第18号(1996年11月)






消費税引上げの再検討を

市議会 首相と蔵相に意見書提出

『本市は、阪神淡路大震災の復興途上であり、今なお多くの市民が仮設住宅等で、不自由な生活を余儀なくされている。
こうした状況において、このまま国民の十分な合意を得ることなく、消費税率の引き上げが強行されれば復旧・復興の多大な打撃を受けるばかりでなく、社会不安すら招きかねない。
よって、政府におかれては、こうした状況を考慮し、その取り扱いに関して国民の理解が十分得られるよう再検討することを強く要望する。』


 今議会で尼崎市議会として、内閣総理大臣と大蔵大臣に上の内容の意見書を提出することが決まりました。
国民世論の大多数が反対であるにもかかわらず、政府・国会は、消費税を5%に上げようとしています。
官僚だけではなく、政党・政治家の多くは民主主義を理解しているとは思えません。
 税全体の問題である直間比率の見直しの問題(直接税中心か、間接税をアップし、直接税を減らすのか)は十分に国民に情報 を提供したうえで、国民投票等で国民の判断に委ねるべきではないでしょうか。
国民の声を代弁しない政治家は要りません。



本議会の欠席状況

議員さん 職責を果たしてください

 表中の欠席は、その多くが病気によるものでしょうから、その方々を非難しようとは思いません。
 ただ、最近のほとんどの本会議を欠席されている最高齢の議員さんが、議員としての職務をまっとうされているのか疑問を感じます。
 また、本会議の途中で度々抜け出す新政会の議員の方々が、本気で市政を良くしていこうと思っているのか疑ってしまいます。
本会議に最初から最後まで出席するのは、議員としての当然の責務です。

(93年7月議会から96年4月議会まで)
氏 名 欠席回数 欠席率
小西ヨシ子(新政会) 13回 16.3%
安田  勝(新政会〉 8回 10.0%
森  茂子(公 明) 5回 6.3%
藤本  護(共産党) 5回 6.3%
寺本 初己(新政会) 3回 3.8%
中川日出和(新政会) 2回 2.5%
北川れん子(無所属) 2回 2.5%
高木 信夫(新政会) 1回 1.2%
畠山 郁朗(公 明) 1回 1.2%
.塩見 幸治(社民党) 1回 1.2%
西尾 秀文(尼市ク) 1回 1.2%




9月議会 丸尾まきの一般質問


〈猛毒のダイオキシン対策を実施せよ〉

まき: 日本のダイオキシン摂取基準値は、アメリカ環境保護局の基準よりも千倍も甘い。当然、人体への汚染の度合いも日本は高いようである。
埼玉県の久喜町、宮代町は、プラスチック類の焼却処理をやめ、ダイオキシン排出の削減を実現している。尼崎市でもプラスチックの焼却処理をやめるべきではないか。
当局: 日本のダイオキシン対策が遅れているという認識はある。
プラスチックの最終処分方法が確立していない現在、プラスチック類の焼却中止は難しい。
まき: プラスチック製品のリサイクルを進めるべきではないか。
当局: ペットボトルについては、来年から再資源化する方向で検討している。その他のプラスチック類については、今後検討していく。
まき: 厚生省の方針で、現在全国のゴミ焼却場でダイオキシン調査をしているが、尼崎市としては、調査データの公表をするのか。
また、市としてどのような対策をとるのか。
当局: ダイオキシン測定結果は公表する。対策は、国の動向を見ながら対応していく。
【まきの意見:ダイオキシン調査の測定結果の公表や、ペットボトルのリサイクルは前進だが、国の意向を気にせず、積極的に市独自の対策をとるべき。】

〈アイドリングストップ市バス導入を〉

まき: 信号待ちや渋滞時、停車時などにエンジンを止めるアイドリングストップシステムの採用により、燃費が10%向上し、窒素酸化物、一酸化炭素が10%削減される。
さらに、経費については、尼崎市で市バスにこのシステムを導入すれば、年間約2千万円の燃料費を節約できる可能性がある。
低公害バスと併せて、このシステム搭載バスを導入すべきではないか。
当局: アイドリングストップシステム搭載バスは、今後、導入していきたい。天然ガス車等の低公害バスについては、今後、検討していく。
【まきの意見:環境問題、公害問題の根本解決にはほど遠い話ですが、一歩前進です。】

〈情報公開を遅らせるな〉

まき: 市民から公文書の公開請求の異議申し立てが出されているが、審査会は 1年9カ月も経過しているのに、公開の是非の判断を出していない。
市民の救済機関としては機能していないようだが、現状についてどのように考えているのか。
また、異議申し立てから審査会の判断を出すまでに1年以内というように条例でしばりをかけるべきだと思うがどうか。
当局: 震災等があって遅れた。
今後は、可能な限り早い時期に答申を出すよう努力する。審査会の答申の期間のしばりについては、適当ではないと考えている。
【まきの意見:情報公開制度は行政の都合の良いようにコントロールされている。】

〈官官接待を原則廃止せよ〉

まき: 総務庁から各省庁あてに、官公庁間の接待の禁止の徹底の通知が出された。
また、かなりの自治体で官官接待の原則廃止が進んでいる。
現在の社会の流れを敏感に感じ取って、官官接待をやめるつもりがないかお聞きしたい。
当局: 今後とも適正な執行に努めていく。
【まきの意見:ある接待の平均飲酒料は、ビールグラス4杯、ウィスキー4杯プラスアルファー。
これで中身のある懇談ができるのか疑問である。当然、この報告書は無し。】

市民自治クラブは酒井一議員と組んでいる議会内グループです。政党・宗教とは一切関係ありません。


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