第14号(1995年11月)






市民自治クラブ結成

9月の始めに常々皆さんから要望のあった会派を酒井一議員と結成しました。まずは二人ではじめ、今後も門戸は閉ざさないこととします。
会派をつくった理由は、無所属では限界がある発言・活動に、幅を持たせることができ、連携することで、議会内外でより大きな運動が展開できると考えたからです。
わたしたち会派の確認事項は、
 ◎調査研究費の台帳等、全ての資料の公開します。
 ・他会派が行っているような「会派広報費」は、選挙宣伝活動との区別がつかないので、
  自分たちは禁止します。
 ・会議食料費は認めないこととします。
 ◎採決への対応については、可能な限り議論を尽くし、一致しないときは、お互いに拘束
  しないようにします。
 ◎議会内外のお互いの活動を尊重します。
 ◎役職は年度交代とします。



今議会の決議事項(要約)

1、中国及びフランスの核実験に抗議し、中止を求める決議

 核保有国は、核の力による戦争抑止に名を借りた実験を繰り返し、全世界の人々を不安に陥れ、結果として地球環境の破壊をも続けている。
核兵器廃絶都市宣言をしている尼崎市議会は、ここに改めて核兵器廃絶を強く訴えるとともに、今回の中国及びフランスの核実験に厳重に抗議し、核実験の即時中止を強く求めるものである。
   以上、決議する。1995年9月13日


2 、米軍人による少女暴行事件に関する決議

 沖縄県で起きた女子小学生暴行事件は人間としてあるまじき極悪非道かつ野蛮な行為であり、人道上断じて許されるものではない。
これは、これまでの事件を何ら反省していないばかりか、人権無視の風潮を根強く残していることを示すものであり、誠に遺憾である。
よって、尼崎市議会は、米軍当局に対し厳重に抗議するとともに、被疑者の即時引き渡しと、米軍人の綱紀粛正及び犯罪の再発防止を要請し、被害者及び家族に対する謝罪と十二分な補償を行うことを強く求めるものである。
   以上、決議する。1995年9月29日



9月議会 丸尾まきの一般質問

<官官接待の悪弊を糺す! 廃止へのみんなの声を!>

まき: 情報公開制度に基づいて、官官接待をひとつひとつ拾い上げたところ、国・県の官僚への官官接待は約250万円、県議等への接待は約30万円あった。昼食で一人当たり1万1千円ものお金を支出しての自治省職員の接待や、一 人当たり1万2千円の予算で、一回で70万円ものお金を使った「創生尼崎の会」での接待などがある。
参考までに、接待の最高額は企業幹部に対して一人当たり2万円もの支出をしている。
これらの実態を市長はどのように受け止めているのか。
お酒は必要なのか。
補助金を引き出すために行っているのか。
 以前の予算議会の委員会で、手土産は持って行かないと言っていたにもかかわらず、それ以後もテレホンカードを手土産にしていたようだ。
以前に嘘をついたのか、それとも方針変更をしたのか。
当局: 官官接待の基本的な考え方については、お酒を伴う場合も含めて、社交儀礼の範囲内、常識的な範囲内にとどまるべきと考えている。
節度ある対応が必要である。
なお、補助金を国から引き出すことを目的とはしていない。
テレホンカードは市の事業等を説明・理解してもらうために提供した。
まき: 官官接待での社交儀礼の範囲、常識的な範囲内での節度ある使用について、明確に金額等の基準を示すべきではないか。
神戸地方裁判所尼崎支部長・検察庁尼崎支部長が参加している団体(尼火会)を接待するのは、司法等の独立性を犯す可能性があるので、特にこれら職員の接待を止めるべきだと思うが。
当局: 常識の範囲内は一人一回1万5千円程度と考えている。
尼火会については、一定の見直しをする中で継続して続けて行きたい。
【まきの意見:市当局の隅々までお酒に浸り切っているようです。
一日二日では無くせないでしょうが、官官接待廃止に向けて今後とも追求していきたいと思います。そのためには官官接待NOという皆さんの声が不可欠です。】

<障害者のための点字ブロックをもっと分かりやすく!もっと多く!>

まき: 現状では市役所周辺でさえ7種類もあり利用者には利用しづらいようだが、兵庫県福祉まちづくり条例の趣旨に基づき、点字ブロックの形状を統一をできないか。
橘通りには赤茶色の点字ブロックがあるが、弱視の方の中にはまわりの色と赤茶色等を識別しにくい方もおられる。弱視の方にとって最もわかりやすい黄色に統一すべきでは。
昨年度は20Omの点字ブロックの敷設の予算が計上されながら、たった24mしか点字ブロックの敷設がされなかった。
表向きだけ福祉の顔をしているように思えるが、なぜ積極的に福祉まちづくりを進めていこうとしないのか。
当局: 県の福祉まちづくり条例の制定に伴い施設整備マニュアルは作られたのだが、現在の施設整備マニュアルが作られるまでに、敷設された点字ブロックがある。
これらはマニュアルに整合しないものもあるが、施設改良時に形状・色 等を統一していきたい。
要望箇所の整備等で、関係機関との協議・調整等に日時を要し遅れている箇所もあり、完全執行にいたっていない年度もある。
今後は、積極的に関係機関との調整に取り組み、福祉まちづくりを積極的に進めていきたい。
【まきの意見:福祉に重きをおいていない市の姿勢が明らかになりましたが、少しは前向きの答弁がありましたので、今後の取り組みに期待をし、監視を続けていきます。】


ほうれん草通信は再生紙を使用しています


目次へ戻る