FMI: How to setup Windows (2004/11/07 (Sun))
hacker emblem (maoyam's memorandom)


0. Windows PC 再構築の経緯

2004/11/05 (Fri) 夜、PC の HDD が故障した。翌日、故障したもの相当の HDD を購入し換装。

Windows リカバリ CD でディスク・フォーマット、OS および各種デバイス・ドライバのインストールを実施。更に、インターネット接続のための設定を行う。

ネットワークに接続し、Microsoft WindowsUpdate サービスで提供されているすべての修正パッチをダウンロードし適用。

現時点で提供されているすべてのパッチが適用されたところで、ウィルスおよびスパイウェア/マルウェア対策をとる。
ウィルスおよびスパイウェアなどの検出と削除を実行。

普段から使用していたプログラミング、ドキュメント作成およびネットワーク・アクセス用のツール類を、バックアップ・メディアとネットワークからリストア。

仕事で必要な各種文書ファイルを Web メール・アカウントから回収。

自作ライブラリなどソースコードと Tips 集などを公開/保管用のサイトから回収。

必要なソフトウェアがそろったところで、デフラグとディスク・スキャンを行い、再度、ウィルスとスパイウェア類の検出と削除を行った。念のため、SANS GDI Scan により JPEG スキャンも実行した。

以上で、HDD 破損時の Windows PC 再構築を終えた。(2004/11/07 (Sun) 18:12 記)


2004/11/08 (Mon) 00:56 JST 追記: Cygwin 上で使用するツールをいくつかダウンロード・ビルド・インストールしたので、それらについて追記。


2004/11/08 (Mon) 17:56 JST 追記: Spyware/Mulware 対策ソフトを追加した。


2005/05/06 (Sat) 10:57 JST 追記:
Firefox で GDI.exe エラーが発生したので、その対処法を追加した。原因は Windows フォント・ファイルが壊れているためらしい。どうやら Cygwinn 版 X11R6 の日本語処理用の環境設定を行ったのがいけなかったようだ。


2007/03/24 (Sat) 23:39 JST 追記:
ファイヤウォール Outpost を追加し、Spybot Search&Destroy の URL を変更した。


2008/09/14 (Sun) 21:56 JST 追記:
coLinux 上で Ubuntu Linux を簡単に実行できるようになっている andLinux をインストールした際の手順をメモしておく。


1. ウィルスおよびスパイウェア類対策ソフト

以下のリンクから各種対策ソフトをダウンロードしインストールした。

1.1. ウィルス対策ソフト

フリーで利用できるアンチ・ウィルス・ソフトである Grisoft 社の AVG Anti-Virus FREE Edition を使用する。フリー版のダウンロード URL とシリアル番号の通知を受けるためにメール・アドレスを登録する必要がある。


1.2. スパイウェア/マルウェア対策ソフト

「スパイウェア対策」Slashdot.Japan: Spyware対策、してますか? といったページでも指摘されているように Spyware/Mulware はウィルス以上に悪質なネットワーク・アクセス障害物であり、PC の性能悪化や障害の原因ともなる。よって、複数の対策ソフトを使用して念入りに対策をとっていくことにする。また、JPEG ファイルによるトロージャン・ソフトについても検出を行うために SANS の GDI Scan を使用する。



2. ネットワークからダウンロードするツール類

2.1. ネットワーク・ツール、Java 実行環境、文書作成ツールなど

Microsoft 提供の文書ファイル作成スィーツ、Web ブラウザ、メーラ、マルチメディア・ツールおよび Java 実行環境は極力使用するべきでないと判断する。よって、それらを代替するツールをネットワークからダウンロードしインストールする。


2.2. 時刻補正およびプログラミングツール

SNMP あるいは NTP により PC の時刻補正を行うツールと、長年親しんできた GNU ツール類を Windows 上で使用するために Cygwin をダウンロードしインストールする。



