Math


 この二つの問題では、「三角形の二角の和は、残りの角の外角に等しい」という定理を使います。

問1


 直線ab上に三角形acdがあり、∠acdは60°である。
 ∠cabと∠cdb、それぞれの角の二等分線が交わった点Xの角度を求めよ。



 答:∠X=30°

 解法:  

図1 図2

(図1)三角形acdで見ると、∠acd+∠cad=∠cdb つまり、 60°+2(∠・)=2(∠×)
    両辺を2で割って、30°+(∠・)=(∠×)
    移項して、    30°=(∠×)-(∠・) ……(1)
(図2)三角形adxで見ると、∠axd+∠xad=∠xdb つまり、 ∠X°+(∠・)=(∠×)
    移項して、    ∠X°=(∠×)-(∠・)
   (1)を代入して、  ∠X°=30°


問2


 ∠a + ∠b + ∠c + ∠d + ∠e = ?


 答:180°

 解法:

図1 図2 図3

(図1)三角形xceで見ると、∠xの外角は∠c+∠eに等しい……(1)
(図2)三角形ybdで見ると、∠yの外角は∠b+∠dに等しい……(2)
(図3)三角形axyの内角の和は、(1)と(2)より、∠a+(∠c+∠e)+(∠b+∠d)
    三角形の内角の和は180°であるから、∠a+∠b+∠c+∠d+∠e=180°


……「わからなかった〜」という人でも、こう答を見せられてしまうとカンタンでしょ?
図形の中にうまいこと三角形を見出せるかどうかがポイントなんですね。