第26号(1998年11月) |
<自然保護への名手> |
格安値段の「環境定期券」導入を |
--- 公共交通機関乗り放題 --- |
◆ | ドイツフライブルク市で。販売されていた環境定期券は、1ヵ月定期で全長2710kmの範囲の鉄道、路面電車、バスなどの公共交通機関が自由に乗り降りでき、費用は1ヵ月わずか64マルク(約4500円)でした。ユニークなのは、この定期券を日曜・祭日に利用すると、この券1枚で、大人2人、子供4人までが乗り放題になることです。この券の他人への貸借も自由です。また、定期券を持たない人達には24時間切符があり、大人1人、子供4人、約7.5マルク(約525円)か、大人2人、子供4人10マルク(約700円)という格安な値段で切符を手にいれることができます。 |
◆ | このドイツの制度を真似て日本の自治体、企業でも、環境定期券制度の導入を始めています。横浜市営バスでは、土曜、日曜、祝日に通勤定期券を持っている人と同乗する家族はこの制度を利用でき、1回のみ、大人100円子供50円で市バスに乗ることができます。また、定期を持っていない人向けには、ファミリー環境一日乗車券を利用でき、一日千円で家族5人まで、土曜、日曜、祝日に全ての路線が乗り放題になります。横浜市での環境定期券の利用者は一日約千人と見ています。同じような制度は、東京都バス、小田急バス神奈川中央交通等で導入されています。 |
◆ | 制度の導入費用は、ほとんどかからず市バスの利用者増にもつながり、さらにマイカー利用が減り環境にも優しい制度です。 |
◆ | そこで、丸尾まきが、本会議でこの制度を導入するよう市当局に求めたのですが、市当局は「この制度は他の自治体でもまだ始まったばかりなので、利用状況や収入面の影響などを調査し、研究していきたい」ということでした。 |
ザ・海外視察(ドイツ・フライブルク市)の報告書完成 |
以前にニュースでも報告しましたが、丸尾牧をはじめ市民派議員たちが自費により行った視察の報告ができました。 海外視察のあるべき姿を示すため、1)事前学習の充実A視察目的の明確化、2)視察箇所を絞る、3)事後の総括・報告ということを実践してきました。 視察先は、環境首都と呼ばれるドイツのフライブルク市で、様々な環境政策を学んできました。自治体としてエネルギーの自給を目指し、街の中の自動車を極力排除し、お祭り時の使い捨て容器は禁止をする。日本の自治体でもすぐにできそうな、ユニークで合理的な政策がたくさん実施されています。 |
【ドイツフライブルク市視察報告書】 ザ・海外視察実行委員会編 定価800円 |
報告書の購入希望者は (06)422-3339丸尾まで |
こんな議会でいいのか 市職員の愚痴話から |
--- 2日間連続徹夜の臨時議会 --- |
醜い!議員の役職分捕り合戦 |
<2日で浪費された職員手当て160万円なり> |
◆ | 7月臨時議会。新政会、市民グリーンクラブ、公明を中心に役員ポストの争奪戦で延々と「調整」が行われ、密室議会は2日連続の徹夜 となった。その間、議会事務局職員、市の幹部職員、調整とは関係のない議員が、議会に缶詰にされ、無駄な時間とお金が費やされた。不正議会への後戻りすら感じさせる議会での出来事であった。 |
◆ | その象徴的な部分。全ての「調整」が整い、後は本会議で役員選任の確認手続きをするだけの所までこぎつけた。しかしその決められた本会議開会時刻22時10分になっても、新政会の議員は、誰一人として本会議場に姿を表さない。あまりにも市民を、そして他の議員・職員を馬鹿にした行為である。この開会時刻は、事前の議会運営委員会(以下議運)で確認され決められたにもかかわらず、新政会はその約束を守られなかったのである。議運の委員長は新政会の小田原良雄議員、そして同委員として新政会の谷川正秀議員も参加した中で、開会時刻は決められ確認されていた。 |
◆ | 新政会が、本会議場に来なかった理由は「事務局との意志疎通を欠いた」とのこと。しかし、事前の議運での確認の場の最高責任書として新政会の小田原議員がおり、彼が22時10分の本会議再開の確認を自らの職責により参加議員に求めているのである。「常識がない」というか、「節操がない」というか、よくもまあ、平気でルールを破るものだ。また、新政会のベテラン古参議員と行動を共にする新政会の新人たちは何を考えているのだろうか。 |
◆ | 最終的に本会議が再開されたのは、午前5時。終了したのは、午前6時半ごろである。この問題は新政会の悪さだけではなく、この新政会の悪さに対して明確な態度をとらない、市民グリーンクラブの藤原軍次議長も問題である。今後、公正で公平な議会運営をするよう反省を求めたい。 |
