広めよう この地に 賛美と福音の光

 今週のトピックス
2014/09/07
モーセのリーダー性


 申命記 34章 10節


「モーセのような預言者は、
 もう再びイスラエルには起こらなかった。
 彼を主は、顔と顔を合わせて選び出された。」

 聖書には多くのリーダーの記事がありますが、モーセにまさるリーダーはいないと思います。モーセはよく「人類史上最高の指導者」と言われますが、その理由は何でしょうか?それは、何の訓練も受けていない奴隷からなる200万人もの人々を水も食べ物もない荒野において、40年間にわたって導き、カナン侵入に耐えられる戦闘集団に変えたからです。

 まず「何の訓練も受けていない奴隷からなる200万人もの集団
」ですが、これは考えただけでもその困難さが想像できます。私たちの人間関係でも、人は相手の言行によって大きな影響を受けるからです。自分の悩みの大きな部分が、相手に少しわかってくれたら、理解してくれたらというものがあります。しかし、それもモーセに比べたら恥ずかしくなります。
 次に「水も食べ物もない荒野」ですが、人は必要な物が手に入らないと、心まで貧しくなります。マナだけでは、満足しない物欲に負けないようにしたいです。
 最後に「40年間」の長さですが、人は短い間なら頑張りや忍耐もできますが、長くなると本当に難しくなります。特に私自身は自分の弱さとして、同じことの繰り返しには耐えられない性格のようです。では、なぜ「40年」が必要なのか?それは最近少しわかったような気がしますが訓練とは「自分の性格の一部になるまで」になる必要があるからです。

 モーセに比べるのもおこがましいですが、今日の生きる力にしたいです。

(文=松本俊雄 牧師)


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