Text - Diary - Past - January,2002


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02.01.01 それも幸福
「ほらー、おもちゃだよーよかったねー楽しいですかー? うふふふー」
 いとこの子(一歳)を抱き、母性本能を剥き出しにしている妹一号機の姿を見て、こいつにもこんな面があったのだなぁと感慨にふけることしきり。兄には悪鬼のごとく当たるのにな。

 正月は例のごとく、親族が私の実家に集結して宴会だった。
 そしてやはり例のごとく、しゃべってる内容が毎回まるきり同じ。
 いとこの母親がオナラをしたという、ただそれだけの、しかも20年近く前の話、もうどんだけ聞いたかわかんねえ。いいんだけどね別に。


02.01.03 つながった
 去年の年末ぎりぎりになって、私の部屋にもADSLが開通した。1.5Mの契約で1Mちょっとの転送速度が出ているというのは幸運なことなのだそうだ。住んでいる場所によっては300も行かなかったりするらしい。
 ふだんあまり他のサイトを巡回することがない私なので、速度が上がったことでてきめんに恩恵を受けるということもないのだが、常時かつ速いとなればきっとこれから利用法自体も変わってくるのだろう。たぶん。そう思って手始めに『ポトリス』というオンライン対戦ゲームをやってみた。面白かった。あろうことかいきなり徹夜する勢いで遊び倒してしまった。こうして生活が破壊されていくのだろうか。


02.01.05 あとさき
 またもあと一週間と迫ったライブに向けて、カラオケボックスに昼からこもって練習である。
 目の前でアコギが弾かれるのを見ていると、何ともいえず羨ましい気分になってくる。
「うちに1本ギターが余ってるんだけど、使わないからよかったらあげるよ」
「いただきます」
 嬉々としてその場ではこくこく頷いた私だったが、帰ってきて部屋を見ると寝るスペースもなかった。どこに置くんだギター。


 関係ないが、この2週間で5キロほど痩せた。あまりにでぶだと言われることが多くなったので一念発起して、適当に運動しながら一日一食くらいに抑えてたら安直に体重が落ちた。逆に言えばこれは、今までどんだけ安直に太ってたかという証左でもある。とにかくこの調子で行けば10週間で25キロは痩せることになっている。ダイエットなんて簡単すぎてめまいがしそうだ。


02.01.06 起承転結
 渋谷のスタジオを出たあとにバンドのメンバーと入った飲み屋で、死体映像と部落問題の話題が大好きで2ちゃんねらーの先輩が、タイの漫画の話をしてくれた。タイ旅行に行った友人がおみやげに買ってきてくれたのだが、この内容がさっぱり分からないという。

 まず台詞がすべてタイ語。それが読めないのはまぁ仕方ないとして、漫画だから絵の様子や動きで多少なりとも理解できるだろうと期待するわけだが、どのコマもどのコマも、顔がアップで向き合った男女が台詞を交わしているだけ。まったく変化がないまま、それが延々と続いてゆく。
 これで理解しろという方が無理だと思っていると、最後のページになっていきなり自動車が突っ込んできて、二人は交通事故で死亡。終わり。

「そこだけは俺にも分かったよ」

 しょっぱい顔をして先輩は言っていたが、こんな不条理な漫画もないと思う。タイの漫画ってもしかするとすごく進んでいるのでは。


02.01.09 増えすぎ
 仕事帰りに髪を切ってもらいながら美容師さんから聞いたところによると、西葛西周辺では、世帯数が毎年約2,000世帯の勢いで増えているのだそうだ。正確には、5,000世帯入って3,000世帯減というようなかたちらしく、人の入れ替わりも非常に激しいとのこと。ふうん。まあ、街に活力があるのは歓迎すべき事……なのかなぁ、別に私がこの街で商売してるわけじゃないから関係ないといえば関係ないんだが。これ以上人が多くなって、ただでさえ殺人的な朝のラッシュがさらにきつくなるのは嫌だし。でも、すでに3年ちょっと住んで、愛着もそれなりにあるから、賑やかなのはいいことなんでない、と適当な感想を述べておく。ちなみに美容師さんに対してはもっと適当なこと言ってました。髪切ってもらってる時の会話なんてそんなもんです。

