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キス・オブ・ザ・ドラゴン Kiss of the Dragon
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 ジェット・リー演じる中国の敏腕刑事が、捜査の協力を求められてフランスへ来たものの、悪徳刑事の罠にはめられて大ピンチに陥るというストーリー。

 ……ですが、はっきり言って、お話自体はどうでもいいような内容。乱暴な筋運びに、低脳で魅力の薄い悪役とヒロインを配した展開は、見ていて少々辛い。ドラマパートはいっそ飛ばして見たっていいくらいです。

 でも、ジェット・リーの冴えたカンフー・アクションは、ファンならずとも見る価値は充分にあります。相変わらず圧倒的な強さで敵をなぎ倒していく様は実に爽快。笑っちゃうほどの強さです。
 ただ残念なのは、カメラがそれを今ひとつ効果的に捉え切れていないこと。ただでさえスピード感のあるアクションを、めまぐるしいカメラワークで追っていては、見ている側としてはもどかしさが募ります。いろいろアイデアは凝らしてあるだけに、それがすごく惜しい。

 それはそうと、あのラストは……(以下、枠内ネタバレ。反転してどうぞ)

 格闘モノが好きな人なら、誰でも『北斗の拳』を思い浮かべますよね……。必殺のツボを突いて「おまえはもう死んでいる」って、そのまんまだもんなぁ。フランスでも北斗の拳のアニメは放映されてたし、意識してたことは間違いないっす。

(以上)



(02.03.07)