Text - Diary - Past - October,2001
| 01.10.02 | ・ | 夢をみるひと |
| 赤いシャツと緑のシャツのどっちにするか迷う、という夢を見た。 それがなんだと言われるだろうが、私にとってこれはものすごいことなのだ。というのも今まで私は、自分が寝ている間に見ている夢というものがカラーなのかそうでないのか、その判別が出来ていなかったからである。だから友人などから「きみの夢は天然色か否か」と問われた時に即答できず、その度に煩悶していた。 しかし、赤か緑かという色の識別ができたということはつまり、その夢はカラーだったということだ。その夢に限ったことであっても、私はカラーの夢を見る能力があるのだ。いやあ凄い。積年の心のもやもやがスッと晴れたような気分である。実に爽やかな気持ちだ。 ただ、何のためにシャツを選んでいたのか、それがどうしても思い出せない。ああ、気になる。 |
| 01.10.06 | ・ | しぬまでシネマ |
| 『TEAM』というドラマのスペシャル版を楽しく観た。連続ドラマだったときからのファンで、今回もしっかり期待に応えてくれる内容だった。『踊る大捜査線』で一躍名をあげた君塚良一の脚本はやっぱりイイ。しかし、実はスペシャルはこれが2回目で、前回を見落としていたということを知ってちょっとショックである。レンタルでビデオでも出てないかな。 君塚氏脚本、田村正和主演のドラマももうすぐ始まるらしく、楽しみ楽しみ。 さて、またまとめてビデオを観たので、簡単にそれぞれの感想を。 『情婦』……ビリー・ワイルダー監督、アガサ・クリスティ原作の法廷劇である。どんでん返しが凄いと聞いていたので、こちらとしてもそのつもりでいろいろ注意しつつ思索を巡らしながら観ていたのだが、ラストにはやっぱり驚かされた。うーん、悔しい。その点も含めストーリー的には充分楽しめるのだけど、舞台のほとんどが法廷ということで、映画としての広がりに欠ける感じがしたのが難といえば難だろうか。 『ブラッドシンプル/ザ・スリラー』……コーエン兄弟のデビュー作を再編集して新たにリリースしたもの。ひとつの殺人を契機にして、人々が疑心暗鬼の中、その関係が次第に狂っていく様子が描かれる。その描写は冷え冷えとして、それでいて実にねちっこい。効果音や音楽によるこけおどしなどに頼らない分、逆に息詰まるような緊張感がある。サスペンスに特化した作劇はお見事。窓越しに手を○○するシーンがすげー痛そうだった……。 『道』……フェデリコ・フェリーニ監督作品。名作の誉れ高い一品だが、私は退屈でたまらなかった。演技こそ素晴らしかったものの、一向に進まない淡々とした物語に眠気をこらえるのがやっと。内容自体にも疑問ありあり。これで「感動した」という人が多くいるようだが、それって何か違う気がする。知的障害者を単なる涙を誘う道具として扱うようなお話は好きになれない。憐れみと愛は混同しやすく、そしていちばん質が悪いものだ、という言葉を思い出さずにはいられなかった。 |
| 01.10.08 | ・ | それぞれのチャンピオン |
| 「桃オフ」と書いても「紅茶オフ」と書いても、なんだかフードバトルみたいな催しを想像してしまうので(そうか?)、わかりやすく言えば、「桃の紅茶氏が開催したオフ」ということになる。昨日の日曜日、そういうオフに参加してきたのである。 実に総勢15名もの賑やかなオフであった。内容としては、韓国料理店で飲み、ビリヤードになだれ込んで、牛丼屋で夜食を食べてから、朝までカラオケという豪華なコース。 気兼ねなく素で笑いあえるこういう集まりは、やはりたまらなく楽しい。思い切り笑って、終わった後にも幸せな気持ちになれる。これが例えば会社の飲み会とかだとこうはいかない。開放感に満ちた人たちとの交流はやっぱり何物にも代えがたい良さがある。 では、参加者それぞれに一言ずつ。 ・azureさん カワイイ感じの見た目とは裏腹に、浴びるように酒は呑むわ、リョウタくんをボロクソに苛めるわ、オフ直前まで打つパチスロジャンキーだわ。そのギャップには笑わせてもらった。一次会でお別れだったのが残念。……と思ったけど、実は帰ってすぐハニーとラブラブだったとか。なんかクヤシイので減点一。 ・Hydetarowさん 相変わらずいつも笑顔であっけらかんとした、気持ちのいい人である。男ばかりの群れに混じってても全然違和感がないとこがすごい。というか生物学的には女かも知れんが、ジェンダーとしてはほとんど男のような気がする。腰使いとか腰使いとか腰使いとか。 ・JET氏 豪快なようで繊細なようなキャラクターがいい味。この人もまたリョウタくん苛めが堂に入っていた。「このオフのことは忘れないけど、お前と会ったことは忘れる」などなど暴言の嵐。