 そのあと近くのそば屋に入ったら、店内あちこちの老朽ぶりもさることながら、上がりの座敷の異様な散らかりように驚かされた。
 背面の棚に週刊誌などが雑然と並べてあるのはよく見る光景だが、それをずっと進めた状態といえばいいだろうか。いい加減な感じに積まれたカラーボックスから、紙袋やら洋服やらが溢れ、テーブルの上にも漫画だとかノートだとかビニール袋だとか、飲みかけのペットボトルまでが置きっぱなしにしてある。まるきり自分の家状態である。それが店内の隅ならまだしも、いちばん目立つ中央にあって、店員も平気な顔をしているのが解せない。そんな座敷であぐらをかいてテレビを見ているのはてっきり別の客かと思っていたら、それも店員だった。
 気が付いてみれば夜の7時、いわゆる書き入れ時だというのに、自分以外に客がいない。料理は味も値段もそこそこだったけれど、もう行く気がしない。これが活気のある街、西葛西である。


02.01.12 オン・マナイタ
 いざ本番になって頭が真っ白になったらどうしようとか、そういった類の緊張感を味わったのは随分久しぶりのことかも知れない。

 この日は大塚にある小さなライブハウスで、バンドの生演奏を行なってきた。以前にもパーキングエリアだとか町の夏祭りだとかで演奏したあの辺の流れで、ようやく初めてちゃんとした設備の舞台にやってきたということになる。
 で、私の担当は、ボーカル。おほほ。いや、まきひさ如きが歌唱担当だなんて一体どんなバンドじゃいと訝しく思う方も、きっと大勢おられることだろう。私も同感です。日本語で歌えそうな人間がたまたまギターたる先輩の知り合いにいなかっただけ、という極めて消極的な理由によるものであって、それ以上でも以下でもない。ただ誤解しないで頂きたいのは、私以外のメンバーは至極まとも、というより、かなり高い水準でまとめられたバンドなのだということである。私なんぞが歌わせてもらえているのは僥倖という他ない。
 そしてこのバンドには、実はボーカルがもう一人いて、彼は英語のハードロックを担当している。さらに言えば今回の出し物は全曲中のほとんどがハードロックで、日本語の歌は一曲しかないのであって、つまるところ、私の出番も一曲しかないということになる。良く言えばゲスト参加、ぶっちゃけた話、オマケである。
 しかし別に私はこれで気落ちしたわけではない。むしろ良かったとさえ思った、当日になってはなおさら。何しろライブハウスなんていう立派な屋根付きの所で歌うのは初めての経験である。だーれも聴いちゃいないパーキングエリアとかで演るのとはわけが違う。スポットライトをぎんぎんに浴びた上に、50人からの聴衆がかぶりつきで目の前にいるのだ。ステージに上がるまでの緊張の度合いたるや生半可なものではなく、たとえ一曲とはいえ、安易な気持ちで引き受けてしまったことを半ば後悔したほどである。

 出番の直前まで、控え室やトイレの中、歌詞をぶつくさ口の中で唱えていた。今さら歌唱力アップなど望むべくもないが、ステージ上で歌詞を忘れるのだけは避けたい。アドリブが効かない私なので、原曲を知らない人にも「あ、忘れたな」と一撃でバレてしまうことだろう。さんざん覚えたつもりではいるけれど、練習の時にも、ふと頭の中が真っ白になってしまうことがあったし……。うう。ぐろぐろ悩んでいるうち、マイクを渡された。
 演奏は素晴らしいものだった。大観衆に乗せられて、いつにも増してメンバーに勢いとうねり、熱さがあったし、屋内ゆえの音響効果も加わって、贔屓目もあるにせよ、今まで聴いた中では最高だったと思う。一緒のステージで、耳だけでなく全身でその音を感じ取れたことはこの上ない快感だった。私自身は、まあ、とちらずに最後まで歌えたので合格としておきたい。録音されたものを聴き返したら、きっと死ぬほど恥ずかしい思いをするのだろうけど。
 何にせよ、すごくいい経験をさせてもらった。先輩をはじめ、バンドの皆さんには本当に感謝である。次はもっと頑張りますんで、見捨てないで。

