(ツーリング)北海道ツーリング

掲載 2008年07月12日


 2008年07月01日(火)−15日(火)帰宅の予定で八ヶ岳のご近所さん・(歯齢さん)と二人で北海道ツーリングに出かけた。

実際には、トライクの不具合で、7月08日(火)にツーリングを断念して、飛行機で帰宅した。

行程前半は兎に角突っ走って北海道全体を回って、後半にもう一度行って見たい所をゆっくり見直すつもりだったので、走りに徹したツーリングで終わってしまった。

 今回も、ガーミンのGPSで行程を記録した。
 (歯齢さん)とは7/3の早朝・小樽フェリー港で合流することにした。

 私はフェリーに長時間乗ることがイヤなので、兎に角、一人で陸路・小樽に向かうことにした。

下北半島先端の大間から函館までのフェリーを利用することにして、時間配分を検討した。
その結果が左図のルートだ。

一日で、青森県むつ市まで走り、そこで一泊。
翌朝、大間・06時30分のフェリーで函館に渡る、と言うものだ。


 むつ市まで800km。
こんなに長距離を一気に走るなんてできるのか心配だった。

むつ市の旅館に到着した時の感想は「結構いけるじゃん!」。

北海道での、ほとんどひた走りとテント生活に何となく、奇妙な自信が沸いてきた。

 7/2から7/8の北海道ツーリングの行程

一日ごとに色を変えて示してある。


ツーリングの詳細全工程は別にPDFデータで示した。
ツーリングの参考にしていただけると幸いです。


 天気は、ほとんどの日が曇りで、7/6だけが午後晴れ、7/7は10時頃から雨だった。

 7/3、4、5、6の4日間はテントで宿泊。
6時から7時頃には出発して、明るい内にキャンプ場に到着であった。
キャンプ場は結構あちらこちらにあるので、夕方に近くのキャンプ場を探すという方法だった。


●7/1 東北道・長者原SA

 夏であるが、長距離であることを考慮して、風防をつけてある。
荷物は、振分けの革バックとモンベルの防水チューブ、ヘルメットである。

●7/1 青森駅前

 東北自動車道路を全線走破して青森に入った。
ここまで来たら、青森駅で記念撮影だ。


●宿泊は、むつ市の旅館(サルビア)(Internetに情報あり)。
トライクをガレージに入れてくれた。
翌朝は、5時に出発。
朝食にと、大きなおにぎりを3個もらった。

●7/2 下北半島・本州最北端の大間
6時半出港のフェリー。これに乗った。
函館到着、8時の予定だ。
●フェリーの内部
朝一番の便のためか、ガラガラだった。


●7/2 9:30頃 R5・道の駅(YUO・遊・もり)から見た 駒ヶ岳

 この日は小樽まで行けばよいので、ノンビリ。
(YUO・遊・もり)は函館からほぼ真北に噴火湾側に出た所にある。


●7/2 10:30頃 R5・八雲町(噴火湾パノラマパーク)
   天気=日は差しているが、うす曇り状態

R5を走っていたら、パノラマパークの看板が目に入った。

海に面したなだらかな丘から眺める噴火湾に続く景色はキレイだ!の一言。
空が青ければ、きっと感動物なのかも知れない。

●太平洋側の長万部からほぼ真北の日本海側にある寿都湾に面した海岸

 R229歌葉町のバス停・鰊御殿の前の海岸ふちに座って、朝もらってきたおにぎりをほおばった。

●7/3 早朝04:40、今回のツーリングを計画してくれた(葉齢さん)と小樽で合流

愛車ハーレー・ダビッドソンのトライク。

写真は、7時頃、R231・浜益海浜公園まえのコンビニで朝食を食べた時に。


 ここで、長崎から宗谷まで約3,000kmを100日間の予定で歩いている、と言う同世代の方と会った。
「頑張ってください」、「お互いに無事で頑張りましょう」等と声を交わし別れた。

