Text - Diary - Past - July,2002
| 02.07.02 | ・ | とっておきの歌 |
| 何となくテレビ欄を見てたら、『天体観測』というドラマが新しく始まるのを知った。ふだんテレビはほとんど見ない私だが、思わずビデオの予約までしてしまった。別に出演者にも脚本家にも興味はなかった。ただ、そのタイトルからして、もしかしてバンプオブチキンのあの曲が使われるんじゃないかと期待したからである。あるいは新曲なんかも聴けたりするかも知れない。 ドラマが始まってみると、確かに、彼らの曲は流れはした。しかしそれは全て、今までのアルバムで発表済みの曲だった。しかも、ドラマ中で何曲も何曲も、場面とは関係なく、繰り返し使われまくるのである。ドラマが終わるまでには10曲以上が使われていた。以前、ミスチルの音楽が無闇に多用される『アンティーク』というドラマがあったが、それと同様の感じだった。 そして、それだけやっておきながら、肝心の『天体観測』が流れないお粗末さ。ドラマ自体も時代錯誤のひどい内容で、もちろんもう二度と見る気はしない。ネットでの評判も案の定、さんざんなものであった。 ただそれでも、『Stage of the ground』はいい曲だな……なんて、改めて思ったりはしたけれど。このドラマをきっかけに、シングルカットでもすればいいのにな。 |
| 02.07.03 | ・ | 漫画的な記号 |
| ジャスコ前の信号で、赤信号を無視して横断歩道を渡っていたババ……もとい、おばさまが、車にクラクションを鳴らされたのに対し、 (あーら、いっけなーい) という感じに首をすくめつつ、舌をぺろっと出していた。 ……そういう仕草が許されるのって、せいぜい20代までだと思うんですけど。 あと、ジャスコに寄ったら、ランニングシャツの小学生が、青っぱなを垂らしていた。 棒付きのキャンデーでも持たせてあげたい気分だった。 |
| 02.07.05 | ・ | ウシの日 |
| 量販店から食料品を買い込んで帰る途中、ふと振り返ると、そこにうなぎ屋があった。店頭から漂ってくるかぐわしい香りに、まんまと釣られてしまったわけである。この手の店はそもそも匂いが武器であって、それは縁日におけるたこ焼き屋のソースの焦げる匂いや、クレープ屋の甘い匂いなどと同様といえる。 私は別段うなぎが大好物というほどではない。しかしこの時はたまたま体内のうなぎスイッチが入ってしまった。それに考えてみると、このところしばらくコンビニご飯程度しか食べておらず、たまには贅沢してみたい気分でもあった。店頭の看板を見ると、「うな丼:950円」と書いてある。かなり迷ったが、結局「おりゃあ」と心の中で気合いを入れつつ店の引き戸を開けた。 店内はかなり年季が入った風情で、年配の夫婦だけがカウンター内で働いていた。とりあえずメニューを見ると、「うな丼」がまずあって、その上に「うな重」とある。そちらは“並”でも1500円という、桁違いの値段が付いていた。見なかったことにして、おとなしく「丼」の方を注文する。 食事時のはずなのだが、客はカウンタ−と座敷にそれぞれ一組ずついるだけで、店内は静かなものだ。私はぼんやりとテレビの阪神−巨人戦を見ながら待った。 阪神が逆転されて不機嫌になりかけた頃、ようやく丼が届いた。おお、と歓喜の声を、これまた心の中であげつつ、待ちきれない思いで丼のふたを開けてみると―― うなぎが小さい。 えっ、と、思わず目を疑うくらい小さいのである。ほとんど尻尾の方みたいに細長くて薄っぺたくて、しかもなんだか半分焦げちゃってる。いくら味音痴な私でも、これがひどいことくらい分かる。たとえチェーン店で出てくるようなうな丼だって、これよりはマシだぞ。 でもだからといって、店主にその通り文句を言うわけにもいかない。仕方なく、半分涙目になってそのまま食べ始めたら、ご飯が半分になったところでうなぎが無くなってしまった。私はうな丼が食べたかったのであって、タレ丼には興味がない。抗議の意味も込めて、私はそのままご飯を残して店を出た(もちろんちゃんと代金は払ったが)。 質的にも量的にもマトモな食事をした気分になっておらず、財布ばかりが軽くなって、憤懣やるかたなかった私は、帰り道に、思わずビッグマックを買って食べてしまった。 あのうな丼1杯の値段で、ビッグマック3個買ってもまだお釣りが来ることを思う。そしてまた、こんなことばっかりやってるから太るんだという事を思う。 そもそもあの店に入る直前まで、安売りのレトルトカレーの、10円の値段の差に目を光らせていたあの苦労は何のためだったのだろうか……。ささやかに贅沢なディナーを楽しむ予定が、ため息のネタに事欠かない夜となってしまった。あのうなぎ屋でうな丼を食おうという人は、事前に少なくともハンバーガーを1個は食ってから行くことを勧めます。