横で大笑いしてた私も共犯だな。あ、そういえばウルフルズ歌ってもらうの忘れた。次回はぜひぜひ。私のことは忘れないでね、リョーちんはどうでもいいから。 ・kanki氏 歌がとにかく上手い! 今回のカラオケは上手い人揃いでレベル高かったけど、なかでも抜群に上手かった。お世辞抜きで聴きほれてしまった。ほとんど職人である。 ・SOTA氏 うーん、座ってた場所の関係か、全然話せなくて残念。 ・アイコさん こちらも一次会ですぐ帰ってしまったこともあって、ほとんど話せずに終わった。次の機会にはぜひ。 ・aoさん 何より「チャンピオン」に尽きるだろう。たったあれだけの工夫であれだけ笑いが取れちゃうんだから、おいしすぎる。恍惚の表情もポイント高し。あのワザは、今度カラオケ行ったらさっそくいただいてしまおうっと。 ・館長 やっぱり笑いの渦の中心は常に彼。場所に応じて素早く的確に繰り出してくるギャグの連打に、場のみんなが手玉に取られていた。この人にはまったくかなわない。それにしても、実は体調が悪く、38度も熱があったという事実には驚いた。それでも人を楽しませることは忘れないんだから、漢(オトコ)だねえ……。ほんと、お大事に。 ・キヨシ氏 まるでネタ合わせでもしてたかのような、館長とのコンビプレイに爆笑。その呼吸の合いっぷりは、まるで血でも繋がってるかのようだ。ビリヤードでは私と組んでもらって、なんだかんだと勝率高かったので非常に気持ち良かった。技術のキヨシ氏、運のまきひさというところか。うわ、カッコ悪い、俺。 ・桜井さん こちらもまた全然喋れなかった方である。でも遠目で見てて、わーハンサムだな、なんだか誰か芸能人に似てるなーなどとは漠然と思っていた。うーん、金城武? ミスチルの桜井さん? もしかしてハンドルの由来だったりするんだろうか? ……さすがにそんなわけないか。 ・ビールオオワダ氏 女の子にちょっかいばっかり出してるので、冗談で「○○さんに言いつけてやるぞ〜」って言ってみたら、「○○さんは関係ないだろっ」と真顔で返され、ちょっと怖かった。「ヤッてないし」だそうな。はあ。でもそのわりには、オフの途中で電話してきたの、あれ誰だったかな〜、ふふふ。 それはそうと、ほんとに牛丼好きなんだねえ。大盛り食べた後に、「デザートでもう一杯」だって。時間さえあればほんとに食べそうな勢いだったし。あ、他にもキヨシ氏とかもそうだったか。なんつうメンバーだ。 ・ゆめさん 誰が係長だ、トレーシー! ……それはともかく、サイトのことを褒めると、なんだかものすごく恥ずかしがっていた。じっさい文章も写真も綺麗なサイトだから威張っていいと思うんだけどな。顔写真も公開してるのは自己顕示欲のあらわれ、ってわけじゃなかったのか。なんとなく不思議。 カラオケでは色気と迫力のある歌いっぷりで男子を圧倒していた。好きよ・好きよ・うっふん♪ ……そうか、ラムのラブソングって改めて聴くとすごい歌なんだなあ。 ・リョウタくん 間違いなく今回の主役の一人である。リアクションが面白い(というか可愛い)ので、ついついイジりたくなってしまうなってしまうのだ。本人もそれを芸風にしてるようなところがあるし。濃いピンク一色で統一したようなスタイルで、中はシースルーの黒いシャツ、まるで初めから脱がせといわんばかりの体勢ではないか。おかげで今回は矛先が私からリョーちんに向いて助かった、ほっ。……俺って悪い奴? ・桃の紅茶氏 集合時間を間違えたのは私なのに、桃さんに八つ当たりして申し訳ない。かなり自己嫌悪である。 でも、会自体はおかげさまですごく楽しかったよ。クセモノぞろいのこの会を、幹事として見事に取り仕切ってくれた桃さんに、ここで改めて感謝の言葉を述べさせていただきたい。ありがとう、そして、お疲れさま。またぜひ遊ぼうね。 |
| 01.10.09 | ・ | プレイボール |
| 夕飯にこんなものを食べている人は他になかなかいないだろうと思いつつ。 昨日、フジの新しいドラマ『アンティーク』を見た。本広克之演出ということで期待していたのだが、残念ながらつまらなかった。BGMとしてMr.Childrenの曲が多数使われているので、ファンがビデオクリップの感覚で楽しむぶんにはいいかも知れない。 がっかりしながらテレビの画面をぼんやり眺めていたら、そのうちスマップの番組が始まった。これといって興味もなかったのだが惰性でそのまま見ていると、やがてこんなコーナーになった。 『中居・朝までに400個オニギリを作る』。 こういう完全に思い付きと勢いだけのような企画はどうなのかと思いつつ、かといってテレビを消すでもなくそのまま見続けている私も相当どうかと思う。 ともかくそのまま見続けていると、中居くんが妙に苦戦している。