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「豚舎・設備のお悩み解決!」(6)今からでもできる暑さ対策 この記事が皆さんのお手元に届く頃には東北地方も梅雨明けしている頃だと思います。暑さ対策はしたいのだが、餌代の支払いで手一杯で、なかなか設備導入まで行かない。でも暑くてたまらない。とお悩みの方へ、今回は3つの工夫をお届けします。 1.順送ファンを増やしたらインバーターが容量オーバーしてダウンした。 2.ドリップクーリングを自作する 3.屋根散水システムを自作する 4.クーリングパドの効率を上げる
では、まず1番目の順送ファンですが、私のクライアントさんで、繁殖豚舎の空きスペースにストールを増設し、
ところが、換気扇の合計消費電力がインバーターの容量を超えてしまったのでインバーター制御ができなくなってしまいました。
わかりやすいように、具体例を示します。
1割ぐらいオーバーしても壊れませんから(但し換気が十分な場合に限ります)電子サーマルの設定を19Aに設定して、 どのメーカーのインバーターでもこのような設定はできますが、ボタンやダイヤルの操作方法が違いますので、インバーターのマニュアルを読んで設定して下さい。 実際の使い方は、気温が上がったら直結運転にして、全速で回す。気温が下がったら(夕方)自動運転に戻す。すると気温が下がれば自動で回転が落ち、豚が寒すぎる状態にならずに済みますし、節電にもなります。
2番目のドリップクーリングを自作する。 この他に塩ビソケット類やホースニップルやホースバンドが必要ですので、ホームセンターなどで必要数量を入手してください。
次は3番目の屋根散水を自作する、です。
前者の場合は、動噴のモーターに見合ったマグネットスイッチを電磁弁と並列に繋いで取り付けます。 図5 では4番目のクーリングパドの効率を上げる工夫です。皆さんの農場では図5のように、クーリングパドから入った空気が天井裏を通って天井入気口から室内に入る構造になっていませんか。分娩舎や、離乳舎がこのタイプの農場が多いのではないでしょうか。クーリングパドでせっかく冷やした空気を天井裏に通すことによって暖めてしまっています。これでは冷房効率が悪いので、壁をくり抜いて図6のような入気口を取り付けます。冬はくり抜いた断熱材で蓋をすればいいのです。ストール舎でも冬は天井入気して夏はトンネルベンチレーションに切り替えて使っている豚舎では、夏に天井入気口を締め切って下さい 創意工夫で夏を乗り切り、来年の夏にたっぷり収益を上げましょう |
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