<屋久島’96・後編>

 

 縦走することを決意し、お天気は最高、気分も上々、しかし心元ないのが食料でした。

色々持っていくと重いし、そもそも縦走はあわよくば、という感じで出発したので、食料

計画は、朝カロリーメイト、昼カロリーメイト、夜はおかず無しのご飯1合(一応小さな

コッフェル&ガスは荷物に入れていたので)。初日は、我慢できましたが、2日目にもなる

と、飽きる上、日常より相当活動している体には全く足りない・・・。

 

 そんな時、救世主が現れました。東京農大のお兄さん(実は同学年だった)です。

彼は、四万十川の川下りをした後、屋久島に来るという、充実した夏休みを送っていた人

なのですが、とにかくザックがバカでかい!そして、その中身は、一体何十人分ですか?

と思うようなパスタ&パスタソースがザクザク。そして極め付けが「ねぇ、君たち、まだ

食べられる?食べてくれたら助かるんだ。もう重くって〜。荷物減らしたいんだ」と声を

かけて頂いたこと。もちろん喜んで、お手伝い?させて頂きました。本当に、ありがとう

ございました。

 

 そして、翌日。よく晴れた朝、雲が頂上にかかる前、午前中中には山頂につけるように、

早朝より登山を開始しました。縄文杉の次に、是非一度見てみたい山頂360°の水平線!

森林限界を超え、視界が開けると、待望の水平線です。が、あれれ?水平線は思ったより

高いところにあります。

 こちらが登れば登るほど、

水平線もついて登ってきます。

常に目線より上の水平線・・・

たかだか2000m登った所で、

地球を見下ろせると思ってい

た事自体が傲慢でした(汗)

 でも、木がなくなり、風の

音が聞こえないシーンとした

世界、まるで、海の底の地底

の国に迷いこんだみたいな

不思議な、本当に不思議な感覚にとらわれました。

 

 

 

 

 

 

 

 


    <不思議なドーム型の岩>         <神々の坐す山頂>

 

 朝早く出発した甲斐があって、山頂が雲に飲まれる前に宮之浦岳頂上を踏むことができ

ました。世界の底の山頂。360°ぐるっと水平線に囲まれて、そんな風に感じました。

下山するのは忍びない〜けれども、まだまだ先は長い!後ろ髪引かれる思いで再び歩き始

めるのでした。

最初は尾根道にそって、景色を楽しみながら惜しみながら歩いていましたが、下り道の

快適さに我を忘れて歩き続け、気がついたら、また森の中に還って来ていた・・そんな感

じの下山でした。

 

 3泊目の小屋の傍の川に、きらきらと一際明るく輝くヒメシャラの木がありました。

あまりの美しさに、私はカメラを向けました。が、後から気が付いてびっくり!「もの

のけ姫」のコダマが写っているのです!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 あれ?「もののけ姫」公開は’98のハズ??どうして’96の写真にコダマが??

もしかして、宮崎カントクは、取材にきた屋久島の森でコダマを見たのでしょうか??

謎は(私の中で)盛り上がるばかりです。もしかしたら単に心霊○○って事かもしれ

ませんが、私は、コダマだと信じています☆

 

 最後、林道を数時間歩かないといけない所では、たまたま通りがかったトラックの

お兄さんに拾われ、最後はあっけなく、というか快適に下界に降りることができまし

た。山から出るときは、名残惜しさよりも、「カロリーメイトから開放される!」

                   思いで一杯で、かつものすごくハイになっ

                   っていました。

                   

                    3泊4日の今から思えば冒険旅行、お天

                   気に恵まれたことと、出会ったいろんな人

                   々に助けられて、事故なく屋久の森を歩け

                   事、本当に素晴らしい思い出です。

 

                    返す返す、私が一番大好きな場所は、

                   屋久島の森の中です。もう一度、縄文杉に

                   会いにいきたいと思います。その時が来る

                   まで、山登りできる体力を持っていたいと

                   思っているのですが・・・(汗)

<ヤクスギランドにて>                   

 

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