●日本海を挟んで利尻島が見える国内最大級の原野・サロベツ原野

道路は日本海の直ぐ脇を延々と真直ぐ伸びている。 その長さ、40km以上ある。

これだけ長いと、もう何処を見ても同じ景色だ!
悠々と走っている我々を地元ナンバーの車がものすごい勢いで抜き去っていく。

晴れていれば利尻島が直ぐ横にきれいに見えるはずだが、霞の中に利尻富士だけが薄ぼんやりと浮かんでいた。

●ノシャップ岬
 稚内市の先っちょにある。
●宗谷岬  日本の最北端だ!
曇っていて、海の向こうは何も見えない。

●猿払公園 キャンプ場

 トライクに乗ったら、テントを積んであちら此方に行ってみたい、と言う夢をかなえた、ツーリング初めてのテント宿泊。


 宗谷岬からオホーツク海沿いに約30kmの所にある、きれいに整備されたキャンプ場。

我々が到着したのは、15時50分。
まだ、誰もいないキャンプ場に張ったテント、嬉しい!

その後、キャンピングカー、ミニバンなどが集まってきたが、バイクはゼロ。
皆さん、トライクの周りに集まってきて、長々と立ち話。


 夜中に雨が降ったが、翌朝にはすっかりやんでいた。良かった〜。
私のトライクはトランクが無いので、荷物を防水チューブに入れて荷造りするのが大変!
雨なんか降っていたら、どうしようと、心配しながら寝ていた。

●7/4 07:15 幌延町北進地区にある(幌延深地層研究所)のPR館

 6時5分、猿払公園を出発。
海岸線を走るのをやめて、内陸部に向かった。

 牧草地ばかりの所に、いきなり高い塔が目に飛び込んできた。
朝食休憩のために入ってみたら、なんと、(核燃料サイクル開発機構)の研究施設とPR用の施設だった。

予備知識など無いままに来ているからビックリ!
早朝なので、PR館などオープンしていない。
突然、2台のトライクが入ってきたので、守勢さんが飛び出してきた。

施設の様子を知りたい方は、Internetに情報があります。

●北海道の随所で見かける牧草ロール

 これはロールにしたままの状態。
白色、水色、黒色などのビニールでグルグル巻きにした樽型の牧草ロールも沢山ある。

 牧草をこの形で保存するようになって、サイロが消えた。
サイロは建造物として税金がかかる。牧草ロールのままならサイロが不要ということで、どんどんサイロが取壊された。
しかし、サイロ取壊しにもお金がかかり、農家の人は大変なんだと聞かされた。


 駅前の観光案内所でキャンプ場情報を仕入れた。
富良野周辺でキャンプ場を探している時に、にわか雨に降られたが、雨対策をすることもなく、走った。
●上富良野・日の出公園キャンプ場




●7/5 7時頃 R237・美瑛と富良野の間にある深山峠付近のパッチワーク状の模様がきれいな畑
 チョット脇道に入って、しばし探索。

 富良野→トマム→太平洋側のR235・日高に出てきた。

●道の駅(サラブレッドロード新冠)のトイレで見つけた表示
国道脇の牧場で

●15時30分 襟裳岬

 襟裳岬に入ったら、急に強い横風で気温がどんどん下がってきた。
霞んで、何も見えない。

 襟裳岬→帯広・広尾自動車道路(無料区間)→道東自動車道路・池田料金所→道東自動車道路・本別IC→18時40分 本別町公園キャンプ場 到着
約187km、ただただひた走り。
それを追い越していく大型トラック!  恐ろしい!

●7/6 本別公園→ナイタイ牧場に向かう途中で

 前も後ろも全く自動車がいない広い直線道路だ!
「道路の真ん中で写真を撮ったら?」なんて言われたけれども・・・

車線変更禁止区間なので、一応、人が多い所なんでしょう??

●ナイタイ牧場

 丘陵地帯にある景色のきれいな牧場だ。

映画やCMの撮影が多いそうだ。
三菱自動車のCM撮影をすると言う、キャリアカーが止まっていた。

 牧場内にある「ツリー・ハウス」。
たしか、コーヒーのCMだったかな?
立ち入り禁止で登れなかった。   残念!!