深夜から始めて朝までに、という制約もさることながら、オニギリを握るというその作業自体にえらく手間取っているのだ。ソフトボールほどもある不格好な米の固まりに無理矢理海苔を巻いたりして、その出来上がりは見るからに不味そうである。 それが番組を盛り上げるためのヤラセだったのかどうか、それは分からない。しかし見ているうちに、オニギリを作るのがそんなに難しいことなのかという疑問が湧いてきた。考えてみると、私は自分でオニギリを作った経験がない。実際問題として、弁当をこしらえる機会のある人でもないと、オニギリを作ったりはしないのではないだろうか。少なくとも晩のごちそうにオニギリが出てきたという話は聞いたことがない。 そこで私は今日になって、ものは試しとオニギリ作りに挑戦してみることにした。炊飯ジャーからご飯を取り出し、ボウルに水を汲んで、濡らした手のひらに塩を揉み込み、ご飯を適宜つかみ取って、握る。どうだ。 全然難しくない。 中居くんが生産していたような巨大なボールには、間違えたってならない。なんなんだ。普通に三角に握って、海苔を巻いて、見目麗しいオニギリの一丁上がりではないか。 ちょっとばかり勝ち誇ったような気分で、私はテーブルに完成品を運び、さっそく食事を開始した。一個目を口に運び、盛大にかぶりつく。 その瞬間。オニギリは粉々に砕け、いっぺんにその原型を失った。指の間から次々こぼれる飯粒たち。見るも無惨な光景である。血の気を失った私は、慌てて料理の本を見直した。 『オニギリは、きつく握りすぎるとベッタリとなってしまいますが、逆に力が弱いとバラバラになります』 その通り、バラバラになりました。『ほどよいにぎりかげんは体得するしかありません』とも書いてある。そうなのか。って、今ごろ感心してどうする。形が良ければいいってものじゃないことは、言われなくても分かりそうなものじゃないか。 食べてみて分かったのだが、今回作ったオニギリは全てそんな調子で、すべからくバラバラになりました。気分的にはかなりブルーである。調子に乗って3個も、しかも結構大きめのを作ってしまったし、そのうえ具は3個とも同じ、冷蔵庫に残っていた明太子だ。いくら明太子が好きでもこれは飽きる。さらに、オニギリ作りで夢中だったため、他のおかずをまったく作ってない。 結果的に、夕食がオニギリ(らしきもの)3個のみ、という何やら淋しい光景が残ってしまったのであった。 中居くん、オニギリを軽く見てゴメン。俺が甘かったです。 今日見たドラマ『さよなら、小津先生』は面白かった。食事を作るシーンがなくて助かった。 |
| 01.10.12 | ・ | 舌禍 |
| 意味の重なる言葉を続けて使う、例えば「馬から落ちて落馬する」のようないわゆる『重複表現』は、一般的には好ましくないものとされている。 だが日常会話の中では、これを意外と意識せずに使っているものだ。「カラーが変色する」であるとか、「炎天下のもと」であるとか。広く考えれば、「掛け声を掛ける」や「歌を歌う」だって重複表現といえなくもない。もっともこういった表現は、気にならない程度であれば構わない、というのがNHKなどの見解らしい。 そういった重複表現とはちょっと違ってくるのだが、では例えば次の文章はどうだろう。 「きっと彼はそう思ってると思う」 これは、とある漫画の中でもネタにされていた表現である。活字として見ると明らかにちょっとおかしいのだが、かといって別に文法上の誤りがあるというわけではない。ただ見た目が悪いというだけだ。実際、言葉として発するぶんにはそう気にはならないだろう。気にならない気がする。 文章を書く上で、そうした『見た目の悪い文章』というものにしばしばぶつかる。それではこれはどうか。 「口の中に口内炎ができている」 これも別に間違ってはいない。しかし何だか居心地が悪い。口内炎というものは口の中にできるに決まっているからだ。もし腕とかひざとかにできた場合、なんと呼ぶのか分からないけども、とにかく痛い何とかではあるだろうが、間違っても口内炎とは呼ばない。医学に詳しくない私にも保証できる。 だがまあ、「口の中に口内炎」なら文法上も医学上も間違ってはいないし、さほど気にもならないから、問題はないのであろう。私は今後、この文を書くときに悩んだりしないことに決めた。 そんなわけで、口の中に口内炎ができているのである。 前置きがいささか長くなったが、今の私はそういう状態なのだ。私はただそれを主張したかったに過ぎない。書き出しで悩んでいるうちに、いつの間にかすごいことになってしまった。 偏食でビタミンが足らないせいだろうか、同時に3つも4つもできて、痛くてたまらない。なんと舌の裏にまでできている悲惨な有り様だ。どなたか、すぐ治す知識を知りませんか。 |