追記

2004/11/08 追記

Cygwin 上で使用するツールをいくつか Download, Build & Install した。また、これらを使用するために ${HOME}/.bashrc に手を入れた (Cygwin 用の .bashrc)


2004/11/08 (Mon) Spyware/Mulware 対策ソフトを追加

Javacool Software のスパイウェア対策ソフト 2 種類をインストールした


2005/05/06 追記

Cygwin 版の X11R6 で日本語を扱えるようにする環境設定をしたところ、Firefox と Mozilla で「GDI.EXE の実行に失敗」とのエラーが発生するようになった。早速 Google で検索したところ次のような情報が出てきた。

  1. 気の向くままに書いた日記:2005年2月 (2005-02-18 17:06:45) 致命的なダメージ

    (抜粋)「... 一番効果があったのは、IEの修復とGDI.EXEの入れ替えでした。
    普段使っているブラウザがMozilla Firefoxなんですが、これを行ったら直っちゃいました。」

  2. [教えて!goo] GDI.exeというエラー (質問 No.1323173) の回答 No.1

    (質問抜粋)「GDI.exeというエラーがでて、パソコンが全く起動しません。…」
    (回答 No.1 抜粋)「この内容のトラブルでしょうか?...もしそうでしたら添付URLの「方法2」を試されてください。これでしたらデータは消えません。」

    ※ 回答で示されている Microsoft Support の URL: Microsoft サポートオンライン:エラー メッセージ : GDI.EXE の読み込みエラー。Windows を再インストールしてください。(方法2)

a. の症状とまったく同じようなので、b. の情報も参考に以下の手順を実行した。結果、Firefox は GDI.EXE エラーを起こさないようになった。

  1. Windows の [スタート]>[設定]>[コントロール パネル] を選択し、[アプリケーションの追加と削除] を起動する。
  2. [アプリケーションの追加と削除のプロパティ] 画面で [Microsoft Internet Explorer 6 SP1 とインターネット ツール] を選択する。
  3. [Microsoft Internet Explorer 6 SP1 とインターネット ツール] 画面で [Internet Explorer を修復する] にチェックし [OK] を押下する。修復が完了すると Windows の再起動が必要とのダイアログが表示されるので、再起動させる。
  4. 再起動後、Internet Explorer のアイコン上でマウス右クリックし [プロパティ] を選択する。

    ※ [Internet Explorer を修復する] を行うと詳細設定などが出荷時状態に戻ってしまうとのことなので、[詳細設定] タブ、[セキュリティ] タブなどで Internet Explorer を安全に実行できる設定にしなおす。

  5. ここまでで、Internet Explorer の修復ができたことになる。Windows フォント・ファイルの復元を行うために Windows をシャットダウンする。
  6. Windows のブート CD-ROM で PC を起動する。このとき、[start within CD-ROM support] を選択する。MS-DOS 起動相当のコンソール画面 (A:> プロンプト) となる。
  7. Microsoft サポートオンラインの記述 (文書番号:146904) に従い、HDD の内容を破壊せずに GDI.EXE エラーに対処するには次のコマンド列の内、Windows のバージョンに合致するものを順次実行する必要がある。
    extract コマンドがプロンプトを出すが [A] と入力し .cab ファイル内のすべてのフォント・ファイルを C:\windows\fonts\ 下に抽出・展開する。
    • Windows 95 の場合

      md c:\windows\fonts
      attrib +s c:\windows\fonts
      extract /a d:\win95\win95_04.cab *.fon /l c:\windows\fonts
      extract /a d:\win95\win95_06.cab *.fon /l c:\windows\fonts
      extract /a d:\win95\win95_05.cab *.ttf /l c:\windows\fonts
      extract /a d:\win95\win95_09.cab *.ttf /l c:\windows\fonts
      extract /a d:\win95\win95_20.cab *.ttf /l c:\windows\fonts

