武庫ノ荘Sさん | |
市民は毎日の生活・仕事が大変で市役所内の事、市議会での議題、情報など何も知るすべがない。行政のチェックに若い丸尾さんに頑張って欲しい。 | |
稲葉荘Oさん | |
自転車置き場の件を県報で見たが、又取り締まり強化するしかないとか。全く時代遅れ。料金を無料にすべき。なぜ、市民が自転車を放置するのか。市民生活にどんな役割を果たしているのか。真剣に利用者の立場に立って政策を考えているのか。弱者、子供を支援する観点で対応すべきで、弱者から受益者負担と称して金を取るなと言いたい。 | |
富松町Hさん | |
市報では解りにくい所、又、知りたい事等が解り易く書かれている。この姿勢をいつまでも続けて。 | |
西大島Tさん | |
獣医を一人市で雇って欲しい。可哀想な猫が多い。 | |
稲葉荘Dさん | |
生活保護、母子手当、父子手当等を上手にもらっている人が目立つ。 デイサービス、入浴サービス、訪問介護の事業者のサービス内容等を広報すると、各部門で気持ちを引き締める効果があると思う。 |
議員報酬等使途報告 2000年7月・8月・9月分 |
7月分 | 8月分 | 9月分 | 活動費 | 7月分 | 8月分 | 9月分 | |
収 入 | 収 入 | ||||||
議員報酬 | 671,000 | 671,000 | 671,000 | 活動費 | 165,965 | 421,200 | 66,663 |
費用弁償 | 6,000 | 5,000 | 0 | カンパ | 51,000 | 30,000 | 6,000 |
審議会報酬 | 0 | 0 | 11,000 | 計 | 216,965 | 451,200 | 72,663 |
計 | 677,000 | 676,000 | 682,000 | 支 出 | |||
支 出 | 資料代 | 8,925 | 7,425 | 5,425 | |||
生活費 | 290,000 | 290,000 | 290,000 | 通信費 | 113,168 | 9,847 | 9,388 |
国民健保 | 52,000 | 52,000 | 52,000 | 会費等 | 7,550 | 27,170 | 1,050 |
所得税等 | 77,150 | 77,150 | 77,700 | 事務費 | 52,802 | 98,130 | 17,000 |
共済掛け金等 | 65,600 | 65,600 | 67,610 | 交通費 | 4,520 | 16,128 | 9,800 |
活動費 | 165,965 | 421,200 | 66,663 | 通信作成 | 0 | 262,500 | 0 |
選挙積立 | 30,000 | 30,000 | 30,000 | ||||
計 | 650,715 | 905,950 | 551,963 | 計 | 216,965 | 451,200 | 72,663 |
収 支 | 26,285 | -229,950 | 66,663 | 収 支 | 0 | 0 | 0 |
国民年金は、年度当初に一括で払ったため記載なし |
------ カンパをありがとうございます ------ |
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