フォームメール、いつもありがとうございます。 今まで掲示板などには書き込みのなかった方からも、フォームメールはいただけたりするんですよね。気安さが違ったりするものなんでしょうか? 何にせよ、設置してみてよかったです。 今回いただいたのはこちら。 >http://www.pldc.co.jp/plag/anime/niea/ >前々からすすめようと思っていたアニメ。銭湯を舞台にほんわかコメディする訳ですよ。絵も綺麗だし、一度観てはどうかの。 あっ、『ニア・アンダーセブン』て、これ……確か、原作の方は読んだ覚えがあるような。 そうか、アニメになってたのなら、それはぜひ見ておきたいな。フロフロサイトの当主の面目にかけても。レンタルにあるといいけどな〜。うちの近くのレンタル屋って、アニメに関しては意外にへっぽこなので。 というか、最近はアニメ作品も数が多すぎて、レンタル屋さんもフォローしきれないというのが実情なんでしょうね。どうやって採算取ってるのか知らないけど、季節の変わり目ごとに新しいアニメはいっぱい始まるし、加えてビデオだけのオリジナルもあるし。全部揃えてったら映画のコーナー以上に場所取りそう。その意味で、DVDは省スペースの救世主なのかも。 |
| 02.07.06 | ・ | フォース |
| なんか気が付いたら先月で4周年だったらしい。このサイト。自分でもついさっきまですっかり忘れていたが。 4年もやってるわりには……進歩ないなぁ。デザインもまるきりそのまんまだし。 でも、文体とか内容とか、それなりに試行錯誤しつつ、かつ適当な感じでやっていく予定なので、これからもお付き合い願えれば幸いです。 |
| 02.07.07 | ・ | ひとりの空間 |
| この日はとにかく外にいる間じゅう、拭いても拭いても汗が噴き出てきた。自分の発汗機能が壊れたんじゃないかと思ったほどだ。あとで聞いたら、今年いちばんの暑さだったそうである。しばらくじめじめした日が続いていたかと思ったら、こうしていきなり「ザ・夏」みたいな日がやってくる。泳ぎに行く時以外はそんなに本気出さなくていいぞ、夏よ。 夕方からバンドの練習の予定が入っていたのだが、早めに渋谷に着いたので、個人的な練習と暇つぶしを兼ねてカラオケへ行った。ひとりで。昼間だから空いてるかと思ったら、最初に行った店は満員だったし、次の店でも部屋が空くまで10分ほど待つことになった。そんなに混んでる時に、ひとりで1部屋占領してしまって申し訳なかったが、1時間だけだったんで許して下され。 10曲以上たて続けに歌った上、さらにそのあとバンドの練習で2時間以上歌ったので、さすがに喉にはハードだった。ちょっとは鍛えられてるといいんだけど。 ところでギターの先輩は、ついに3台目の携帯電話を持つことになった。電話以外の目的で使っているものも含めれば同時に5台が稼働中だそうだ。ひとりで5台って……ヤクの売人とかじゃあるまいし。 先輩はさらについ最近、会社の自分用の営業車に、カーナビと偽ってテレビまで付けてしまったらしい。営業回りの移動中、ケータイではインターネット見つつ、車内テレビでサッカー見たりしているわけである。 「大丈夫だよ、テレビは高速道路で、いちばん左の車線をゆっくり走ってる時しか見てないから」 会社生活をエンジョイしすぎです、先輩。 |
| 02.07.08 | ・ | おいしいもの |
久しぶりにてんやで天丼を食べた。うなぎの天ぷらとか入ってて、先日食べたうな丼より明らかにおいしかった。しかも安い。やっぱり私にはチェーン店で十分らしい。何しろ一味唐辛子でペペロンチーノ作っちゃう男なんすから。
>Floating Frontier4周年おめでとう(^^) >最近BBSに書いてないけど、読んだり静かに笑ったりしてるから、これからもよろしぅ、よろしぅ♪ わーん、ありがとう〜。感涙。誰からも反応なかったら自作自演しようかと思ってたけど(しないってば)、そういうおコトバを貰えるとほんと嬉しいし、励みになります。へっぽこなサイトだけど、にやにや笑いの種にでもしてもらえれば何より。こちらこそ、これからもよろしく。 |
