第3章:シャトル打ってない人の動き
初心者等はシャトル打っていないときに動いていない人が多いです。
シャトル打っていないときに、いかに動くかによって、ミスのすくない、攻撃的、守備的ダブルスが実践できます。
シャトル打っていない人は基本的にパートナーのショット、動きを推測して動くようにしましょう。
注意点としてよく、前衛にいるときに後衛を見るために振り返っている人がいますが、それはやめましょう。
トップアンドバックの時は前衛は後衛の動きを見て、動くのではなく、敵がどんなショットを打ったかによってうごきましょう。
最初のうちは前衛は好き勝手に動いていいです。
基本は後衛が前衛の動きにあわせて動きます。
そのうち、前衛の人も後衛がどんな感じかわかってくると思います。敵のショットがどこまでのショットなら、
後衛が取れて、これ以上厳しいショットは後衛が取れないショットというのをわかってきます。
そうしたら、前衛が後衛のことを頭に入れながら、やっぱり、好き勝手に動きましょう。
一番いけないのは、前衛がすべてのショットを止めようとしたり、すべての切り返しをカバーしようとするのはよくないです。
前衛は基本的にヘヤピンを確実に取って、ばりばりヤマを張っていくことです。
前衛がすべてのカバーをしようとすると、攻撃力が弱くなってしまいます。
後衛は意外と簡単です。目の前に前衛がいるので、前衛が取れなそうなところをカバーすればいいです。
初心者等は後衛で左右に振られると取れないことが多いので、左右に動けるように練習しましょう。
前衛は余裕があれば、敵の動きも予測しながら、ばりばりヤマを張って動いていきましょう。
以下に
よくある状況においての動きを説明したいと思います。
@パートナーがスマッシュ、ドロップ打ったとき
A敵がロングサーブ打ったとき
B自分たちがサイドバイサイドのときに、敵がクリア打った時
C自分たちがトップアンドバックのときに、パートナーがクリア打った時
Dパートナーがスマッシュをショートリターンしたとき
Eパートナーがサーブプッシュした後
***@パートナーがスマッシュ、ドロップ打ったとき***
もともと自分たちがトップアンドバックの時は
前衛の人は敵がどんなレシーブをするか予想して、
敵がドライブ打ちそうなときは、前衛はスマッシュ打った方にちょっとよります(第2章図4,5)
敵がヘヤピン打ちそうなときは、前衛はちょっと前気味に構えます。(第2章図6,7)
クロスショートリターンはあまりこないので、シャトルを打ったところのストレートのショートリターンを待ちましょう。
敵が切り返してきそうなときは、前衛は後衛の逆側によって構えます。(第2章図8,9)
となりましょう。
相手のショットを考えている暇がないときはとりあえず、真ん中で待つのが無難です。(第2章図6,7もしくは図10,11)。
ただし、前衛が真ん中で待つ(図10,11で待つ)のはあまりお勧めできません。
トップアンドバックの時に前衛は適当でいいので、ヤマを張る癖をつけましょう。
ただし、初心者の場合はヤマ張ったりするのが難しいことが多いので、
前衛は確実にヘヤピンだけ待って、敵のヘヤピンを確実に上げないようにがんばるようにしましょう。」
ラケットを上から出して相手のヘヤピンを、ヘヤピンで返しましょう。敵はサイドバイサイドになっているはずなので、
がんばって叩かれないヘヤピンを打ちます。ラケット上から出せば大丈夫でしょう。
前衛は打つ前からラケットを上げておくことが重要です。
あと、前衛はヘヤピンを待つので、ぼーっと真ん中で待つのではなく、第2章図6,7のように前よりにいましょう。
自分たちがサイドバイサイドの時に相手が上げてきた時は、
余裕があれば、上記のように相手のレシーブを読んで、第2章図4〜9になるといいのですが、
意外とサイドバイサイドからはトップアンドバックになるときは、前衛も考える余裕がない場合が多いです。
特に敵が上げてきても、シャトル打っていない人が動いていない場合が多いです(特に初心者)。
