マッキー レコード
73年、アイランドでのデビュー作。それまではカリブ海の1島国の音楽だったレゲエを世界に向けて紹介したアルバム。オルガン(ピーター・トッシュ!)、アフター・ビートのギター・カッティング、コーラスといったレゲエの基本形といえるような音。”STIR IT UP”のギターが最高。その後、プロテスト・シンガーとして重い歌詞とメッセージ性が強くなっていきますが、そうなる前の一人の若手ミュージシャンとしての姿。それにしてもジャケがカッコ良すぎです。

Cach A Fire
ISLAND ILPS 924I)

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76年。アイランドからの5枚目。大ヒットした”LIVE”の後のアルバムだけに、このアルバムが一番売れたらしいです。これまでのアルバムと比較すると、ちょっと落ち着いた感じ。レイド・バックといったら良いのか、心地よい音。ボブの歌も力が抜けています。歌詞が結構考えさせられるものが多いので、じっくり聴く感じのアルバムでしょうか。

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ChicagoBlues(V.A)

RASTAMAN VIBRATION
(ISLAND )

75年の傑作ライブ。10代の頃、これはかなり聴きました。今思うと、レゲエって宗教に近い感じがするんですよねえ。なんか信仰に近い感じ。“I Shot the Sheriff”とか“No Woman No Cry”なんてこのライブが最高だと思うのです。私の中ではレゲエといえば、やっぱりこういう音を想像します。レゲエというジャンルに限らず、この演奏のコンビネーションというか、ウネリみたいなものは強烈。

LIVE!
ISLAND)

CONCRETE JUNGLE / SLAVE DRIVER / 400 YEARS / STOP THAT TRAIN / BABY WE'VE GOT A DATE (Rock It Baby) / STIR IT UP / KINKY REGGAE / NO MORE TROUBLE / MIDNIGHT RAVERS

BABYRON BY BUS
ISLAND ISLD11 1298)

78年のライブ盤。このライブも良いです。音も良いです。そして何と言ってもこのジャケット最高です。このバス、BMWだったとは!ジャケの裏見て気づきました。演奏の方は、すごくタイトで勢いが感じられます。ロック好きも聴きやすいのでは?しかしライブ見たかったなあ〜。ジギー・マーリーは見たんですが最高でした。だから余計に父親はどうだったんだろう?とか想像しちゃいます。

Positive Vibration / Roots, Rock, Reggae / Johnny Was / Cry To Me / Want More / Crazy Baldhead / Who The Cap Fit / Night Shift / War / Rat Race

Easy Skanking / Kaya / Is This Love / Sun Is Shining / Satisfy My Soul / She’s Gone / Misty Morning / Crisis / Running Away / Time Will Tell

78年。アイランドでのオリジナルとしては6枚目のアルバム。”Kaya”はマリファナのこと。この頃はすでに神格化されていますので、音も余裕な感じがしますねえ。アイ・スリーのコーラスが最高。全体的にはポップな感じで、音も曲もスッゴク気持ち良いアルバム。

Trenchtown Rock / Burnin’ and Lootin’ / Them Belly Full (But We Hungry) / Lively Up Yourself / No Woman No Cry / I Shot the Sheriff / Get Up, Stand Up
Positive Vibration / Punky Reggae Party / Exodus / Stir It Up / Rat Race / Concrete Jungle / Kinky Reggae / Lively Up Yourself / Rebel Music (3 O'Clock Roadblock) / War-No More Trouble / Is This Love / Heathen / Jammin
Kaya
(ISLAND 90035-1)
EXODUS
(ISLAND )

Natural Mystic / So Much Things to Say / Guiltiness / Heathen / Exodus / Jamming / Waiting in Vain / Turn Your Lights Down Low / Three Little Birds / One Love ? People Get Ready