 私たちの他に、この日は2つのバンドが演奏をし、全てが終わったあと、全バンド合同での打ち上げとなった。即効でセッションを組む人たちもいたりして、それを横目で見ながら私は、ああ、やっぱり楽器を弾けるっていいなあ、と思っていたりしたのだった。思うだけじゃ駄目なんだよね。やんなきゃね。それはそうなんだけどさ。

 私は次の日に予定があったので終電で帰ってきたが、盛り上がった先輩たちは、焼肉店で朝まで食って飲んでしてたそうである。狂牛病の話題をラウドにシャウトしながら。ハードなロッカーへの道は険しい。


02.01.13 ロシアの変な帽子(←かなり気に入ってる)
 ブームっていうのは恐ろしいね。オマエラ普段そんな映画なんて観てないだろ、ましてや単館だぞ。口に出して言いこそしないものの、40分前に劇場に着いたというのにすでに長蛇の列、満員立ち見のアナウンスを聞けば、そう思いたくもなるというもの。渋谷に『アメリ』を観に行った時の話である。
 仕方がないので次の回まで待って、余裕持って1時間前に再度行って、あ、さすがに行列も大したことないな、と胸を撫で下ろしていると、場内に行列が出来ているというこの事実。しかもロビーだけじゃなく非常階段まで使って。おいおいおい、ジュネってそんなに大衆受けする監督だったっけ? この日は私を含め4人という大人数で行ったので、待ち時間の間も会話の種が尽きることはなかったが、うっかり初めての相手と二人きりで来てしまったら大変なことになっていたかも知れない。
 頑張った甲斐はあって4人が並んで比較的いい位置に座れたし、映画もかなり面白かったので満足、ではある。しかし、しかし。映画の内容を振り返ってみるに、果たしてこれが一般性のある作品なのかというと、首を傾げたくならざるを得ないのである。確かにほのぼの笑えてハッピーではあるけども、かなり悪趣味な部分もある。どちらかといえばやはりいわゆる映画マニア向けじゃないかと思うし、少なくとも日曜日に大行列の出来る類の作品ではないだろう。ブームのパワー、というものを邪推してしまうわけである。年に数本の大作映画しか観ない人にとって、あの映画は一体どう映っているのか、興味深い。別に私自身映画通を気取るつもりではないけども。

 夕食は、駅前のビルにある中華料理店でとった。店員がチャイナドレスを着ていることで有名なのだそうで、いちど行ってみたいという某氏(敢えて名は伏す)のたっての希望で決めたわけである。
 確かにチャイナドレスだったし、内装も豪華で雰囲気は十分だったのだが、何故か肝心の料理の味は芳しくなかった。値段は大して高くないから、それ相応と言われればそれまでなのだが、この一等地にあってこの味じゃやばいだろうと思ったのも事実。店員の物珍しさだけじゃ長続きしないのではないか。余計なお世話ではあるが。あと、スリットももっと深くないと。ねえさんも若くないと。

 このメンバーのパターンとして、夜は麻雀をやろうということになったのだが、いつか見つけた犬の麻雀屋が潰れていた。他の店をあてどなく探すのも骨なので、勝手知ったる高田馬場に行こうということになり、そちらに移動して朝まで打った。ただれてます。配パイが良かったのでけっこう勝てて良かった。ちなみに全く賭けてません。そういう意味では健康的かも。

 それにしてもこのメンバーは、私以外の3人とも物凄い博識である。さらに中の2人は私と10ほども歳が違うのに、話しているとただもう圧倒されてしまう。何でそんなこと知ってんだってことまで憎たらしいくらいそらんじてくる。年齢詐称というまことしやかな噂が俄然真実味を帯びる瞬間。同時に自分のあまりの無学ぶりに気付かされて凹むこともしばしば。頑張らなければいかんのう。


