第25号(1998年8月)




---宮田市長の4年間を検証する!---
環境にやさしい市長かな?
<合格とは言えぬ環境への姿勢>
政  策 環境評価 理     由
阪神尼崎駅北側等大規模開発 とても悪い 六島前市長と同じく開発がお好きなよう。持続可能な社会とは程遠い無駄遣いの乱開発を進めている。
ダイオキシン対策 少し悪い 焼却炉の改善、市独自のダイオキシン調査等評価できる。が塩ビの追放・規制、震災野焼き後の土壌調査等に消極的。
あまがさき環境塾の実施 とても良い 市民が主体的に環境問題に取り組むための勉強会を市行政が実施。そこから具体的な環境グループが育ってきている。
太陽光発電など自然エネルギー導入 普通 市尼高に太陽光発電施設を設置したが、それ以降の太陽光発電の具体的計画はなし。イメージ作りに終始か。
庁内率先実行計画(グリーン購入含) 良い 具体的な取り組みの数値目標等はまだできておらず、不十分ではあるが市行政としてまじめに取り組もうとしている。
低公害車の導入 普通 事業者へは低公害車のリース時の助成制度があるが、市民に対しては助成制度がない。計画台数と現状の開きが大きい。
環境家計簿モニター制度の実施 良い 市民の取り組みを後押しするためにも、効果的な方法である。相談態勢などの充実を望む。
南北高速道路の建設計画の推進 とても悪い 公害問題だけではなく、温暖化等地球環境問題の認識が欠けている。持続可能な社会を作るといった視点に欠ける。
総合評価 少し悪い 市民が主体的に取り組むための素地作りなど、環境問題への解決の糸口となる事業が行われている。(環境塾)
しかし、宮田市長は地球環境問題等に対してそんなに関心がないのか、一貫した環境政策があまりなく、意欲を感じない。

尼崎市では環境家計簿のモニターを募集しています。ぜひ環境家計簿に取り組んで、私たちの生活のあり方を提案して下さい。連絡は環境政策課TEL489-6301へ。

環境家計簿のみ必要な方は、環境政策課でもくれると思いますが、丸尾まきまで連絡して下さっても結構です。TEL433-3339(丸尾宅でも環境家計簿をつける予定です)
【環境家計簿】とは:電気、ガス、ゴミの量などを記録し、日々の暮らしがどれくらい環境に負荷を与えているかを把握しようとするもの。これをもとに省エネやゴミの減量を、自らが考え実践します。電気代等も減りますから家計も楽になり、へそくりも増えるのではないでしょうか。




市内の公立学校・幼稚園 不明朗な会計処理
おかしな教育実習生からのお金

---表向きは「預かり金」、実際には「謝礼金」---


 毎年、尼崎市内の学校・幼稚園に先生の卵である大学生等が教育実習に訪れます。この教育実習生は所属の大学等を通して、各校長に1万円から2万円のお金を渡します。このお金は公費として処理をされておらず、実習生からの預り金として取り扱われています。
このお金の処理について、いくつかの疑問があります。

公務中に教育実習生を受け入れているにもかかわらず、この業務の予算が付いていないので、教員等はボランティアとして教育実習生の指導にあたっていると考えられるのだが公務中にそのようなボランティアが可能なのかという問題。
昨年度175件、219万4千円の預り金が、各学校の判断で勝手に処理されており、本当に適切に使われているのかという問題。学校によっては出納簿さえつけていない学校がある。
同じ受け入れ校の教育実習生が、A君2万円、Bさん1万円というように、個人によって預かり金額が異なること。預かり金であれば、統一された必要額を受け取るはず。謝礼金としての意味合いが強いように感じる。

 宝塚市では、このようなお金の処理は違法だと判断し、教育実習生からのお金は一度市の会計に入れ、教育実習にかかった費用については、改めて市の予算から出すということに見直しました。
 尼崎市教育委員会の処理は、相変わらず不明朗なままです。市長。教育委員会。校長先生。いい加減なお金の処理はやめて下さい!