| 01.10.14 | ・ | 宴の始末 |
| 縁日というものに、実に久方ぶりに足を運んだ。 実家の地元で開かれる、年一回の縁日である。それを口実に親戚の人々が我が家に集結するのも、また恒例となっている。あくまで口実であって、実際には縁日まで足を伸ばそうという人はいない。とにかく酒を飲んで騒げればそれでいいのだ。 しかし今回はちょっとした気紛れで、私と妹二号機(一号機は仕事で不在)、それに従兄弟のT氏やRさんなど、比較的若い顔ぶれが集まり、たまにはノスタルジーを味わってみようか、という運びになったのである。 神社から延びる歩道に、色とりどりの屋台が並ぶ。懐かしい光景だ。もう何年来てなかったか、ちょっと記憶にない。私のことだから、もしかしたらわりと最近、他の縁日には顔を出したような気もするが、少なくともこの地元のには来ていない(わざわざ過去の日記で確認した)。 幼い頃、縁日というのはいわば一種の異世界だった。目を輝かせ、少ないこづかいを握り締めて、水あめやソースせんべいといった駄菓子を獲得することに夢中になったものだ。十何年も経った今、あの頃のような昂揚感は、しかし淋しいことに、もうほとんど感じなくなっていた。店先に並ぶ色落ちした玩具や、疲れた店主たちの顔などを見るにつけ、異世界どころかむしろ生々しい現実ばかりが胸をよぎってしまう。 だが、私自身の視線の変化もあるのだろうが、やはりかつての縁日というのはもっと明るく活気に溢れていたような気がしてならない。もしかしたら実際に、時代や客層の変化によって縁日の雰囲気自体も変わってしまったのかもしれない。 とはいえ、T氏と一緒にオトナの視点からツッコミを入れつつ見る縁日というのも、それなりに楽しいものではあった。 例えば、夜店のひとつに「射的」がある。コルクを打ち出す銃で棚から景品を撃ち落とせばそれが貰える、というものだ。景品にはキャラメルなど小さいものから、UFOキャッチャーで取るようなぬいぐるみなどまであるわけだが……その中に一緒に並べてあったものに、私は目を疑った。 「ゲームキューブの本体・箱入り」である。 この十何年かのうちに、コルク銃は凄まじい威力アップを遂げていたようだ。というより、あれを棚から落とせるほどの威力があるのなら、たいていの動物は狩れると思うぞ。後の保障はもちろんしないが。 あと、これまた懐かしい「型抜き」。ご存じであろうか、チューインガム大の砂糖菓子に、図案化された何がしかの絵が描いてあり、まち針だけを使ってその形通りくり抜いたら賞金が貰える、というゲームである。 ルールは単純だが、見た目より砂糖菓子が脆いために意外に難しく、またやっとの事で成功しても、夜店のおじさんによる判定が厳しくて、わずかでも絵が欠けてると失格にされたりする。そのうえ賞金といってもたかだか数百円。子供にとって大金であっても、オトナからしたらちょっとやってらねえよなあ、などとT氏と話しつつ賞金表を見ていると、なんと、串だんご型の絵柄で成功すると9,000円とある。これには心を動かされた。 しかし自分の狙う絵柄を選べるわけでもなく、なにより子供たちに混じって必死にカリカリ掘っている姿を人に見られることは、さすがに理性が咎めたのであった。考えてみたら、その絵柄がちゃんと箱に入ってるかさえ疑わしいのだから……いろんな意味で子供相手限定のギャンブルだといえよう。 話変わって、実家の宴会にて。 日本各地の名産品やおみやげ品について話していたところ、うちの母親からこんな台詞が飛び出した。 「名物ってね、いい評判を勝ち取ったもんの勝ちなのよ!」 真理だ。反論の余地、なし。本人はいたって真剣に言っており、ツッコミ入れても「何が?」という顔をしている。昨日の日記のネタとも相まって、まことにタイムリーなり。 |
| 01.10.17 | ・ | フロウ |
| 「このごろ、火の出るような忙しさでさぁ」 電話の向こうで、K氏がそう言って嘆息した。聞けば、専門学校の課題の多さにバイトのシフトが重なり、加えて文化祭も近いということで、昼も夜も平日も休日もないような有り様だそうである。彼女に会うことさえままならず、だいぶくさっているようだ。 「しかもさ、こんな時に病気にまでなっちゃって」 「病気? なんの?」 「潰瘍性大腸炎っていうらしい」 かいようせいだいちょうえん……。どんな病気だかは知らないが、名前の響きがいかにもまがまがしい。だいたい想像もつくし。なんだか不安になってきた。 「ちょっと前から、やたら腹をこわすことが多かったから、病院で診てもらったんだよ。そしたら、血便出てるって言われちゃってさあ。すぐ詳しい検査してもらったんだよね。で、結果が、潰瘍性大腸炎って」 この時、直腸検査の詳しい様子も聞いたのだが、それはあえて書かないでおく。