    • Windows 98 の場合

      md c:\windows\fonts
      attrib +s c:\windows\fonts
      extract /a d:\win98\win98_50.cab *.fon /l c:\windows\fonts
      extract /a d:\win98\win98_57.cab *.ttf /l c:\windows\fonts
      extract /a d:\win98\win98_74.cab *.ttf /l c:\windows\fonts

    • Windows Millennium の場合

      md c:\windows\fonts
      attrib +s c:\windows\fonts
      cd\windows\options\install
      extract /a win_20.cab *.fon /l c:\windows\fonts
      extract /a win_23.cab *.ttf /l c:\windows\fonts
      extract /a win_24.cab *.ttf /l c:\windows\fonts


  8. CD-ROM を取り出し、PC の電源をオフにする。
  9. PC を再起動し、通常の Windows 操作に戻る。Firefox を起動し GDI.EXE エラーが起きていた操作を試行して問題が解決されたことを確認する。

2008/09/14 追記

coLinux 上で Ubuntu Linux を簡単に実行できる andLinux ディストリビューション をインストールした際の手順をメモしておく。

  1. andLinux (Latest Stable) のサイトから "minimal / XFCE version" をダウンロードする。
  2. ダウンロードしたインストール・キット (ex. andlinux-beta1-minimal.exe) を実行する。
  3. インストーラで以下のように指定する。
    ※ ここでの設定内容は、andLinux のインストール先 (ex: "C:\Program Files\andLinux\settings.txt") に記録されるので、このファイルを編集することで指定内容を変更できる。

    (1) メモリ割り当て 196MB、
    (2) Sound "No"、
    (3) cofs で mount して Windows と共有するフォルダを設定、
    (4) 起動方法は "start andLinux manually in command prompt + use Widnows shortcut"

  4. Windows を再起動する。
  5. Windows の "ネットワーク接続" を開いて以下のネットワーク設定値を確認する。

    (1) "ローカル エリア接続" とブリッジ接続 されている接続名が "TAP-Colinux" になっていること、
    (2) "TAP-Colinux" の [プロパティ]-[インターネット プロトコル (TCP/IP) のプロパティ] を開き [IP アドレス] (規定値は 192.168.11.1) と [サブネット マスク)(規定値は 255.255.255.0) (andLinux 側の規定値 IP アドレス (ifconfig -a による eth1 の表示) は 192.168.11.150)

  6. andLinux を初回起動する。デスクトップの [Start andLinux] アイコンか [スタート]-[andLinx]-[Start andLinux] で、andLinux が起動され各種の設定が行われる (時間がかかる)。
  7. [andLinux Console (FLTK)] を起動して root 権限で以下のコマンドを実行する。
    ※ 初期起動での root のパスワードは、「なし」になっている。

    # apt-get update
    # apt-get upgrade

  8. Ubuntu ja パッケージを利用できるように apt を設定する。
    (1) /etc/apt/source.list をエディタで開いて最後の行に以下を追加する。

    deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja gutsy/
    deb http://archive.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja gutsy-ja/

    (2) Ubuntu 日本語化パッケージを更新する。

    # wget -q http://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add -
    # wget http://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/gutsy.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list
    # apt-get update
    # apt-get install aptitude
    # apt-get upgrade

  9. 言語環境 (Locale) を設定する。

    # apt-get install language-pack-ja
    # dpkg-reconfigure locales
    # update-locale LANG=ja_JP.UTF-8

  10. 日本語フォント (IPAモナーフォント) を追加する。

    # apt-get install ipamonafont

  11. キーボード配列を設定する。
    # dpkg-reconfigure console-data

    (1) TABキーを押して、OKを選択、Enterキー
    (2) 一番上の「Select ***」を選択する
    (3) 「qwerty」を選択する
    (4) 「Japanese」を選択する
    (5) 「Standard」を選択する