 R273・三国峠を超えて、層雲峡に行かず、R39・道の駅(おんねゆ温泉)向かった。
実は、早朝から走り始め、途中でガソリンを入れることができず、三国峠から一番近いガソリンスタンドがある(おんねゆ温泉)に向かった。
途中でリザーブタンクに切替えて、約20km走ってガソリンスタンド到着。

心臓に悪い!!


●R39・道の駅(おんねゆ温泉)で見つけた、側溝の蓋

●7/6 15時7分 R244・網走港まえで、記念すべき「22222.4km」
交差点で止まった時に撮影。
後ろには誰もいなかったので、ゆっくり撮影した。

ワレキューレをトライクに改造した時が、1000kmだったから、2万キロ以上走ったことになる。

●7/6 17時 しれとこ自然村・キャンプ場到着

 高台にあって、キャンプ場からオホーツク海が見える。
丁度、夕日が落ちる時間であったが、雲に隠れて日の入りは見えなかった。
写真左上のピンクのところが太陽。

●7/7 5時45分 しれとこ自然村出発

 ウトロ側から知床峠を通って、羅臼側に向かった。
峠ぬ向かう途中、道路の両側に沢山の鹿を見つけた。こちらを見ている目がかわいい。

出発した時には曇り空であったが、峠に向かってドンドン霧が出てきた。

峠道では、霧のために風防に水滴がついて前が見えなくなる。
時々止まっては、風防をふく。
霧で何も見えないし、寒い。
一時、先が全く見えなく、道路の白線を目安に走った。

晴れていれば知床峠で羅臼岳がきれいに見えるらしいが、何も見えない・・・



 この先、標津(しべつ)でトライクに不具合発生。
同行の(葉齢さん)に迷惑がかかるので、私はここでツーリングを中止し、一人だけ中標津空港から飛行機で東京に戻った。



●ツーリング中のトライク

 ツーリング中、時々雨に降られた。
しかし、直ぐやむだろう、直ぐ乾くだろうで、一度も雨合羽を着なかった。
また、濡れた道路をたくさん通過した。

その結果、ツーリング中のトライクは、何時も写真のような有様だった。

 風防が雨でよく見えないときに、わだちに溜まった水溜りに突っ込み、頭から泥水をかぶったりもした。
足元にカウルが無いので、ズボンもジャンパーも泥だらけだった。
ジーンズではなく、革ズボンをはいていて良かった。
その点、(歯齢さん)のハーレートライクは足元までカウルがあるので、(歯齢さん)の被害はほとんど無かった。



● 今回のツーリングで感じたことだが、意外とバイクツーリングをしている人達が少なかった。
年々、バイクツーリングの人口は減っている、と話を聞いた。

● 長距離ツーリングでは、ゴールドウイング、ハーレーなどカウル付きのトライクが良いな・・・(欲しい・・・)
今回、冬につけた風防をそのままにしておいて良かった。
完全な風防ではないが、疲れ方が少ない。

● 荷物入れ(トランク)が欲しい。
防水チューブに荷物をきれいに入れるのに時間がかかってしまった。
雨が降っていたら荷造りなどできたものではない、と感じた。

● DA-ACインバーと小型12Vバッテリーを持っていった。
携帯電話、カメラ、GPS、懐中電灯など、全て電気がいる。
携帯電話とカメラは専用電池だから充電しながら使うしかない。
テントの中で、バッテリーから100Vを作りカメラ用電池を充電したり、バッテリーから直接携帯電話を充電したりした。

   小型12Vバッテリー:(株)グローバルテックのガンガン電池 (Internet情報あり)

● 革の振分けバックには、荷物は全て個別にビニール袋に入れ、それをさらに大きなビニール袋に入れていった。
お陰で、荷物は全く濡れることはなかった。

● 一つ忘れ物をした。 折りたたみの椅子だ。
キャンプ場では必需品だ・・・



 予定の半分の期間しかツーリングを楽しめなかったが、それなりに楽しい思い出になった。
実は、東京に帰ってから、直ぐ、ランクルで北海道に行きなおそうと真剣に考えた。
しかし、後1週間の余裕ではチョット時間がもったいないと断念した。

時間を作って、トライクで再チャレンジをしたい。



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