以前訪れたヒナタノオトで、1枚のポストカードの絵に釘付けになる。見た瞬間ある友達を思い出したのでプレゼント用も含め、何枚か買う。
Vilhelm Hammershoiというデンマークの画家のもので、店主の稲垣さんが画集を何冊か見せてくださる。その暗さ、色使い、モチーフの選び方、潔い構図に、すっかり虜になってしまった。
誰もいない室内を描いた絵や、背を見せてたたずむ女性の姿はワイエスを思い出す。でもワイエスが描くアメリカの乾いた光とハマースホイの北欧の光は圧倒的に違う。昼間でもわずかな光しか差し込まず、気温も低そうな感じが伝わってくる。
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