77年。76年の12月にボブはキングストンで暴漢に襲われて狙撃されますが、それがきっかけでイギリスへ脱出して録音したアルバム。タイトルがエクソダス(逃亡)なんて意外と単純。イギリスで録音したことが影響したのか、このあたりから音が洗練されてきたように思えますねえ。翌年の”Kaya”に通じるようなポップさがあります。名曲”ワン・ラブ”に重なって演奏される”ピープル・ゲット・レディ”(インプレッションズの名曲!)にニヤリとしちゃいます。。

SURVIVAL
(ISLAND)

So Much Trouble in the World / Zimbabwe / Top Rankin’ / Babylon System / Survival / Africa Unite / One Drop / Ride Natty Ride / Ambush in the Night / Wake Up and Live

79年。”EXODUS”,”Kaya”と比べて、ラフな感じが戻ってきた感じのアルバム。当時はジンバブエでの人種間権力闘争が話題で、ボブも音楽で参戦といった感じ。プロテスト・ソングとしてのレゲエの力強さに圧倒されます。演奏もダイナミック感があるし、歌詞がわからなくても、何とも言えない熱さが伝わってくるアルバム。

AFRICAN HERBSMAN
(TROJAN TRLS62)

Lively Up Yourself / Small Axe / Duppy Conqueror / TrenchTown Rock / African Herbsman / Keep On Moving / Fussing And Fighting / Stand Alone / All In One / Don’t Rock The Boat / Put It On / Sun Is Shining / Kaya / Riding High / Brain Washing / 400 Years

73年。69〜71年くらいの未発表録音。ボブ、ピーター、バニーが出獄後に録音。プロデュースはリー・ペリー。このあとのアイランドでのデビューで大成功したため、リー・ペリーがトロージャンに権利を勝手に売って出してしまったアルバム。その後のアイランドで再録される曲も多いですが、こっちの方がやっぱり若さ溢れる音で尖っています。音があまり良くないのでマニアックに聴こえるかも。これが好きな人は初期の録音もどうぞ。

CONFRONTATION
(ISLAND)

CHANT DOWN BABYRON / BUFFALO SOLDIER / JUMP NYABINGHI / MIX UP, MIX UP / GIVE THANKS / BLACKMAN REDEMPTION / TRENCH TOWN / STIFF NECKED FOOLS / I KNOW RASTAMAN LIVE UP

83年。タフ・ゴング・スタジオでの未発表曲集。ほとんどが79〜80年の録音。後期のボブの未発表曲集ということで、"SUVIVAL""UPRISING"と基本的には同じ路線。その頃はすでに自分の病状は知っていたはずその頃にこれだけ精力的に録音していたというのは驚き。1枚のアルバムとしても完成度高いです。

CHANCES ARE
(WEA)

REGGAE ON BROADWAY / GONNA GET YOU / CHANCES ARE / SOUL REBEL / DANCE DO THE REGGAE / MELLOW MOOD / STAY WHITH ME / HURTING INSIDE

81年。こちらは68〜72年の未発表曲集。メジャーな存在になるアイランドの前の姿。ホーン、パーカッション、コーラスなどが良い感じ。全体的にポップな雰囲気。「チャンセズ・アー」なんてスローもあったり、ルーツも少し感じられたりします。初期のウェイラーズが好きな人にはお勧め。

PETER TOSH
(1976 CBS PC34253)

LEGALIZE IT / BURIAL / WHATCHA GONNA DO / NO SYMPATHY / WHY MUST I CRY / IGZIABEHER / KETCHY SHUBY / TILL YOUR WELL RUNS DRY / BRAND NEW SECOND HAND

ちょいとオマケ。ピーター・トッシュのソロ1枚目。ウェイラーズを脱退後の録音バックはほとんどウェイラーズ。ボブの位置にピーターがいる感じ。ボブが世界に向けた活動を行ったのとは反対に、あくまでもジャマイカに向かっていった人で、音もボブと比べ埃っぽい感じ。87年に射殺されるまでメッセージを叫び続けた熱い人。日本でのタイトルが「解禁せよ」だって!このマリファナに囲まれたジャケにピッタリで思わず笑いそうになります。

オフィシャルHP!

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