Text - Movie
リング |
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以前から怖い怖いと評判の映画で、私の友人たちの間でも「観た後、しばらく一人で風呂に入れなくなった」だの「鏡やテレビが見れなくなった」だのと、様々なトラウマ報告が飛び交っていました。それだけに、これを一人で観るとなった時には、かなりの気合いを決めて臨んだものですが……。 これがどういうわけか、まったく怖くなかったんです。 もちろん、単純にビジュアル的に怖い、というシーンはいくつかありましたよ。しかしそれさえもその場限りのものでしかなく、後々まで尾を引くような性質のものではありませんでした。 これは私がホラー映画に対して特別に耐性があるということではありません。通常はむしろ逆なので(事実、この映画を観るのにはかなり勇気いりましたもん)、理由はともかく、とにかくこの映画は私にとっては怖くない映画だったのだ、と言うしかないのです。 で、いざこの映画から、本来核となるべき『怖さ』というファクターを除いてしまうと……あ、語ることが何もない。 結局……とりあえず、シャープな映像や演出はなかなかのものでしたね、と、取って付けたような感想しか言えないのでした。う〜む。 |
(2000.1.3)