Text - Ｍｏｖｉｅ
| グラディエーター Gladiator |
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| 実にどっしりと重厚な、見応えのある映画でした。大掛かりなセットや大量のエキストラなどによる物量作戦と、細かなディテールにも妥協のない絵作りとで、見事に古代ローマの世界を再現し、体感させてくれます。久しぶりに「『映画』を見たぜー！」という気分をたっぷり味わわせてもらえる作品でした。これはもう映画館の大スクリーン、大音響で観なきゃ絶対ダメ。この興奮はビデオでは決して味わえませんよ。 物語そのものは単純といえば単純なのですが、それがかえって、この作品世界にのめり込むという点で有効に働いていたように思います。個々の人物も、それぞれに魅力的かつ感情移入しやすく造形されていましたし。とりわけ、主役たるマキシマスを演じたラッセル・クロウのカッコ良さが抜群！ 憂いを帯びた面差しの中に強さとカリスマ性とをあわせ持ち、リドリー・スコット監督が緻密に構築した大舞台にも埋もれることなく、終始物語を引っ張りつづけてくれました。個人的には今まで全くノーマークだった俳優さんですが、これからは要チェックですね。 このところ低調気味と言われ続けてきたＲ・スコット監督ですが、これで一気に面目躍如といったところじゃないでしょうか。弟のトニーくんもめきめき力付けてきてますしね、負けちゃいられませんぜ。この調子で、次はまた凝りに凝ったＳＦでも撮ってくれないかな〜。『ブレードランナー』『エイリアン』の興奮よ再び！ |
(00.07.22)