ダルスアナダルス



ダルスは古くから世界中で食用として用いられていた希有な海藻だ。春先の柔らかいダルスは地方によっては”あかはた”あるいは”あかはだ”としてギンナンソウと共に賞味される。そのサッパリとした食感をぎんなんそう類よりも好きだという人もいる。ダルスの葉部の細胞は、表層は小さな細胞からなり、そのすぐ内側には大きな細胞が並んでいる。それで太陽に透かしてみると内部の大きな細胞が見える。それですぐダルスだとわかる。また、ダルスの葉の手触りは如何にも粘質に乏しいざらざらした感触。
葉部は変化に富み、分岐することなく単葉のことも、数回掌状に分岐することもある。また、葉の側面や表面から小葉をだすものもあり、時には沢山の小葉を密に持ち、マットのようになることもある。生育水深帯は比較的浅く潮下帯の下部から観察され、全道の沿岸に分布する。

ダルスと言えばアナダルスという海藻もある。この海藻は美しい紅色で、葉部はほとんど枝分かれすることなく倒卵形から楕円形で全縁だが、時には縦に裂けることもある。名前の由来の通り体に円形あるいは不定形の小さな孔が多数あいている。漸深帯の岩に着生し、北海道一円に分布する。生鮮時には幾分硬い手触りである。乾燥するとき紙に付着する。


  学名
ダルス   Palmaria palmata (Linnaeus) Kuntze
アナダルス Sparlingia pertusa (Postels et Ruprecht) J. Agardh

ダルスアナダルス
ダルス
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