食事中の人へのささやかな配慮である。そんな、管を入れたり液を入れたり指を入れたりなんてこと、ねえ。そのへんの話題は花梨さんに任せます。 それにしても血便とは穏やかではない。 「どんな病気なの、それは」私が聞くと、 「いやそれがさ、症状自体は大したことないらしいんだよ。せいぜい腹が少しゆるくなるくらいで。俺、最悪、大腸ガンの可能性まで考えてたから、ホッとしたけどね」 「症状が軽いのは何よりだったねえ。で、それって薬で散らすの? それとも手術とか?」 「いや、この病気、実は原因がよく分かってない病気らしくて……根治するってことができないらしいんだよね。けっこう珍しい病気で、難病指定までされてるらしくてさ、せいぜい薬で症状弱めるくらいしかできないんだって。逆に言えば、薬さえ飲んでれば済むんだとか」 「はあ……じゃ、食事制限とかは?」 「そういうのも特にない。臨床的にどういう食事が効果あるってのも分かってないから。だからとりあえず、暴飲暴食さえしなければいいらしい」 「……なんだ」もっと深刻なものと思っていた私はすっかり拍子抜けして、「症状もわずかだし、治療も楽。ものものしい病名のわりには、それほど重大な病気じゃないじゃないか」 「実はそうなんだよ。別に、進行してガンになるってわけでもないしね。ただ病気を抱えてるってこと自体が、気分的に良くないだけの話で」 ここでK氏は声を少しひそめて、「――むしろ、いいことさえある」 「はあ? いいこと? なんだよそれ」 「この病気、難病指定されてるって言ったじゃん」 「うん。それが?」 「そうするとね、都と区から助成金が支給されるんだよ。これが月に、だいたい1万円ちょっと。この病気の診察費が月に2千円かそこらだから……まるまる1万円近く浮く計算になるわけだ。これはデカイよ。潰瘍性大腸炎オイシイぜ、わははは」 「なっ……何がオイシイだ、このバカモノー!!」 人のことおどかしといて、結局、病気で儲かった話かよ! そんな助成金、むしろ慢性病気マンである俺が欲しいわい。なんというか、転んでもただでは起きない男だな、K氏よ……。ま、安心したけど。 |
| 01.10.20 | ・ | 僕らのメモリーズ |
| デートの最中や気に入った相手と二人きりの時など、相手にちょっといい格好を見せたいと企んでいる場合、食べるに相応しくない食べ物というのがある。 身近な例ではモスバーガーがそうだ。あの汁気したたる独特のハンバーガーを味わい尽くすため、どうしても袋にむしゃぶりつくような体勢になる。ややもすれば、ぶじゅるるる、などという奇音を発する羽目になったりする。しかもそうやって食べるのが一番美味しいと来ているのだから始末に負えない。上品に食するには縁遠い食べ物なのである。 そういった食べ物は他にも多々ある。この日私が食べた“イカ墨のスパゲティ”というものもまさにそれであった。 以前から興味は抱いていたものの、実際に食べるのは実は今日が初めてである。場所は駅前のカプリチョーザだ。注文してしばらくすると、その皿が運ばれてきた。おお、黒い。噂通りだ。 結論を言えば、味のほうは非常に美味しかった。というより、イカ墨そのものの味は正直言ってよく分からず、磯の香りのする濃厚なニンニクソースといった感じであった。思っていたよりクセはなかったというのが感想である。もっとも、チェーン店の味付けだから、ということもあろうが。 それはそれとして、このスパゲティを食べている時の様相たるや、凄まじいものがある。この時私は同行していた人間と少しずつ分け合って食べたのだが、まずイカ墨のその影響を相手に指摘したのは私だった。口の中といい唇といいその周辺といい、冗談抜きで真っ黒になっていた。向かい合って会話している以上、それがいやでも視界に入ってくる。無視して会話をしろというのが無理な話だ。鼻毛が飛び出しているのを気にするなと言っているようなものだ。 しかし、相手の異相を指摘している場合ではない。当然私も「そっちもなってるよ」と当たり前のことを言い返された。焦って紙ナプキンで口元を拭うと、こぼしたインクを拭き取ったような有り様になっている。非常に驚いた。 ここで私が考えたのは、このお洒落な雰囲気の店で、もし意中の女性相手にこんな醜態をさらしていたらどんなことになっていただろう、ということであった。そもそも、この料理を食べても構わない状況というのは、女性相手と言わずとも、相当限定されているのではないか。こんな罰ゲームみたいな料理、いったい誰が注文するというのだろう。 しかし幸運なことにというか何というか、この時の相手は美女でも何でもなく、ファイティング越後氏であった。いわばどんな料理を食べてもまったく構わない状況だったのである。 