メゾンエルメスのサラ・ジー展。主な素材はプラスチックや金属、ガラス、紙など。ひとつひとつは私たちにとってごくありふれていて特に感慨のないものばかり。人工的で無機質なものの集まりが、有機的なものを作り出している。あまりに気持ちが良くて、いつまで見ていても飽きない。一見混沌としているようで、実は綿密に考えられているように思う。とにかく、不思議な感覚。21世紀美術館で初めて見て好きになったサラ・ジー。現代美術館のカルティエ財団コレクション展ではもうひとつ印象が薄かったけど、今回は圧倒された。