Text - Ｍｏｖｉｅ
| ゴースト・ドッグ Ghost dog : the Way of the Samurai |
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| 『ストレンジャー・ザン・パラダイス』や『ナイト・オン・ザ・プラネット』などにおけるジャームッシュ独特のまったり感って、私はすごく好みなんですよね。なので久しぶりに見るこの新作を観るにあたっては、それなりの期待感がありました。 しかし残念ながらその内容は、期待が充分にかなえられたとは言い難いものでした。 日本古来の武士道を貫く殺し屋、という設定そのものは面白いと思います。しかし、ジャームッシュ演出の「間」と、殺し屋・ギャングをめぐるサスペンスが、うまく調和していないように感じてしまいました。演出のまったり感に、素材の緊迫感がマッチしていないんですね。 ラストのクレジットで、この映画が実話ベースのものだと知ってちょっと驚いたけど、それにしたって、この題材をあえてジャームッシュが撮る必然性があったのかは疑問です。 “ゴースト・ドッグ”なる殺し屋を演じたフォレスト・ウィティカーからは、何とも言えぬユーモアと存在感が醸し出されており、ただそこに居るだけで場をもたせてしまうほどです。 だけど、観ている間、ずっと眠気と戦わなければならなかったのは、果たして私の体調不良だけが原因だったのでしょうか……。 |
(01.08.08)