今度出るゲームの話であるとか、お互い抜け毛に悩んでいるとか、そういった話題を、お互い口を真っ黒にしつつ取り留めもなく話し合った。ニンニクの匂いすら気にする必要なしだ。男同士ってのはこれだからやめられねえぜ。 まあ実際のところ、もし恋人同士だとて、口の汚れなど気にするのはほんの最初のうちだけだということは、皆さんご存じの通りである。前述のモスバーガーも同様。ふっ、恥じらう季節など儚いものよ……。 さて、素敵な昼食を終えた私と越後氏は、ニンニク臭のゲップなど吐き出しつつ、我がアパートへと向かったのであった。アパートでの行動は基本的にゲーム三昧なので、まあその後はどうでもいいです。 それにしても、越後氏の記憶力の高さとそれを引き出すスピードには、今さらながら感服させられる。誰かが言った何年も前の取るに足らないような台詞も、実によく覚えているのだ。 それとは逆に、ついさっき聞いたことさえ覚えておらず、そもそもロクに聞いてすらいないんじゃないかとよく言われる私とは、まさに雲泥の差である。 また、私が思い付きで常時呟く、愚にも付かない駄洒落や地口などにも、即座に越後氏のツッコミが入る。おかげで私が何度、自分の寒さによる凍死を免れたことか。 彼の記憶力といえばつい先日、こんなことがあった。 第二次大戦中のドイツの軍人に、ハンス・ルーデルというものすごい人がいたらしい。某所でそんな話を聞きつけた私は、さっそく越後氏に詳しく聞いてみることにした。なにしろ軍事関係のネタであれば、彼の知識量に勝てる人間は私の周囲にはいない。 ICQでの回答は、即座に返ってきた。 「ハンス・ウルリヒ・ルーデル。ドイツ軍で唯一の宝剣付き黄金柏葉騎士鉄十字賞を叙勲したドイツ軍最高のエース。 急降下爆撃機のパイロットなんだが、戦車500両以上撃破してる上に、一人で戦艦も撃沈したことあるな。 出撃回数2500回以上。被撃墜回数30回くらい。全部生還。ソ連軍にとっつかまっても脱走。 戦争中に足失っても義足で出撃。戦後は登山家、という超人。 ちなみに「エース」だよ。爆撃機パイロットの癖に七機くらい敵機墜としてる。ソ連軍にしてみりゃエーリッヒ・ハルトマンと並び称される東部戦線の悪魔だな」 句読点と改行場所以外は原文のままである。これだけの文章が、1回で返ってきたのだ。 のちに本人に確認してみたが、資料などは何も参照せずに、記憶だけで答えたのだそうだ。 「好きなことだからこれくらいは覚えてるよ」本人は涼しい顔で言う。そういうものかも、とも思うが、それにしたって……とも思う。どちらにせよ、私には到底真似のできない芸当である。 ツッコミに関してはこんな調子だ。 「シュピーゲル、シュピーゲル……」私が唐突にこう口ずさむと、 「それはキャプテンウルトラ」と、間髪入れずにツッコミである。 テーマ曲を一瞬聴いただけで分かるのもすごいが、キャプテンウルトラなどというマイナーな特撮番組を知っていること自体がまたすごい。俺が生まれる前の番組だぞ……。ほんとに俺より年下なのか、越後氏。 ただここで問題なのは、私がいったいどういう流れでそんな歌を歌い出したのか、自分でもさっぱり覚えていないということである。てゆうか何だよシュピーゲルって。見たこともないくせに。 |
| 01.10.26 | ・ | 夜の友達 |
| 駅近くのジーンズメイトで買い物をし、戦利品をひとつずつ確認していたら、サイズを間違えて買っていたものがあった。あー、しまった、レシートはもう途中のゴミ箱に捨てちゃったぞ。交換してもらうなら早いほうがいいよな……。でももう夜の10時過ぎてるし……。あ、いや、確かジーンズメイトはかなり夜遅くまで開いてたはずだ。この際だから行ってみよう……。 考えた末に行ってきたら、無事に店は開いており、サイズ交換も快くしてもらえたので、ホッとした。 しかしホッとしたのには別の理由もある。 交換してもらったのが、ぱんつ2枚だったということだ。 もし交換してもらえず、キャッシャーで 「すみません〜、ぱんつはお断りしてるんですよ〜」 と言われたり、または店が閉じていて、サイズ違いのぱんつ2枚持ったまま夜道をひとり往復することになったり、あるいは偶然知り合いに会って、 「どこ行くのー?」 「ジーンズメイト」 「何しにー?」 「ぱんつの交換」 「いくらのー?」 「1枚1000円」 「やだー、超安売りー」 という会話を交わすことになったり、などの情けなさいっぱいの結果に終わらなくて、本当によかった。 最近ダイエットコーラに凝っている。もともとコーラはよほどのことがない限り飲まなかったのだが、カロリーゼロとなれば話は別である。コーラを飲んだつもりでダイエットコーラを飲めばきっと痩せることだろう。一生懸命飲まなくてはならない。 しかしノンカロリーの人工甘味料というやつは、砂糖とは別の意味で体に悪い、なんてことも聞かされて、ちょっと不安である。体を悪くしてまでダイエットしたくはない。そういう形でのダイエットだとは知らなかった。 でも好きだから飲むのだが、近くの某大手スーパー(略称ジャスコ)で、500mlのペットボトルが珍しく安売りしていた。そこにあったポップを読むと、 「ダイエットコーラ、今ならよりどり4本398円!」 ……よりどり? |
