広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2015/5/17
「人は一人では生きられない」


 マタイの福音書 5章 3-4節


「アダムは、百三十年生きて、彼に似た、
 彼のかたちどおりの子を生んだ。
 彼はその子をセツと名づけた。
 アダムはセツを生んで後、八百年生き、
 息子、娘たちを生んだ。
 アダムは全部で九百三十年生きた。
 こうして彼は死んだ。」

 保育園の前理事長先生が亡くなり、遠く青森まで葬儀に行って来ました。遠い所にお住まいですが、長いお付き合いの中でキリスト者である先生の葬儀は、是非やらせていただきたいと願っていました。
 葬儀の時にいつも改めて教えられることがあります。それは葬儀には、故人の家族や友人、知人が多く集まりますので、どのような人間関係の中で生きて来たのかが、よく分かることです。特に家族や親族の方々を見ていると、顔や容姿、動作などがどこか似ています。「アダムは彼に似た、彼のかたちどおりの子を生んだ。」とありますが、これはまさしく真理だと思います。私たちはだれでも、自分は自分一人だけの力で生きているように思いがちですが、そうではありません。顔や容姿自体、両親や祖父母から受け継いでいます。そして、それを次の世代に渡していきます。そう考えると、人はどこまでも一人で生きているのではないと思います。

 では自分の意思や考えがどうでもよいかと言うとそうではないでしょう。一人ひとりが自分のできる範囲で、最大の努力をして悪い要素を排除し、良きものを取り入れていくことが次の世代への責任だと改めて示されました 。

(文=松本俊雄 牧師)


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