珈琲時光
主人公が神保町のエリカにいると、友人役の萩原聖人が白い割烹着姿で入ってくる。「あそこの天ぷら屋さんだといいな」と思っていると、ほんとに「いもや」の料理人だと後でわかってうれしい。そしてエリカのコーヒーが古本屋に出前されたり。明らかにそれとわかる小津へのオマージュもいっぱいで、何しろにやにやしてしまうシーンの多い映画だった。
それにしても驚いたのは一青窈。彼女は歌い方があまり好きではないので興味がなかった。でもこの作品を観ていると不思議にどんどん好きになる。本当に身ごもっている女性のような強さが感じられた。そして演技の自然さは浅野忠信をしのぐと思えるほど。
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