最終更新日 08/04/05
FT−817ってよく飛ぶ無線機です。 スッゲー飛びます! ファイナルが...
(ちなみに、うちのは 初代の FT−817 です。
マイナーチェンジ後の FT−817ND では改善されているかもしれません。)
何故よく飛ぶのか (推定)
ファイナルアンプが1回飛んだくらいなら、まぁこんな事もあるかで諦めますが、自分のFT−817は2回飛びました。
別に無理をかけたとか、パワーを絞り出したとか、異常な使用条件が重なって飛んだのではありません。
飛んだときの状況...
●1回目
家でQRPで遊んでから、さて!クルマで無線でも聴きながら遊びに行こうかなと思い、
クルマのモービルアンテナに接続、で送信テストしてみたら...
「パワー計が振らない...」 はぁ? 何コレ?
同軸つないだだけで昇天。 修理代請求 ¥1万ナンボ也 修理(QRT)3週間前後
●2回目
家で消耗した電池を詰め替えて、チャリンコのかごに入れて近くの山まで移動〜♪ と思いつつ
あ、試しにホイップで聴きながら走ってみよう〜 と思い、試しに送信テストしてみたら...
「パワー計が振らない...」 えぇ〜 マジ? またかよ!
同軸つないだだけで昇天。 修理代請求 ¥1万ナンボ也 修理(QRT)3週間前後
原因は...
無線機を移設するとファイナルアンプが昇天する! ということ?
これは設計に問題が有るのではないかと思い...
で、回路図を観てみました。
(ここからは、あくまでもアマチュアの推測です。 その視点で以下読み進んでください。 というか読まない方が良いかも!(^^; )
飛ばさない工夫 (もうメーカー修理は無理かもしれない。 ここからは自己責任とアマチュア精神で)
回路図の転載等は、問題がありそうなので掲載しません。
以下、読み物として楽しんでください。
部品が壊れるのは何らかの定格値を超えたからだろう...
2回とも昇天したのはファイナルトランジスタ(2SK2975)だから、これの定格でやばそうな数値が有るか確認した。
DS間電圧 30V
GS間電圧 ±20V
最大損失 10W
って感じ。 DS間電圧の定格値が結構低い。 引っかかっているのはこれかも?
回路を観ると、別に問題なさそう... 電源が入っている間は...(^^;
このFETってエンハンスメント動作だから、電源供給が無くなるとドレインはハイインピーダンスになる。
要するに直流的に浮いた状態。 チョットのノイズでも簡単に定格の30Vを超えられそうだ。
これを何らかの形で少しでもゼロ電位に保たせる部品が付いていればいいのだけど、
それをすべき内部の13V供給ラインに、実はこれが見あたらない...
出力インピーダンスの変換回路部分は、コンデンサで直流的に切られてしまっているし、
ファイナルユニット内で電位を保たせる部品がない。
ファイナルユニットを搭載している、PAユニットにも無い。
メインユニットの回路やブロック図を観ると、DC電源コネクタに何も接続されていない状態、
且つ、バッテリーが入っていない状態の場合、かなり高抵抗に成ってしまいそうだ。
で、実際にテスターで当たってみたが、結構やばそう。(テスターだけで判断するのもどうかと思うが)
チョットした事で30V以上の電圧がかかりそう。
メーカーも電源を入れた状態でしっっっかりと試験を行っているのだろうが、
これ、ポータブル機ですからぁ〜 残念〜! って感じだ。 古いな...(^^;
で、問題のファイナルアンプを保護する方法を考えてみた。 アマチュア的に...
簡単にはメインユニットからPAユニットに13Vを供給しているコネクタとグランド間に
適当な抵抗を付けて浮いた状態から少しでも良い状態にしてやれば良い。
適当な抵抗は小さい抵抗値の方が効果的だが、電池運用の事を考えるとあまり小さくできない。
ちなみに自分は10kΩにしておいた。 (自分的な妥協点以外の何者でもない。 いいやこれでって感じ)
抵抗じゃなくて25Vくらいのツェナーでも良いと思う。
(いや、その方が良いだろう! 俺は結局買うのダルイから抵抗だけど...(^^; )
ちなみに、抵抗を着脱して効果を確かめたいところだが、また無駄に壱万円持って行かれるのもシャクなのでそっとしてある。
で、対策後は今のところノントラブルで動いている。 が、運が良いだけかもしれない... 結局運次第だな(^^;
ということで...
アマチュア無線機の改造は、今も昔もあくまで自己責任で!
うまくいったらお礼のメッセージ...は別にいいです(^^;
苦情/苦言は無しで、アマチュアの戯言なのでソコントコヨロピク。 (原因推定が見当違いかもしれないし...(^^; )
というか、これ純粋に読み物ですから読んで楽しんでください!