| 02.07.09 | ・ | 災いのモト |
| 口内炎の痛さを知らない人は幸福である。今、私の下唇に近いあたりに、巨大な口内炎ができていて、それがとにかく痛くてたまらない。先週の土曜あたりから気になっていたのだが、今日あたりがどうもピークらしい。何か食べる時に痛い、という程度ならまだしも、何もしてなくてものべつ痛むので、さっぱり物事に集中できない。 口内炎ができる原因には諸説あるのだが、実ははっきりとは分かっていないというのが現状らしい。しかし、原因として考えられている要素、 ・体の抵抗力が落ちている ・胃が弱っている ・ビタミン不足 これら全て、今の私に完全に当てはまってしまうのだった。これでは申し開きのしようもない。 痛みに耐えかね、なにかいい対処法はないものかとネットを検索してみた。体質というのか、慢性的に口内炎ができやすい人というのが、想像していたよりもずっと多いことに少し驚いた。何しろ“口内炎同盟”なるリンクまで作って、口内炎の情報交換に励んでいる人たちさえいるのである。私もどちらかというとできやすいタチなので、彼らの気持ちはよーく分かる。 対処法も人によって本当にさまざま。薬を塗る、ビタミン剤を飲むといった常識的なものから、「こうしたら治ったことがある」というレベルの、ほとんど単なるジンクスのようなものまであった。絶対に試したくないというものもいくつかある。例えば、 「歯ブラシでこする」 「ビールで口をゆすぐ」 「塩で揉む」 想像しただけでも思わずイタタタと声が出そうになる。ただの水がしみても痛いのに、炭酸や塩だなんて、とても正気とは思えない。実践できる人は真の漢(オトコ)だと、心より敬服する。 結局、軟膏タイプの薬を塗り、ビタミン補給にチョコラBBを飲んで、大人しく嵐が待つのを過ぎ去るのを待つことにした。たぶん、あと一晩寝れば、朝には痛みも引いてることだろう。……って、昨日もおとといも思ったんだっけ……。 |
| 02.07.10 | ・ | 低気圧 |
| 台風が近づいて来ていて、外は雨と強風がゴウゴウうなっている。そして低気圧になるとなぜか体調を崩しがちな私は、今日一日寝込んでしまっていた。食事も、いつの間にか買ってきていた菓子パンくらいしか口にしてない。持病にも苦しめられて最低。うう。 やけに時間が経つのが長く感じられて、ただ寝てるだけなのもしんどいので、気を紛らわすためにぼんやりDVD見たり、ふだん見ないようなテレビも見たりした。久しぶりに見た『ココリコミラクルタイプ』はあまり面白くなかった。ローテンションな俺様を、せめてもうちょい笑わせれ。 明日には復活できるかなあ。まあこうして日記の更新とか出来てるくらいだから大丈夫だと思うけど……。
口内炎情報をフォームメールでいただきました。ありがとうございます。 >口内炎は口内の粘膜に雑菌が取り付き繁殖することを口内炎といいます。 >だから書かれた3つのことは正しいです。私は薬局でつとめていますが、口内炎持ちは生活環境の悪い方。と思われています。 やっぱりそうなんですね……。私の場合、口内炎ができるのは体調のバロメータでもあるようで、現に今日は寝込んじゃったりしてましたし。 口内炎自体は今日ようやく落ち着いたようで、それが救いといえば救いなんですけども。 >長生きのために生活改善してください。 お心遣い、痛み入ります……。せめて、もうちっと栄養のあるもん食べなきゃ……。 |
| 02.07.12 | ・ | 一般的に |
| ごく一般人らしく、この日の私はテレビでプロ野球オールスター戦を見て、そのあと『スターウォーズ・エピソードI』を観た。たぶん私と同年代の男性の40%以上が、同じコースを辿ったのではないだろうか。もちろんなんの根拠もなく言っているのだが。 オールスター戦というのは、スターティングメンバーを眺めている間は非常にわくわくするものだ。文字通り、各チームのスターが顔を揃えて鬼のような打線を組んでくる。そこにまた、自分の贔屓チームのエースピッチャーが相手をする。……となると、これは当然かなりの期待感が生じるわけである。 しかし、それで必ずしも試合が面白くなるとは限らなかったりもする。ピッチャーが活躍しすぎると、それはイコール、バッターの活躍は見られないということ。