| 01.10.27 | ・ | 酒気とミント |
| どういう脈絡だかよく知らないが渋谷の駅前に鎮座ましましている古代遺跡の巨像の前で、私はこれから行われる会合に思いを巡らせていた。坂井氏の開催する、いわゆるところのオフ会、通称・ミンパニオフである。聞くところによると30人以上が集まるというのだから凄い。私がオフの呼び掛けをしても、多くても3人程度しか集まらないというのにだ。してみると坂井氏の人望及び企画力は、単純計算で私の10倍はあることになる。まったく耳を疑ってむしって投げ捨てたくなるような話である。 30人もとなると、さすがに初対面の人も多い。ここで思い出すのは数ヶ月前、100人集まったという空前絶後で伝説級のあのオフだ。あの時は右を見ても左を見ても名前すら知らない人ばかりという悲惨な状況で、結局はほんの数人としか新たに面識を持つことができなかったのであった。 そんな苦い経験を踏まえ、今回は事前に参加者全員のサイトを見て回ったのだが、だからといって状況がそれほど変わるわけではなかった。量が多いだけにそれぞれのサイトの内容を把握し切れなかったし、むしろ皆の文章の巧さや更新頻度の高さに、要らぬコンプレックスまで抱く羽目になってしまった気もする。うう、なんでみんなこんなにうまいんだよう。 ともあれ参加者も予定通り集まり、誘われるがまま1次会の会場に場所を移すと、今回の趣向の一つでもある、くじ引きによる席決めが行われた。 普段だとどうしても既知の者同士固まってしまう傾向があるので、それを避けて新しい出会いを演出するという、坂井氏の粋で素敵な計らいであった。そのアイデア自体は実に素晴らしく、私も期待とトキメキに胸を膨らませていたのだが、 「ガチャピン臭がする、おお臭い々々。頼むから死んで、今すぐ死んで」 などといきなり毒づきつつ対面に座ったのは、あろうことか、私の天敵の一人であるカワせんぱいであった。 この女の皮を被った悪魔は、その後も誰彼構わずに毒の息を浴びせかけて各地に被害を拡大していたようだ。そのくせ女性陣には妙に人気があるというのだから世の中わからない。そのあまりの行状に見かねて、 「おまえ、俺より年下のくせに何が“せんぱい”なんだよ」と問い質すと、 「人生の先輩だよ」と、前後の繋がってないことを言う。 聞けば、連日酒ばかり飲んでいる上に、このオフ当日の朝までも酒をかっ食らっていたそうだ。「頭イタイ」といいつつミネラルウォーターなど飲んでいたが、あのペットボトルに入っていたのも実際は焼酎だったに違いない。 その魔女の隣に座っていたのが、こちらは初対面となるフネコさんである。最初のうちこそ、和風人形のように可愛らしげなルックスや俯き加減で控えめな態度から、ちゃんと女の子扱いされていたのだが、これが大きな見誤り。始まって30分もしないうちにビールを盛大にひっくり返したのを発端として、その後はもう粗相のオンパレードであった。 料理が運ばれてきた途端に荒らす、飲み物や調味料を勝手に混ぜて無茶なカクテルを作る、上機嫌でいろいろ喋っているが内容がさっぱり分からない、などなど、絵に描いて額に入れて飾りたくなるような見事な酔っ払いぶり。一部ではある意味で主役となっていた。 考えてみれば、あんな凶悪なサイトを主宰している人間が何もせずに大人しく座っているわけがないのであった。2次会以降もテンションは落ちず、「へべれけ」と呼ぶに相応しい様相を呈していたが、ちゃんと帰れたのであろうか。 また、私の隣だったのがSOTA氏である。前回の桃さんのオフでも一緒だったのだが、ほとんど話せず終いだったため、しっかり話すのは事実上今回が初めてとなった。 SOTA氏は特に狂牛病関連の話題に関心があるらしく、実際に感染した場合の対処などについて、本気だかどうだかよく分からない口ぶりで話しており、結論として「潜伏期が10年前後だけど、どっちみち俺はそれ以前に死ぬから」と割り切っていた。それは対処でも何でもありません。ま、そうでも思わなきゃ牛肉なんて食ってられないよな、実際。 それと、SOTA氏は泣ける映画好きということが判明したので、今度会ったときはまたその辺りをじっくり話せるといいと思う。泣ける狂牛病の映画の話題ならばなお可だろう。 