02.01.18 シーウーマン
 あきゅっぽさんを久しぶりにMSNメッセンジャーで見かけ、お互いの近況などを話し合った。
 相変わらず元気でノリが良く、話していると気分が浮き立ってくる。

 しかしときどき、彼女の思考回路がどこでどう繋がってるのか、本気で謎に思えることがある。

 私が今年の抱負として、こんなことを話していた。
 もうすぐ30歳になっちゃうけれど、渋くて格好いいオトナになるよう頑張るよ、と。
 通常ならここにも相当ツッコミが入るべきなのだが……まあ、それは置いて。
 それに対する、あきゅっぽさんの返し。

「いいですねえ。それじゃあ私は、海女になります(^^)」

 それじゃあ、って。海女って。


02.01.19 モード
 ネットの掲示板をのろくさ見ていたら、モスバーガーの話題が出ていた。
 好きなメニュー、ホットチキンバーガー、テリヤキチキン、等々とある。
 ときおり無性に食べたくなるのがモスである。そういえばまだ夕食を食べていない。都合のいいことに、私のアパートから自転車で1分もしないところに店はある。私は即座にコートを羽織り、頭の中でメニューを組み立てつつモスへと急いだ。
 しかし、そばまで行くと、雰囲気が暗い。どうやら照明が消えている。何だよ、こういう時に限って休業かい。年末年始は休みが不定期になるのかな、と、暗がりのドアの貼り紙を見てみると、

「当店は、1月15日をもって閉店いたしました」

 なに〜〜! 休業どころか、閉店かいな。なんてこった、重宝してたのに。そして何より火急の問題として、すっかりお口の中がテリヤキモードになってしまった今の私はどうしたら! もう少し先まで行けばマックもあるけど、あっちのテリヤキじゃ駄目なんだよな〜やっぱり。かといって別の店舗は駅前のさらに先まで行かないとないし。ううむ。
 結局、柔軟な発想でもって私は近くの定食屋で焼魚定食を食べてかわしたが、しかし、今後同様の問題が発生した場合はどう対処したものか。

 なんか最近うちのアパートのまわりがじわじわと過疎化してるような気がする。某大手スーパー(略称ジャスコ)だけは潰れないで欲しいのだけど、ダイエーグループも最近いい噂聞かないし。頼むぜ。


02.01.23 残るフィルム
 最近またまとめて映画を観ている。ビデオ屋のキャンペーンの日をチェックしておいて、半額だとか100円だとかで借りられる日にごそっと借りて、1週間かけてちまちま観ていく。
 数を観ているわりにはあまりヒットと思える作品に当たらないのが残念なところ。最近で印象深いのは『ハイ・フィディリティ』と『アメリ』くらい。『告発』も良かったかな。

 出来るだけ幅広いジャンルのものを観ていこうと心がけているのだけど、やはりジャンルによって得手・不得手はある。
 基本的に理解力が乏しいので、芸術志向の高いものや観念的な内容のものは苦手である。すぐ眠くなってしまう。フェリーニもゴダールも全く分からない。いわゆる名作と呼ばれる彼らの作品にことごとく低い評点を付けてしまっているのは、正直恥ずかしくもあるのだけど、実際理解できないのだから仕方がない。まだしもタルコフスキーの方が、映像の綺麗さが直感的に分かるだけ楽しめる。何度も観たいとは思わないが。
 やはりどちらかといえば、単純に楽しめる映画がいい。物語自体に吸引力があってキャラクターがいきいきしていて、胸に響くところがあった上で最後はああ楽しかったと思えるような、そういう映画が好みだ。でもだからといって、分かりやすい映画ならいいかというと、ただそれだけだと物足りなく思えてしまうのだから我が儘な話である。