その逆もまた真なりで、どちらにせよ欲求は十分に満たされることがない。オールスター戦の観戦は、意外にフラストレーションが溜まるものなのだ。 今日の試合も実際、そんな感じだった。中途半端なヒットとフォアボールで適当に出塁して、地味に1点を取る。それも悪くはないが、正直、そういう試合が見たいわけではないのである。結局、ホームランも2本ほど出たけれど、どちらも全く期待していない選手から唐突に出たので、今ひとつ盛り上がりには繋がらなかった。 しかしそんな中、後半に登坂した、ヤクルトの五十嵐投手のピッチングは見応えがあった。剛速球が武器の彼は、西武の松井・日ハムの小笠原・近鉄のローズ&中村という、そうそうたる強打者たちを相手に、全球150キロオーバーのストレートのみで押し通す、という力業をやってのけた。このうちローズにこそヒットを許したものの、残りの3人は三振させたのである。真っ向勝負のパワーゲームといった趣で、実に清々しく痛快だった。今日の試合で一番の見所だったと言っていいだろう。 やっぱりオールスターの場合、多少大味でも、豪快で派手な試合の方が楽しめるようだ。 その後、『エピソード1』。2年ほど前にも観ている作品だが、明日から公開になる『2』を観るための復習のために再見。もうだいぶ忘れてしまっていたので。 改めて見直しても、印象は以前と変わらず、「がっかりな内容」だった。ジャージャーはやっぱり死ぬほどウザいし。吹き替えの声が目玉オヤジだし。 ……しかしそれでも、『2』はどうしても義務感で観に行かなければならないのが、旧3部作のファンの宿命だったりもする。聞いたところじゃ『2』もまたがっかり臭いんだけど……。しょうがないなあ。 |
| 02.07.13 | ・ | ギャンブルな人たち |
| 考えてみたら、パチンコやパチスロというものを、私はやったことがない。 正確には、小学生の時とかに、親にくっついてやらせてもらったことはあるが、親の金でやったパチンコなんてパチンコのうちに入らないだろう。出玉はミカンの缶詰とかと交換した覚えがある。 興味がないわけではない。もともとゲーム好きだし、お金が儲かるのもとても好きだ。しかし、ことギャンブルに関しては勝てる気がしないので、手を出さないようにしている。凝り性の性格でもあるので、うっかりハマったりしたらコトである。 今日、友人の誘いで飲み会に参加したのだが、みんなの話題がパチスロとか競馬とかそういうのばっかりで、さっぱりついていけなかった。たまたまギャンブル好きの面々が集まっただけなのか、パチスロがそれだけポピュラーなものになっているのかは判然としないが。 話のネタに自分も遊んでみようかとも思うのだけど、1時間で1万円が消えるとかって話を聞くと、さすがに尻込みしてしまう。それ以前に、あの騒音やヤニの煙が充満した店内には10分と耐えられないだろう。禁煙で無音のパチンコ店になら行ってもいいけども。 |
| 02.07.14 | ・ | 酩酊 |
| 渋谷でバンドの練習。英語の歌に初挑戦してるのだけど、これが異様に難しい。発音がどうしてもカタカナ読みになってしまって、まったくサマにならないし、歌詞もまるで覚えられない。日本の歌ですらマトモに歌えない私のような人間には荷が重い。 メンバーたちは「観客だってどーせ英語なんて分かりっこないんだから、テキトーでいいんだよ」なんて言っているが、ノリでテキトーに歌うのだってテクニックは要るのだ。一曲マスターするにも相当時間がかかりそうである。 練習の後、昨日に続けてまた飲んでしまった。酒も肴もおいしくてついつい飲み過ぎ、すっかり酔っぱらったまま帰宅して、ネットに入り、あまり思い出したくないがいろいろ失敗をしてしまったような気がする。酔ってネットをするのはやめた方がいいと思った。 |
| 02.07.15 | ・ | 半ば義務で |
