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オープン・ユア・アイズ Abre Los Ojos |
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かなり怖い映画でした。 とはいっても、得体の知れない怪物や、いわゆるスプラッタな残酷描写で怖がらせるタイプの映画ではありません。精神をひたひたと浸食されるような、そういう静かな恐怖感を与えてくれる作品なのです。 夢と現実との境界線を次第に見失ってゆき、心を蝕まれてゆく主人公。その過程と、ショッキングなラストまでを、あくまで淡々と、それでいてサスペンスたっぷりに見せてゆきます。 『夢』というものが本来持つグロテスクな恐怖感が、実によく表現してされていたと思います。ざらついた、決して洗練されているとはいえない映像も、この作品においては効果的に作用していました。 自分の存在というものの立地点があやふやになってしまう事のオソロシサ。この映画では、それを充分に味わわせてもらえますよ。 |
(00.06.23)