その後は席を移動しつついろいろな人と話したりしたのだが、結局、館長と一緒になってネタやったり、まったり話してたりするのが一番落ち着いてしまうのだった。発展性がないといえばまったくその通りで、反省しなきゃならんとは思うのだけど。 1次会も後半になると、変に酒が回ったのか魔女の毒が回ったのか、私自身だいぶパワーダウンしてきて、初対面の人と積極的に話していくだけの気概もなくなってしまった。一応2次会も出たけれど、ほとんど惰性に過ぎず、頭痛をこらえながら隅っこの方でボンヤリしていただけという体たらくである。まったく情けない。 その代わりというか何というか、今回は初めてカメラを持ち込み、顔馴染みの人を中心に撮って回った。特に今年になってから繋がりができたネットの友人たちは、その写真を全然持っていなかったのだ。以前から何かカタチになる記憶を残しておきたいと思っていたので、それが実現できて嬉しい。なかには何故か、どうしても撮らせてくれない人もいたのだが……。 とりあえず今回は交友の幅を広げるより、根っこを固めるのに徹した、ということにしておく。 何はともあれ、やはりオフ会は楽しい。幹事の坂井氏に、ここで感謝の言葉を――お疲れさま、そしてありがとうございました。やっぱりね、誰かが企画して頑張ってくれるおかげでみんなが楽しい時間を共有できるわけで、幹事の役割って凄く大きな意味を持っていると思う。並の技量で出来ることではない。さすが10倍パワーだけのことはありますな。 また次の機会にもぜひよろしくです。今度は年末かな? などと完全に人任せで期待してみたりする。……だって、俺が企画したところで人が集まらないことは、もう実証済みだし〜。 このごろはビールが全然飲めなくなってしまったので、サワーばかり注文していたのだが、それも実際はおいしいと思ってるわけではなく、ただ酔うための道具として飲んでいるだけだった。しかもいい気持ちになれるのは一瞬に過ぎず、気が付くとどんどんダウナーな方向に行ってしまっている。 昔からアルコールをおいしいと思ったことはほとんどないが、最近はその傾向が顕著なようだ。別に酒の力など借りなくても場の空気に酔うことは充分できるので、今度からはもっと酒の量を減らす方向で行こう。ダイエットコーラでも出してくれれば一番いいんだが。痩せるし。 |
| 01.10.30 | ・ | ハートな男 |
| うう、ぐるじい。ちょっと夕食を食べ過ぎてしまった……。食べ終わってだいぶ経つ今でも、喉のぎりぎりまで食べ物が詰まっているような感覚で、迂闊にげっぷも出来ない。まさに一触即発、爆発寸前の非常に危険な状態である。 もともと満腹中枢が壊れているらしい私は、食欲があるときとそうでないときの差がかなり激しい。食欲がなければ、夕食にパン1枚とかヨーグルト1個とかでも平気な顔をしているのだが、まれに、極度の飢餓感に襲われることがある。たまたま今日がそういう日だったようだ。 会社帰り、行きつけの定食屋でカキフライ定食を食べ終わったはいいものの、何やらもう少し物足りない感じがする。そこで私は近くのセブンイレブンに行き、牛カルビ弁当を買って食べることにした。それくらいは食えるだろうという理性的な判断である。考えてみればここ数日は肉気が足りなかったし、さっきもシーフードだ。栄養のバランス上も望ましいといえよう。 ところが驚くことに、弁当コーナーの棚には牛カルビ弁当どころか、牛と名の付くあらゆるものが置いていない。恐らくは例の騒動の煽りであろう。今ごろ気付いて驚いてるのも私ぐらいなものだろう。何しろ仕方がないので、肉はあきらめ、代わりに五目焼きそばを買った。 ちなみに私はコンビニの弁当は、冷たいままで、もそもそ食べるのがなぜか好きである。特に麺類は良い。そのほうがさっぱり食べられるし、脂気も少ないような気がする。あくまでも気がするだけだが。 さすがに定食を食べたあとなので1人分の焼きそばというのはカロリー的にも多く、半分は残して明日食べるつもりだったのだが、勢いでつい1皿全部食べてしまった。あまつさえ、明日の朝食分に買っておいたオニギリまでもが腹の中に消えていた。パン1枚の時とはえらい差だ。いったいどういう体をしているんだか、自分でも謎である。 こういう食べ方をしているとそのうち、マンガに出てくる悪役の巨漢みたいな体型になってしまうかも知れない。もっとバランスの取れた食事をしないと。とりあえず、明日の夕食はパン1枚にしよう。 このところ有線などでかかりまくっている、浜崎あゆみのバラードのような曲。あれがもう嫌いで嫌いで仕方がない。媚び媚びの歌声が非常に神経に障り、鳥肌が立つくらいイヤだ。できれば放送禁止にしていただくか、それが無理ならせめて、私が歌ったバージョンと差し替えてもらえないだろうか。どちらが無理度が高いか、考えるまでもないと思うけど。 |