| 13日から公開になったスター・ウォーズのエピソード2『クローンの攻撃』を、さっそくレイトショーで観てきた。 正直なところ、公開になったらすぐ観たい、というほど待ち望んでいたわけではない。だが、正式公開になるよりずっと前から、すでにネットのあちこちでネタバレありありの書き込みが氾濫しまくっており、そういうのをいちいち避けるのがもう面倒くさいので、とっとと観てしまうことにしたのである。 観た場所はいつも通り、妙典のワーナーマイカル。混んでるかなと思っていたら、夜9時という時間帯もあってか、余裕で真ん中の席に座れた。 で、肝心の内容はというと……。 率直に言って、前作同様に期待外れの内容だった。凄いのはCG映像だけ。もし鑑賞中の私を隠しカメラが捉えていたら、憮然としたシカメっ面以外、ほとんど映ってなかったはずである。楽しめたのはヨーダ様の圧倒的強さと、ラストの戦争シーンくらいなものだった。 細かい感想はあとでMovieのページに書くけども、とにかく物語はお粗末だしキャラクターは立ってないしで、豪華なゲーム的映像ショー以上の価値はほとんどなかったといっていい。それでもシリアスドラマの比重が大きい分、前作『ファントム・メナス』よりは多少マシなんだけども。 と、いくらブーたれたところで、次の『3』もしっかり劇場で観てしまうことは間違いないのであった。なんだかんだ言ってもやっぱり旧シリーズ来のファンだし。 上映前のCMでは、『ターミネーター3』だの『マトリックス2(リローデッド)』だのといった映像がかかった。まだ完成してもおらず、公開が来年になるような映画なのに、CMはやけに面白そうに作るんだよな……。それがお仕事とはいえ、ほんと大したもんです。 |
| 02.07.19 | ・ | タイミング |
| 数日前から、このサイトのカウンタが異常に上昇したことを、怪訝に思ってはいたのである。アクセス解析を見てみると、特定のリンク先からの訪問者ばかりらしい。しかし、リンクを張ったのはずいぶん前だし、突然増える理由にも心当たりがない。 単純に喜ぶわけにもいかず、頭を悩ませていたのだが、親切な方から昨日になってメールをいただいて、やっと原因が判明した。 ――2ちゃんねるで晒されていたのである。私のハンドルとURLが。 半年前のことになるが、とある人物に対して私は、ネット上の書き込みについての批判のメールを送った。それが今になって槍玉に挙げられていたのだ。 その件に関しては、正直言って、私自身、反省すべき点は多い。いろいろな意味で、冷静さや慎重さを欠いていたことは否めない。こういう事態になったのも自業自得であるとも思う。 しかし、どうにも解せないことがある。そのスレッド上での、いわゆる2ちゃんねらーたちの反応についてだ。 個人にあてて批判のメールを書く、ということに対して、彼らは敏感に拒否反応を示した。まあ、そのことはいい。自然な反応ともいえる。 だが不思議なのは、公共の掲示板で個人の名前とURLを晒し、かつその相手を、複数の人間が匿名のまま寄ってたかって批判する――ということに関しては、彼らが何ら罪悪感を覚えていないことである。少なくとも、感じていないように見える。彼らにしてみれば一種の正義感の発露なのだろうが、批判している相手と同様のことを無自覚のまま行なってしまっているという点において、やはり歪んでいると言わざるを得ない。 何しろそのスレッド内では、私なんてすっかり呼び捨てにされている有様だ。事情もよく分かっていないのに相手を呼び捨てで罵倒し、そのくせ発言者は匿名。ずいぶん気楽なことである。当人たちには、それが無礼であるという意識はないのだろう。それで相手の常識がどうこう、などと論じて、説得力や正当性があると本気で思っているのだろうか。煽っているのではなく、本当に疑問なのだが。 ……とはいえ、打たれ弱い私なので、叩かれれば如実に凹むのであった。特に、ことが発覚したばかりの昨日の晩などは、相当に鬱な状態だった。 こういう時、救いになるのはやはり友人の存在。実にタイミング良く、電話をかけてきてくれた友人あり、チャットに深夜まで付き合ってくれた友人あり。上の件についての話こそしなかったものの、彼らのおかげですっかり気が楽になった。助かったよー。ほんと、ありがと。 癒されるのも傷つけられるのも人間関係次第だと、当たり前のことなんだけど、こんなとき改めて痛感する。