さらにパートナーがスマッシュ、ドロップ打って始めて前に行く人とかいるので(特に初心者)、注意してください。
相手が上げた瞬間に打ってない人は素早く前に行きましょう。
とりあえず、前衛は真ん中で待って(第2章図10,11)となり、とりあえず、トップアンドバックになりましょう。
特にサイドバイサイドからトップアンドバックに切り替わるときなので、パートナーが動きについていけないときがあるので、
あまりヤマを張って動くと、コートにスペースが出来てしまいます。
後衛の一発目のショットは様子をみて、後衛2発目から前衛はヤマを張るとよいと思います。
***A敵がロングサーブ打ったとき***
これは意外と忘れがちなのですが、サーブ受けてない人もきちんと動きましょう。
サーブ受けていない人はロングサーブがきたら、前に移動し(図6,7)、次にくるヘヤピンやショートリターンを確実に取りましょう。
ロングサーブをスマッシュ、ドロップした人が、ショートリターンをとるのは非常に大変です。
また、ロングサーブをパートナーがクリアを打った場合はすぐにサイドバイサイドにならなければならないので、
サーブ打たれたときは前にいったあと、パートナーがクリア打ったら、すばやくサイドバイサイドに戻らなければならないので、
注意してください。
パートナーがスマッシュ、ドロップを打つか、クリアを打つかを予測しながら前に動くようにしましょう。
パートナーが何を打つか予測できない場合は、とりあえず、敵のロングサーブがきたら前にいって、パートナーが
打ったショットに応じてそのまま前にいるか、すばやくサイドバイサイドに戻るようにしましょう。
***B自分たちがサイドバイサイドのときに、敵がクリア打った時***
この時の動きは”A敵がロングサーブ打ったとき”と同じです。
***C自分たちがトップアンドバックのときに、パートナーがクリア打った時***
素早くサイドバイサイドになりましょう。
***Dパートナーがスマッシュをショートリターンしたとき***
通常はスマッシュをサイドバイサイドでレシーブしますが、
パートナーがスマッシュをショートリターンした時には、パートナーの動きをよくチェックしましょう。
スマッシュをショートリターンした場合、理想的はトップアンドバックにならないといけません。
トップアンドバックになるには、ショートレシーブした人が前に行き、パートナーが即座に後ろをカバーします。
ただし、この動きはコートにスペースが出来るため、あまり行われない場合が多いです。
ショートリターンして前に行って、跳ね上げられたら、後ろががら空きというのがよくあります(特に女子)。後ろに行く人が
よっぽどうまくないと、このショートリターンしてトップアンドバックになるというのは難しいです。
したがって、ショートリターンしてもサイドバイサイドのままの方がよい場合もあります。
結論としては、
理論的にはショートリターンする人が前に行き、トップアンドバックへ移行する。
現実は初級者では後ろをカバーしきれないので、サイドバイサイドのままがよい。
上級者はトップアンドバックに移行できるよう、ショートリターンしたらどんどん前に行くのがよいと思われます。
***Eパートナーがサーブプッシュした後***
パートナーがプッシュした後はやっぱり、パートナーの動きをよくチェックしましょう。
プッシュした後は基本的にはトップアンドバックですが、サーブプッシュが中途半端なシャトルだったり、ハーフ球だったり、
プッシュが甘かったりしたときは、サイドバイサイドになろうと後ろに下がる人がよくいます。
これはこれでいいので、プッシュ打ってない人もプッシュ打った人の動きに応じてサイドバイサイドになることがあるので
注意してください。
よくあるのが、プッシュした人が下がって、クロスにネット前された時に、プッシュした人はもちろん下がっているのでとれず、
プッシュしていない人が後ろにいるままで決められてしまうということがよくあります。注意していきましょう。
サーブプッシュは打った後の動きが人によってもバラバラですし、状況によってもばらばらです。
詳細は第5章をご覧ください。