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| 「豚舎・設備のお悩み解決!」(42)換気扇の清掃方法
この記事が出る頃には残暑も収まっていることでしょう。
しかし、ウインドレス豚舎や、開放転豚舎でも順送ファンはこれからの季節でも使います。
ホコリが付いたままにして置くと、換気扇の羽根が重くなるので送風効率が落ちてしまいます。
それによって消費電力もアップする事になります。
そこで今回は換気扇の清掃についてまとめてみました。 それでは換気扇のタイプ別に見ていきましょう。 写真1〜写真3はウインドレス豚舎の排気ファンで外側にシャッターが着いているタイプです。
これらはたいてい防水型のモーターが付いていますから、直接高圧洗浄機で洗っても大丈夫です。 室内をオールアウト後の豚舎洗浄時に換気扇まで綺麗に洗いましょう。 但し、高圧洗浄機のノズルは1m以上離れたところから当てて下さい。 特に羽根やシャッターがプラスチックで出来ているタイプでは圧力を下げないと破損してしまいますから注意が必要です。 換気扇の羽根の内側やシャッターの内側はこれで良いのですが、羽根の外側の汚れは、換気扇を止めて拭き掃除するしかありません。 水洗いする前に軍手やウェスで拭き掃除する事がベストです。 水洗い後ですと、ホコリが濡れているので一度拭いただけでは綺麗にならないからです。 換気扇外側のシャッターも同じで、洗浄作業をする前に豚舎の外側から箒などを使って掃除すると良いです。
写真9や写真10の様にフードが付いている場合は、必ず換気扇を止めてシャッターの外側を掃除するようにしましょう。 換気扇が回ったまま外側から掃除しようとすると、ホコリが掃除者に降りかかってくるので、健康に良くありません。 写真4はウインドレス豚舎でシャッターが内側(豚舎内側)に付いているタイプです。
ウインドレス豚舎の換気扇は基本適に防水タイプが付いているはずですが、 もし、換気扇に水を掛けて漏電したのなら、写真12に示したモーターからの電線出口が劣化して 、防水機能がなくなっている可能性があります。 あるいは電線がネズミにかじられてビニール被覆が破れているかもしれませんので、よく観察して下さい。 漏電している場合は、乾燥してからシリコンコーキングを塗り込む、またはビニールテープで巻くなどして絶縁して下さい。 次に順送ファンです。
順送ファンとしては写真6のようなメーターファンまたは写真7や写真8のような 直径が50〜60cmのファンが一般的です。 オールインオールアウト式のウインドレス豚舎に付いているものは、 基本適に防水タイプなので、オールアウト後の洗浄時に一緒に洗浄して下さい。 順送ファンの電源を切ってから、片側からだけでは無く両側から洗浄するようにして下さい。 開放豚舎の中に付いている順送ファンの場合は、電源を切ってファンを止めた上で、ほうきなどを使ってホコリを落として下さい。 これも片側だけではなく両側から掃除して下さい。 順送ファンのON-OFFスイッチがファンの設置場所から離れたところにある場合は、スイッチのところに 「清掃中につき電源を入れないで」という張り紙をして置くことをお勧めします。 誰かが勝手に電源を入れてしまったら、清掃中に大けがをする恐れがありますので重要なことです。 ある農場で、私が換気扇を洗うように助言したところ、「洗浄すると漏電するから、やらないんだ。」 と答えが返ってきました。 それは本末転倒です。 火災などの事故が起こる前に漏電箇所を発見できたのだからラッキーと捉え、漏電箇所を修理すべきなのです。 そして換気扇の洗浄は定期的に実施するのが本筋なのです。心当たりのある方は、今後考えを改めて下さいね。 |
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