◆ | 参考までに新政会のメンバーを紹介する 石本 晟、小田原 良雄、北村 保子、蔵本 八十八、黒川 治、高岡 一郎、谷川 正秀、寺本 初巳、中川 日出和、波多 正文、宮野 勉、安田 勝 以上の各氏である。 |
<生命の存続をおびやかすダイオキシン> |
塩素系ラップをやめましょう! |
ダイオキシンが発生するラップ | ダイオキシンが発生しないラップ | ||
塩素系ラップ | 原材料 | 非塩素系ラップ | 原材料 |
サランラップ | ポリ塩化ビニリデン | コープポリエチレンラップ | ポリエチレン |
ニュークレラップ | ポリ塩化ビニリデン | ポリラップ | ポリエチレン |
リケンラップ | ポリ塩化ビニリデン | ニューポリラップ | ポリエチレン |
クレラップ | ポリ塩化ビニリデン | ポリエチレンラップ | ポリエチレン |
フードラップ | ポリ塩化ビニリデン | ワンラップ | ポリエチレン |
クッキングラップ | ポリ塩化ビニリデン | マイネラップ | ポリエチレン |
ダイアラップ | ポリ塩化ビニール樹脂 | ローズラップ | ポリエチレン |
ボーデンラップ | ポリ塩化ビニール樹脂 | 抗菌ワンラップ | ポリエチレン |
イズミヤ抗菌ラップ | ポリ塩化ビニール樹脂 | エコラップ | ポリエチレン |
抗菌フードラップ | ポリ塩化ビニール樹脂 | 食品保存ラップ | ポリエチレン |
オカモトラップ | ポリ塩化ビニール樹脂 | コープレンジ食品ラップ | ポリエチレン+ナイロン |
ポリマラップ | ポリ塩化ビニール樹脂 | レンジラップ | ポリエチレン+ナイロン |
イズミヤ食品ラップ | ポリオレフィン樹脂 |
◆ | 「ダイオキシンの問題は行政の取り組み次第だ」とよく言われますが実はそれだけではありません。私たちも、日常生活の中でダイオキシンを発生させる原因を、たくさん作っています。その生活のあり方を見直さないことにはダイオキシンの発生を無くすことは不可能です。 |
◆ | 上表に示していますが、食品ラップの中には、塩素が含まれていて、焼却するとダイオキシンを発生させるものが、たくさん売られています。一方で、焼却してもダイオキシンを発生させないポリエチレンラップ等も市販されています。ただ、ポリエチレンラップは粘着性が弱く、少し使い勝手が悪いようです。しかし、使い勝手については、慣れてしまえば問題はありません。それよりも、焼却して有害なダイオキシンを発生させる方が、よほど問題です。 |
◆ | ダイオキシンを追放するために、塩素系ラップからポリエチレンラップ等に切り替えてみませんか。もちろんポリエチレンラップで無添加のものがいいのは言うまでもありません。 |
議会傍聴記 圧殺された「民主主義」 竹中優騎 |
「陳情第35号:委員会等傍聴枠の拡大についての陳情」というのが、私が尼崎市議会事務局に出した陳情の審査件名ですが、9月24日のその傍聴(議会運営委員会)について、若干の感想を記します。 私は傍聴者の権利の実現の為として、「傍聴者の定員を『10名』から『20名』にすること」等の3つの要請項目を上げました。果たして前向きに審議されるのかどうか、少なからず期待しました。そして、私が審議に感じたもの、それは市民の陳情の権利を全く形骸化した「ただの陳情処理機関」と堕した貧しい空論の場の茶番でした。 それは、まず議会事務局より「物理的無理」の事由が述べられた上で、米田氏の「実態がどうかによるが、現状は問題がない」、谷川氏の「市民のための議会委員会であり、傍聴者の権利を中心とした話はおかしい。この陳情は遺憾」などの保守派の意見が強く、早川・瀬井氏の「開かれた議会」の声は空しく圧殺されました。果たして尼崎市の地方自治は、この旧態依然のモードでよいのでしょうか。 |
議員報酬等使途報告 7月・8月 |
7月 | 8月 | |
収 入 | ||
議員報酬 | 671,000 | 671,000 |
費用弁償 | 6,000 | |
審議会報酬 | 8,000 | |
カンパ | 15,000 | |
計 | 688,000 | 685,000 |
支 出 | ||
生活費 | 290,000 | 290,000 |
国保・年金 | 68,900 | 68,850 |
所得税等 | 114,530 | 115,090 |
共済掛金等 | 66,100 | 66,100 |
選挙積立等 | 30,000 | 30,000 |
活動費 | ||
資料代 | 20,509 | 14,345 |
通信費 | 94,437 | 22,973 |
会費等 | 44,480 | 10,500 |
事務費 | 325,661 | 30,900 |
交通費 | 17,400 | 18,000 |
支出合計 | 1072,017 | 666,758 |
収 支 | -386,017 | 18,242 |
目次へ戻る |