フォームメールありがとう。嬉しい。これももちろん心の糧。 話題はまるきり変わって、ゲームのお話。 >パワプロ9でもあおいちゃんが彼女にできないのでフォースの暗黒面に引き寄せられそうです。 そか、パワプロ9、もう出てたんだっけ。とはいえ、よほどの変更点がない限り、新作が出るたび買おうって気にはなれないのだけど。買うとしても『決定版』待ちかな。 新しいサクセスモードはどうですか? ……まあ、「あおいちゃんが彼女にできない」の時点で、キミが相当やる気失ってることは想像つくけどね。 >ていうかエピ2はヨーダウォーズです。後半のジェダイ騎士団vsドロイドとヨーダ以外は寝てて良い映画です。 まー、寝てて良いだなんて、なんてことを! 見るとこはいろいろあったじゃありませんか、ほら、アミダラ姫の可愛さとか、他には……え−と。 真剣に悩みましたが、思いつきませんでした。……というか、エピソード1〜3までまとめて、無駄なシーンカットしてったら、2時間かそこらでまとめられちゃうような気がする。ダースベイダー・サーガ、とかいって。んー、もしかして、始めからそれを意識して作ってないか? |
| 02.07.20 | ・ | パラダイス |
| そういえば、バンドとして初めて公衆の面前で歌ったのがここだったっけ……と感慨にふけりつつ、一年ぶりに戻ってきたステージを見回す。相模原のとある町内会、その夏祭り会場である。 とにかくこの日は尋常でない暑さだった。何もせず立っているだけでも、文字通り玉のような汗が体中からブツブツと吹き出し、顔も腕も日焼けで真っ赤になってしまったほどだ。恐らくこの夏一番の暑さだったのではなかろうか。そんな炎天下、昼間っからバンドをやろうというのだから、物好きと言われても仕方がないとも思う。 バンドの演奏自体は午後3時から始まったのだが、去年同様、はっきり言ってほとんど誰も聴いてはいない。そもそも本来、夜の盆踊りがメインとなる会場であって、この時間では小学校低学年のお子さまかお年寄りぐらいしかおらず、バンドに興味を示せということ自体に無理がある。こちらとしてもこういう状況は予想していたし、期待もしていなかった。バンドのリーダーがこの町内会にコネがあったからというだけで、ぶっちゃけた話、外での演奏が出来さえすればいいという自己満足の世界である。 ところが今回、この状況に、思いも寄らぬ変化が起こった。 何曲目かを歌い終わったところで、二人の小学生の少年が、何か本を抱えて、私のところにトコトコと歩み寄ってきたのである。 「あの〜、お願いなんですけど〜……」 上目づかいでそう言い出した彼らを見て私が瞬間的に思ったのは、おおっ、こんな私たちでもミュージシャンとしてサインを求められるようになったのか、ということだった。参ったな、練習もしてないのに。 だがそんな妄想も一瞬で砕かれることになる。彼らは続けてこう言った。 「……『おさかな天国』、歌ってもらえませんか?」 彼らが持ってきたのは、最近のヒット曲の歌詞とコードが書いてある、いわゆる“歌本”だったのだ。 突然のことに戸惑う私たちだったが、ギターの先輩がコードを確かめてみたところ、これならすぐ出来る、ということが判明。ドラムとギター、シンプルな二人の構成でリクエストに応えることになった。 ただ、歌うのは私ではない。小学生本人である。初めのうちはやたらと恥ずかしがって、「絶対歌いたくないー」などと言っていたのだが(リクエストしといて勝手なもんだ)、いざ一人が歌い始めたら、便乗してマイクに寄ってくる子供たちが続出。最終的には10人近くがマイクに群がって、さかなさかなー、と大合唱することになった。バンドがやったどの曲よりも盛り上がる大ヒットぶりである。 それにしても、「おさかな天国」ってもうブームは過ぎたかと思ってたのに、子供たちにはまだこんなにも根強い人気があったことが意外だった。 思い返してみれば、去年ここでやった時も、 「来年は子供向けに、サザエさんをハードロック調でやろう」 なんて言ってたんだっけ……。そのベクトルで間違ってなかったんだなあ。もともと「楽しければ良し」がポリシーみたいなバンドなんだし、積極的に観客層に迎合してくのが大事かも。来年は着ぐるみ着てやるか、この際。 |
| 02.07.21 | ・ | カロリー |
| その「場」によって、ウケる歌の傾向が大きく違ってくるというのは昨日も実感したことだが、それはカラオケでも同じことのようである。 この日は久しぶりに、友人たちと一緒に渋谷のカラオケへ行った。はっきりしていたのは、普通のロックやらJポップやらを頑張って歌うよりも、懐かしのアニメソングとかを熱唱した方が、間違いなくウケるということであった。もちろん、今日のメンバーがたまたまそういう面々だったわけなのだが。 私が『ゲームセンターあらし』のテーマを歌ったら、ひきつけ起こすほど笑い転げていた人もいたしなぁ。それはそれで別にいいんだけども。場の空気がいったんそういうモードになってしまうと、もう元の世界にはなかなか戻ってこられない。