オゴノリOgonori


北海道からオゴノリ、ツルシラモカバノリの3種のオゴノリの仲間が知られている。オゴノリの体は円柱状、高さ20-30cm、太さ1-2mmで不規則に枝分かれし、棘状の小枝をだす。本種は潮間帯下部から、漸深帯にかけて生息するが、内湾の淡水の流入するところに多い。体は柔らかく、緑かかった褐色から暗褐色である。ほぼ同じ水深帯に本種によく似た褐藻類ナガマツモが生息するが、ナガマツモはより堅い感じがする。また、オゴノリにみられる棘状の小枝がないことから区別される。また、オゴノリは夏期に体の表面にいぼのような半球状の実(嚢果)をつける。写真の円形の部分は嚢果を持つ枝を拡大したもの。北海道の浅海域に普通に分布する。右下の写真はオゴノリが潮間帯上部に群生している状態(函館市志海苔海岸)

寒天の原料としてはテングサ類が有名であるが、オゴノリやツルシラモも寒天原藻として使われている。また、刺身のつまとして食用されている。かって、北海道ではこの仲間は厚岸湖に多産し、盛んに採取された。最盛期の1952年には操業隻数360、操業日数25日で423,344貫(乾重量 約1,600トン)の生産量をあげたとの記録が残っており、貴重な浅海資源の一つであったが、最近ではほとんど生産がないようである。ちなみに、現在オゴノリ類の生産は南米のチリがもっとも多く、年10,000t(乾重量)以上の生産があるといわれており、養殖も盛んに行われている。

 学名
  オゴノリ   Gracilaria vermiculophylla (Ohomi) Papenfuss
  ツルシラモ  Gracilaria chorda Holmes
  カバノリ   Gracilaria textorii (Suringar) Hariot
   紅藻類へ

はじめのページへ