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2015/1/18 「冬でも耕す」 箴言 20章 4節 「なまけ者は冬には耕さない。 それゆえ、刈り入れ時に求めても、 何もない。」 私は農家で育ちましたので、この意味が良く分かります。農作物の種は春先に蒔くのですが、その時耕していては遅いのです。冬のうちに畑を良く耕し土を柔らかにしておくと、春先に降る雨水をよく吸い込み、また空気も十分地中に行き渡りますので、蒔かれた作物の種は良く発芽しどんどん成長して、豊かな実りをもたらします。何をするにも前もって準備や用意が大切なのです。 しかし、現実として冬に耕すことは難しいことです。なぜなら問題が大きく、追い詰められるほど、余裕が無くなりますので、直ぐに解決が得たいものだからです。そして手短で簡単にできる方法に手を出し、その結果また失敗し問題の解決どころか、どんどん傷口が大きくなってしまいます。「冬来たらば、春遠からじ」ということばがありますが、人生に関して春は自然に来ないと思います。厳しい現実ですが、人生の春を迎えるためには、冬に歯をくいしばってでも耕さなければならないと思います。 二人の方の告別式を行いました。お二人とも過酷な人生を送られた方でした。信仰者として共に歩んだ者として、この先どうなるのか?と何度も心配しました。しかし、最後は皆さんとともに神様を崇めました。それはやはり、神の恵みと本人か誰かが冬でも耕したからではないかと思います。これからも生きている限り、少しでも「冬でも耕す者」になりたいです。 (一部1月号婦人会だよりの巻頭言より抜粋) 。 (文=松本俊雄 牧師) バックナンバーはこちらから |