次に普通の歌を歌うのに、逆に勇気が必要だったりもするのだった。 カラオケのあと、さらに人数を増やし、総勢6人で、この日の目的である『とんかつ茶漬け』の店に入った。 とんかつ茶漬けというものは私も初体験だったのだが、要するにカツ煮込みをご飯の上にのっけて、お茶をかけて食べるという、ただそれだけの、名前そのまんまの食べ物である。カツ煮込み自体がおいしいから、普通にそれをおかずにしてご飯を食べてもいいのだが、味付けがさすがに塩辛く、お茶で中和しないと後半がちょっとしんどいかも知れない。 この店で嬉しいのは、カツ以外のもの全てがお代わり自由ということである。普通のとんかつと違い、千切りキャベツでなく野菜炒め風のキャベツが付け合わせなのだが、これだけでも十分おかずになる上、お代わり可能なので、やろうと思えばご飯とキャベツだけでえんえん食べ続けることも出来る。 この日参加したメンバーはなぜか大食漢が多く、初めから大盛りセットで注文しているくせに、さらに何杯もご飯のお代わりを重ねたりしていた。明らかなカロリーオーバーに思えるが、彼ら曰く、 「食べ物を噛むのにもカロリーが必要だから」 「食べ物を消化するのにもカロリーが必要だから」 ……なんつう効率の悪いイキモノなんだ、あんたら。 |
| 02.07.23 | ・ | 油は控えめに |
| 先日、何年かぶりに『てんや』の天丼を食べて以来、その美味さに改めてハマってしまっている私。一時期はC&Cのカレーばっかし食べていたのが、これで少しバリエーションが広がった。あなご丼、タレ少なめが好き。 でも考えてみたら俺、ダイエットのために、油ものと甘い物は極力避ける誓いを立てたばっかりじゃなかったっけ……。 そのことを思い出したのは、てんやで満腹になってから、ジャスコで安売りしてたコロッケやフライを山ほど買い込み、ほくほく顔で帰ってきた後のことであった。 その上、近くの100円ショップで売っていることを発見した『カルピス・ウェル』をまとめ買いしたりもしてしまっていた。んー、これが最近なかなか売ってないんだよねー。某氏の日記に、CCグレープを「生産中止になったら困るから」という理由で買い込んでる人の話が書いてあったけど、非常にシンパシー感じるなぁ。ごくごくぷはー、ああ美味しい。まあノンカロリーって書いてあるからいいだろこれは。 こういう意志薄弱な人間が『ダイエット』という言葉を持ち出すことの意義を、改めて考え直してみたい今日この頃である。 |
| 02.07.24 | ・ | セールスポイント |
| 米を研がなくてもそのまま炊くことができる、『無洗米』というものがある。無精な私としてはこれを非常に重宝していて、昨日も5キロ入りの袋を買って来た。 新潟産コシヒカリとか書いてあるけど、最近この表示ってあんまりアテにならないらしいですな。どのみち私の舌では細かい差は分からないんで気にしてないけど。 それはともかく、この袋入りの米をケースに移し替えている時、袋の裏に書いてある宣伝文句がふと目についた。無洗米のセールスポイントが3つ列挙されているようだ。米がケースへと流れ落ちる間ヒマだったので、何気なくそれを読んでみると…… ・洗わないで済む。 ・とぎ汁が出ない。 ・ヌカが取れている。 ふむふむ、いろいろメリットはあるんだのう。素敵だ、無洗米。 と、そのまま読み流しかけた私だったが――しかし、ちょっと待て。 ……考えてみたらこの3つって、どれも同じ意味なんじゃ……? 単に言い方を変えてるだけのように思えるのだが。 |
| 02.07.26 | ・ | イッツイージー |
| 大学の時のメンバーで飲み会を開くことになり、その首謀者の一人である私は、数日前からめぼしい人々に順番に連絡を付けていた。この日の夜電話したのは、静岡に住むSさん、女性である。物静かな雰囲気を漂わせつつも、喋る言葉の一つ一つに妙に味があり、ナチュラルに面白い人物なので、こういう集まりでは欠かせない存在と言える。 当日の予定を聞いてみたところ、嬉しいことに参加できそうだという。 「……でも、静岡から東京まで出てくるの、大変じゃない?」そう私が聞くと、 「ううん、それぐらい、造作もないことよ」 『造作もない』って……いつの時代の人だよ。口語じゃないよなあ、少なくとも。 こういうことをごく何気ない口調で言うのが、Sさんの面白さである。その独特の言語センスは健在の模様で、しばらくぶりに会うのが、今から楽しみになってきた。喉から手が出るほど。(←死語な上に、用法が間違っている) |
