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1996年国連の小委員会で、非人道的兵器として、核兵器はもちろん「燃料気化爆弾、クラスター爆弾、劣化ウラン弾など」の使用禁止決議がなされた。決議の賛成は15カ国、反対は米国のみである。これらの爆弾は大量の無差別な破壊と死を戦闘員や一般市民にもたらし、長期間にわたり環境と市民生活や健康に障害の発生と苦難がもたらされるため、その生産を抑止する国際的政策が求められていた。しかし、米国はアフガン空爆でこれらを当初から使用している。
燃料気化爆弾は、現在核兵器に次ぐ破壊力を持つと言われ、周囲一体は火災地獄となり、酸素欠乏により地上の人々は窒息死や内臓が破裂する。クラスター爆弾は、缶ビールほどの子爆弾が広範囲に飛び散り、不発弾は対人地雷となる。実際99年のコソボ紛争で空爆終了後、赤十字の報告ではこのために100名以上の死傷者がでている。劣化ウラン弾は91年の湾岸戦争や99年のコソボ紛争で大量に使用され、その結果、重大な健康被害や環境汚染が引き起こされ、現地住民や「地上」での戦闘員に大きな犠牲が出ている。
これらの兵器がどう使用され、何をアフガンにもたらしたか、正確な情報提供が求められる。
11月18日
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11月2日のインデペンダント紙は「爆撃が予防接種計画を危機にさらす」と伝え、冬を迎え、今予防接種をしなければ、最悪の場合、アフガンで5万人近くの子ども達がはしかなどの感染症で死亡する危険があると指摘した。ワクチンは既に国境に到着し、ユニセフは「せめて3日間の空爆停止」を米軍に頼んでいるが、応答がないとのことだ。
無関係な人々に危害を加え時には死をもたらすテロが非難されている。空爆はこのアフガンの子供達や家族にとって、テロそのものだ。アナン国連総長は10月30日に「米英軍の軍事行動の早期中止」を求めた。今、「テロに反対する行動」は、「空爆中止」を求めることだ。
11月11日
→次の新聞記事がありました。
◆アフガンでポリオ患者増加? 空爆がワクチン阻む
asahi.com 11月25日