 最近になってAll Moviesのページを刷新して、過去に観た全映画の評点を付けるようにした。多少抜けはあるかも知れないが、9割方は記載してあるはずである。
 こうして俯瞰してみると、自分が今まで観た映画の本数が思いのほか少ないことに気付く。その内容も、普通の映画ファンなら大抵は押さえているような有名作品ばかり。もっと視野を広げなければと痛切に思う。
 また、もうひとつ気付くのは、映画に対する評価の変化である。このサイトを開設して、早いものでもう3年半にもなろうとしているが、その当時と今とでは、評点の感覚が明らかに違う。こんな高得点でいいのかと思えるようなものも、今となってはいくつかあるが、そのいちいちを改めて見直していくわけにもいかないので、とりあえずは当時の感覚を信用しておくほかないといったところ。

 映画批評などという大層なものを書くつもりはなく、実際書こうにも書けないので、掲載してあるのはあくまで感想文に過ぎない。ただ、私と好みが近い人なら、ビデオ選びの参考くらいにはなるかも知れない、そういう意識で書いている。新しい映画を知るきっかけにでもしてもらえたら嬉しい。


02.01.27 一号機の天下
 先日、妹一号機と2人で秋葉原へ行ってきた。生意気にも自分専用のパソコンを買うと言い出し、その助言役として同行したのである。
 買う予定のマシンは決まっていて、FM-Vの既製品だったから、別に秋葉原にこだわる理由もないのだけど、一号機は今まで一度も秋葉原という場所に来たことがないらしく、その見聞がてらということもあったようだ。
 黒い皮のコートにフェイクファーのマフラー、そしてハイヒールという、どう考えても秋葉原には不似合いな格好で待ち合わせ場所に現れ、見事に浮いていた一号機に、
「この街でお洒落するほど無駄なことはない。ジャンパーにジーンズ、スニーカーとかで十分だ」と助言すると、
「わたしもそう思った。なんか人の顔とか空気とかも違うよね」
 あちこちの店をぐるぐる回った果てに、結局ラオックスのコンピューター館で購入決定。一号機もパソコンに疎いから、サポートが安心できるところがいいとの判断である。以前にSSG氏が務めていた場所だということもあって、私もここだけは無条件で信頼していた。

 さてそれから一週間ほど経ち、ようやくパソコンが配送されてきたというので、そのセッティングを手伝うためにこの日は実家へと赴いた。
 助言役、とか赴いた、とか偉そうなことを言っているが、私自身のパソコン知識も、正直言って浅はかなもの。セッティングもすんなり行くかどうか不安だった。オールインワンのパソコンだから起動は何ら問題ないのだけども、もともとあったパソコンとLAN接続して、CATVのインターネットを共用できるようにする、という未体験の工程があったからである。
 作業が全て完了した今だからこそ、ごく簡単なことだったと思えるのだが、実際はいろいろ苦労した。なかなかHUBを認識してくれなかったり、ネットにパスワードが何故か通らなかったりで、やはりすんなりとはいかなかったのだった。
 私としては兄貴としての面子もあるし、それなりに必死である。内心冷や汗かいてるような局面でも、そうと気取られないように振る舞わなければならない。当の一号機は呑気なもので、私の横で見学しているのに飽きると、二号機の部屋に行ってパソコンの自慢話をしたりしていた。なんか附に落ちんけど、手伝えったって何をさせていいのかわからんので、結局は私ひとり黙々と作業していった。

 何だかんだありつつも、環境は無事全て整った。ほっ。一号機はもちろん、私としても嬉しい。
 しかし改めてこのニューマシンのスペックを見てみると、かなりなことになっている。セレロン850MHz、ハードディスク30G、メモリ256M、CD-RにDVD−ROMまで付いている上、ディスプレイは15インチの液晶だよ。はっきり言って私が今使っているマシンより数段上である。音もえらい静かだし。羨ましすぎる。
 てゆうか一号機、あんたが使うにその能力は明らかにオーバースペックだろ。悪いことは言わないから、兄さんのマシンと大人しく交換しなさい。



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