|
|
保温箱の必要性 先月号の記事で矢原先生がおっしゃっていた保温箱の必要性に私も賛成です。昨年秋から今年の春にかけて事故率が前年より上がった農場がありました。私が訪問していて咳をする豚が目立つようになったのが気になり、採血検査をして頂きました。マイコワクチンがうまくテイクしていないのではないかと疑ったのです。
結果は、マイコとサーコはワクチン抗体価がきちんと出ていました。PRRSは、母豚はワクチンで抗体価が上がっており、離乳舎では移行抗体が徐々に下がっていましたが、肥育舎に行ってから野外感染と思われる抗体価の上昇が見られました。また、グレーサー(HPS)の抗体価は離乳舎と肥育舎それぞれで上昇がみられました。この農場の離乳舎は、建物は古いのですが、昨年に私の提案でオールインオールアウトできるように改造したものでした。各部屋にガス温風ヒーターを設置して室温確保には努めたのですが、コンクリートスノコの豚舎は子豚の寝場所まではなかなか温度が上がらず、床下から冷風の吹き上がりも見られたりして、グレーサーが動いたものと思われます。それで保温箱を設置することとしました。 たったこれだけの簡単なものでも効果が有りますので、皆さんの農場でも工夫次第で保温スペースの設置が可能だと思います。 |
この Web サイトに関するご質問やご感想などについては、お問い合わせフォームからお送りください。
|