楽しみにしていたヘルマン・デ・フリースの展示を観にリムアートに行って、1920年代フランスの植物標本に遭遇。いてもたってもいられず買い求める。
いつの間にか、植物標本(こういうもの)にとても惹かれるようになっていた。以前訪れた東京大学の博物館には古いものから新しいものまでたくさんの標本があって、飽きることなく見入った。当り前だけど見た目の美しさはあまり念頭に置かれないので、完成した標本のシルエットや余白の美しさは全く無作為なもの。押し花状の植物が用紙の寸法より長ければ、はみ出た分をぐいっと折り曲げて貼ってしまう。
「無作為」であることが、心地よさの理由なのかな、と思う。作ろうと思っても、なかなかできるものではない。