| 02.07.27 | ・ | クルクルランド |
| 連日のあまりの暑さに外へ出る気も起きず、クーラーガンガン効かせた部屋でウダウダしていると、電話が鳴った。「あんまり暑いから、プールでも行こう」友人からの誘いだった。即座にオーケーした私はさっそく準備を整え、迎えに来てくれた友人とともに、『江戸川プールガーデン』へと向かった。 ここには以前にも何度か来たが、区営ということで、とにかく全てが安い。ロッカー代は10円だし、駐車料金などは1時間100円である。自転車みたいな安さだ。江戸川区さいこう。エセ千葉とか言ったやつはぶちますよ。 ただ、実際に入場してみると、何種類かあるプールの中、流れるプールでくるくる回るくらいしかすることがなかったりもするのだけど、それはそれで納涼には十分。だいいち大のオトナがビーチボールとかで遊ぶわけにもいかんしのう。大のオトナならくるくる流れてんなよ、という突っ込みは却下します。とにかくそうとう気持ち良かった。 先週の夏祭りの分もあわせてすっかり日に焼け、腕の皮がむけてしまったほど。でも、こういうカタチで感じる夏っぽさなら歓迎したい。
フォームメールありがとうです。 >着ぐるみは流石に熱死しそうだ。 大丈夫、着ぐるみは乙女の戦闘服だから。意味わかんなかったらすみません。 しかしこの頃すっかり、掲示板派とフォームメール派とで二極化してるなぁ。 人によって、その手軽さを捉える意識が違うものなんだろうか。なんだか不思議。 でもどちらにしても皆さん、お気軽にどうぞ。メール&書き込み、お待ちしてます。 |
| 02.07.28 | ・ | その街の夜の映画館 |
| レイトショー、と言うとなんだかちょっとイケナイもののような響きがあるが、別にそんなことは全然なくて、単に遅い時刻に映画が上映してるというだけのことである。 ただ、この日に観に行った『ハッシュ!』という邦画の場合、完全に健全かというとそうとも言い切れない。ゲイの問題を扱った映画だったからである。18禁とまでは行かないが、際どい描写などもそれなりに出てくる。 時刻は夜の9時過ぎ、ゲイのカップルが主役の映画。ましてや場所は新宿である。他の観客、特に男同士二人連れの様子が気になって、正直、どうにも落ち着かない気分にさせられてしまった。実際にそういう人たちだったかどうかは無論分からないのだけど。 同性愛者についてそれほどの偏見は持っていないつもりだったが、やはり変な形で意識してしまうことを認めざるを得ない。まるきり意識するなっていうのも無理な話だよな、とも思う。 映画そのものはすごく面白かったです。 |
| 02.07.30 | ・ | ノープロブレム |
| 夜、ちょっとした用事があって実家に帰ったら、久しぶりに妹一号機と顔を合わせた。そしたら奴、兄たる私に向かって開口一番、 「お前、また太っただろ!」 冗談めかしてなどではなく、真顔で言っている。いつもの事と言えばいつもの事なのだが、とにかく会うたびにこれである。通算して、いったい俺は一年前の何倍に膨張してるんだと聞きたい。 しかしここは兄として厳格な態度で応じなければならないので、私はたじろがず毅然としてこう言い返した。 「ええ〜? ふ、太ってないっスよ……。体重で言えば、むしろ落ちてるくらいなんスけど」 だが、それすらも全て言い終わらぬうちに、 「体重とか、そういう問題じゃないッ」 強い口調でぴしゃりとやり込められ、それ以上どうにもならなくなってしまった。無理からぬ事と言えよう。この妹と真っ向からやり合うほど、私は命知らずではない。 それにしても、体重の問題じゃなかったら、いったい何が問題なんだろう……。
さらに夜、時間が余ったので、三茶の名画座に行き、デビッド・リンチ監督の『マルホランド・ドライブ』という映画を観た。 わけわかんな過ぎて死ぬかと思った。 本気で途中退場を何度も考えたのだけど、なんとか耐えてたら、まさかと思うようなタイミングでエンドクレジットが流れてきてさらに唖然とさせられた。 でもこんな映画でも、映画ファンの間では圧倒的に支持されてるんだよね……。こういう時、自分が何か根本的に映画の見方を間違ってるのかと不安になる。いや、もともと単純明快な映画しか解さない人間ではあるのだけど。 |