第21号(1997年8月)






市民派改革の火は消えず

丸尾まき4750票で当選 これからも頑張ります

 地盤、看板、かばん(お金)が無い市民派候補にとっては、78名もの有力な候補者が乱立する中で、非常に厳しい選挙でした。
 被災者救援、福祉、人権、環境などさまざまな分野で活動する人々が、ボランティアで駆けつけ、選挙運動を担ってきました。
地元でも後援会がつくられ、活発な支援活動が展開されました。
市民の立場を貫く丸尾まきに多くの方が共感を寄せ、陰で日向で支持を広げていきました。丸尾まきの当選は、お金や利権に関わらない市民の良心の見事な結晶です。
一人の勇敢な若者のためではなく、この尼崎をよくする自分自身の運動として、町の路地で、広場で、家庭で、感動的な物語が紡がれたのです。
 【この4年間、議会の中で孤立しながらも議会・行政の不正を追求してきた】
 【ほうれん草通信で、議会のありのままの姿を伝えてきた】 という今までの活動と【税金の無駄遣いを無くし、福祉・環境問題等の施策充実をする】という公約が、多くの市民の協力と支持を得ることができたのだと確信します。

◆古参議員の圧力を跳ね返して◆

 新しい議会の状況は、今回の選挙で共闘していた市民派議員が4人から2人になり、不正出張をした元議員が2人返り咲きました。議会の中の雰囲気は、前議会より、もっと悪くなりそうです。
 また、丸尾まきがトップ当選したことで、その存在を無視できなくなり、これからは、丸尾まきつぶしに、様々な方法を使ってくることも予想されます。
現に今回の選挙でも、ある古参議員が「ほうれん草通信の丸尾まきだけは落とせ!」と発言をしていたようです。
しかし、そのような圧力には負けられません。 4750名もの市民の支持があるのですから今後も厳しい姿勢で議会・行政をチェックし改革を推し進めていく決意です。
もちろん辛口議会情報誌『ほうれん革通信』の発行も、継続していきます。

◆さらなる議会・行政の改革を!

 議会改革・市政の改革は、まだまだこれからです。改革に消極的な議員の姿も見られる中で、一人二人では大きな改革はできません。みんなで力を合わせ、議会を監視して声をあげていくことこそ変革の力です。市政を市民の手に取り戻すために一緒に頑張りましょう。



議員の役職報酬を見る
おいしい議員の仕事

会議一回で7万8千円とは!

市会議員には、あて職として、監査委員等の高額の報酬がともなう役職がついてきます。その役職はポスト数に限りがあるので、会派間で役職ポストの争奪合戦になり、最終的には大人数の会派ほど、役職を多く取るという傾向にあります。
市をはじめ各団体の財政状況の厳しいなか、高すぎる報酬の見直しが必要と考えられます。

  議会選出の役職 報酬額(議員報酬とは別に支出されます)
役 職 名 定数 報 酬 額 今年度選出議員
監 査 委 員 2 月額 93,700円 波多、仙波
農 業 委 員 会 委 員 3 月額 58,500円 寺本、今西、丸岡
阪神水道企業団議会議員 6 月額 65,000円 中川、中村、米田、松村、新本、丸尾孝
兵庫県市町競輪事務組合議会議員 1 月額 30,000円 小柳
兵庫県競馬組合議会議員 2 年額250,000円 高岡、田村
参考:この報酬とは別に、競輪組合では、日当として1900円。
            競馬組合では、費用弁償として一日16500円。
   尼崎市議会議長報酬月額85万1千円、副議長報酬月額76万9千円。
   議員報酬月額67万1千円。

一例ですが、過去にカラ出張が行われた阪神水道企業団の議員の実状を見てみます。
年間の会議での拘束日数は10日ほど。
にも拘わらず、ひと月の報酬額は6万5千円。年間総額で78万円。
これを会議出席当たりの報酬額に直してみると、一回7万8千円にもなります。
尼崎市は阪神水道企業団から上水(飲み水)を買っていますから、しっかりと運営内容を審査しなければなりません。そのために、一定の費用弁償的な支出については、やむを得ないことと思います。しかし、市会議員報酬とは別に一人一月6万5千円の報酬というのは、あまりにも高すぎます。
「お手盛り」と見られても仕方のない金額でしょう。
このような無駄なお金の支出を減らせば、市民の水道料金を値上げする必要が減るのです。他の役員の報酬も同じですが、最終的に高額な報酬のしわ寄せは、市民に回ってくるのではないでしょうか。

市民自治・環境・福祉のまちづくりを


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