  12. タイムゾーンを設定する。
    # dpkg-reconfigure tzdat

    (1) 「Asia」を選択する
    (2) 「Tokyo」を選択する

  13. root のパスワードを設定する。

    # passwd
    <root のパスワードを入力する...>
    #

  14. 一般ユーザを設定して、一般ユーザが sudo で root 権限実行ができるようにする。

    # useradd -m -s /bin/bash <一般ユーザ名>
    # passwd <一般ユーザ名>
    <一般ユーザのパスワードを入力する...>
    #
    # apt-get install sudo
    # lang=${LANG}; LANG=C; visudo
    <最後の行に、"一般ユーザ名 (tab) ALL=(ALL) ALL" と追加して、Ctrl+X で sudo 設定ファイルを更新する>
    # LANG=${lang}
    #

  15. andLinux を停止する。

    # poweroff

  16. Windows 上で andLinux の仮想ディスクの容量を増やす。
    (1) andLinux インストール先のフォルダ下にある ImageResizeTool.zip を解凍する。
    (2) 解凍後に作られるフォルダ toporesize-0.7.1 下の resize2fs.exe を以下のように実行する。

    (a) [スタート]-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト] を選ぶ。
    (b) > C:
    (c) > cd C:\"Program Files"\andLinux\Drives
    (d) > C:\"Program Files"\andLinux\toporesize-0.7.1\resize2fs.exe -p -f base.drv <容量を指定する。20GB にするには、20G とする>

    (3) adnLinux を起動して "df -H" コマンドで容量を増加できたことを確認する。
    /dev/cobd0 の行の Size 欄に割り当てられた容量が、Used 欄に現在の使用量、Avail 欄に使用可能な容量が表示される。

andLinux を起動したらインストールしているパッケージの更新を確認すること。

# aptitude update
# aptitude safe-upgrade

必要なパッケージを探すには以下のようにする。

# dpkg -l | grep <コマンド名>
<必要なパッケージがあればそれでよし。なければ…>
# aptitude searc キーワード | grep <絞込みキーワード>
<インストールするパッケージ名を確認する>
# aptitude install <パッケージ名>

パッケージのインストールをしていて andLinux が落ちてしまったら、Windows と andLinux を再起動して以下のようにしてインストールを完了させる。

# dpkg --configure -a
# aptitude install <パッケージ名>

Windows のファイアウォールが andLinux の X11 ポート (8081) への接続を許可するように Windows のセキュリティ設定を変更する。

  1. [スタート]>>[コントロール パネル(C)] でコントロール パネル画面を表示し、[Windows ファイアウォール] を選択して Windows ファイアウォール画面を表示する。
  2. Windows ファイアウォール画面の [全般] タブで [有効 (推奨)(O)] が選択されていることを確認する。
    ※ Windows ファイアウォール以外のセキュリティ・ソフトウェアでファイアウォールを実行しているならば、そちらでの設定を行う。
  3. [詳細設定] タブの [ネットワーク接続の設定] に TAP-Colinux が登録されていることを確認し、それを選択してから [設定(T)] を押下して [詳細設定] 画面を表示する。
  4. [詳細設定] 画面の [サービス] タブで [サービス:] リストに選択されたエントリがひとつもないことを確認し、さらに、[ICMP] タブでも選択されたエントリがひとつもないことを確認する
  5. [詳細設定] 画面で [OK] を押下する。
  6. Windows ファイアウォール画面の [例外] タブで [ポートの追加 (O)] を押下して [ポートの追加] 画面を表示し、[名前(N)] 欄に andLinux と入力し、[ポート番号(P)] 欄に 8081 と入力して [OK] を押下する。
  7. [例外] タブの [プログラムおよびサービス(P):] に andLinux が追加されたことを確認して [OK] を押下する。

この他の設定や Tips については、以下のサイトが参考になる。

(1) andLinux
(2) ひゃまだのテキストで行こう - andlinux


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