情報公開を妨げる閲覧手数料
---市当局の論理は「情報公開は個人的利益のため」---

ここ尼崎では、民主主義はまだ始まっていないのでしょうか。公文書を情報公開したときに、尼崎市では1件につき300円の閲覧手数料を取られます。例えば都市局、土木局等10部局の食料費の資料を閲覧すれば、3千円にもなります。
本来、行政が管理している情報は市民の共有のものであり、その閲覧請求時に手数料を取るとはおかしな話です。市当局は、情報公開をしたことの利益が全てその個人に帰するものだという考えのもと、この手数料を取っています。しかし、市民が情報公開をすることによって公費の無駄遣いが減ったり、市民の行政に対する信頼が深まること等、大きく全体の利益へと繋がるものだと思います。
全国市民オンブズマン連絡会議は、この閲覧手数料をとる自治体を、「民主主義のインフラとも言うべき情報公開制度の基本的な理解を欠く自治体である」と厳しく非難をしています。
コピー料については、民間でさえ1枚10円もしくはそれ以下になっています。宮田市長は、ただちに閲覧手数料とコピー料の見直しをするべきです。

兵庫県内各市公文書公開閲覧手数料、複写料一覧表 1998年5月15日現在
自治体名 閲覧手数料 コピー料 備考欄
兵庫県 0円 30円  
西宮市 0円 10円 98.4.1からコピー料を20円から10円に
宝塚市 0円 10円  
芦屋市 0円 10円  
加古川市 0円 10円  
相生市 0円 10円  
伊丹市 0円 20円  
姫路市 0円 20円  
明石市 0円 20円  
神戸市 0円 20円 97.4.1からコピー料を30円から20円に
小野市 0円 30円 今年3月に条例化、来年1月1日実施
赤穂市 O円 30円  
川西市 250円 10円  
西脇市 250円 20円  
三田市 250円 20円  
尼崎市 300円 20円  
洲本市 300円 20円 カラーコピー100円
加西市 300円 30円  
                       資料…市民オンブズ尼崎



公開請求した公文書を見る
真っ黒に隠された市(長)交際費

 「対話と信頼」掲げた宮田市長の交際費の使い方は闇の中。これで「市長を信頼しろ」とは到底無理な話です。
 市の交際費は年間交際費の中では、新聞代や社会福祉協議会構成団体(連協)の新年会のお祝いなど、その内容がオープンになっているものもありますが、接待に関しては下表の公文書のように全くその内容がわかりません。官官接待もこの中にかなり隠されているではないでしょうか。市民に内緒で飲み食いをする市長、市幹部の姿勢は批判されなければなりません。
 この交際費に関しては、橋本大二郎知事のいる高知県のように、全面公開する自治体が次々と出てきています。しかし、尼崎市行政には他の自治体の動向が目に入らないようです。情報公開に消極的な宮田市長、そして六島前市長。もう少し情報公開に積極的な「市民のための市長」はいないのでしょうか。



一緒に行政・議会を監視しましょう
「市民オンブズ尼崎」への参加を

 今年の3月15日に発足した「市民オンブズ尼崎」ですが、会員として約60名の市民が参加しています。
 準備会では情報公開体験ツアーとして、みんなで公文書の情報公開を実際に行ないました。また発会後は、市長・議会に対して、公文書閲覧手数料の無料化とコピー代の見直しを要望しました。
 今後は、食料費や天下りの問題を調査しながら、一方で議会への陳情体験教室など、多くの市民が参加し、主体的に市行政にかかわることのできる行事を開催していきたいと思います。
 是非、皆さんも「市民オンブズ尼崎」にご参加下さい。市職員の参加も歓迎します。
 会合は、8月から毎月第1土曜日の午後1時半から尼崎労働福祉会館にて年会費3千円です。
郵便振替は00910-5-78870 市民オンブズ尼崎
◆市行政、市議会の「問題のありそうな情報」をお寄せください。秘密は厳守します。
       問い合わせ TEL06-422-3339




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