<アムリタ>

 

私が主人公朔美さんにハンドルネーム「朔」を拝借している言わずとしれた吉本ばな

なさんの小説です。

この本を始めて読んだのは、高校生の時だったか、大学になってからだったか。。

とにかく主人公と苗字が同じというのにまず、衝撃を受けて!プロフィールにも書きま

したが、苗字が出てくるのは1回しかなくて、話には全く関係ないのですけど、でも嬉

しかった!何度読み返したか、数えきれないです。もちろん話も大好きで、色んな事が

起こる朔美さんの日々と、何が起こっても受け止めてしまえる朔美さんに憧れています。

作者のばななさんは、アムリタについて「ニューエイジが日常に負ける様子を書きたか

った」と評されていますが、日常に紛れてしまう普通の中にこそ、真実があるというか

そんな感じがします。

 

 物語に出てくる中で、行きたいなと思った場所etc・・・。まずは、横浜中華街。神

戸の南京町知ってるから(しかも数年間通勤で通っていた)、わざわざ横浜まではね?

と思っていたけれど、物語に出てくる活気ある描写を読むに、一度くらい行ってみたい

な、と思っていました。で、去年、行くチャンスがあったのです。本当は、皆で夜ご飯

食べに行く予定だったのですが、それには参加できなくて、レンガ倉庫でおしゃれ〜に

皆様と語らい、翌日ひとりで中華街をぷらぷらしに行きました。平日昼だったから空い

ていて、異国の祭りのような雰囲気はなかったけど、ああ〜ここが横浜中華街、と感慨

深かったです。横浜は、何事も神戸と似ていてくつろげるけど、全てスケールがでかい

!!関西人としてくやしいな、と感じつつ、いやいやこじんまりしている所が、神戸の

いい所なんだしね、と思ったりしました。

 

 次に、南フランスはニースのマチス美術館!まさか、私がニースにいけるとは、最初

に話を読んだときには想像もしなかったですよ!本当にびっくりしました。その顛末は

また別の機会に書くとして・・・。“ニースの近くにあるマチス美術館は、ただで空い

ていた”と書いてあったので、ただで入れるのかな?とウキウキして行ったら、有料で

した。そりゃぁね。大英博物館でさえ、有料化しようという動きのある今日この頃です

ものねぇ。。でも、本当に明るくて開放的で、絵も大きくて、すごく素敵な場所でした。

でも、帰ってきて小説を読むに、「むう、ただの時代があったのだろうか?と気になっ

て仕方ない私なのでした(^_^;)

 

 サイパン&高知には行ったことがない!けど、不思議で楽しい夫婦が住んでいる南国

に遊びにいったことはあります!それは、和歌山の新宮。那智の滝につれていってくれ

たり、新宮大社で中島みゆきDJの番組を聞いたり、まぐろのあらを安く買って身を取

ったり、温泉にいったり、とっても楽しかったです。ありがとうございます。アムリタ

に出てくるサイパンの若い隠居夫婦とは全然違って、力いっぱい遊んでる面白い人達で

すが、人前でばんばんケンカしたりとか、似ているなぁ〜と思ったのでした。そして、

この人たちが連れて行ってくれた、沖縄。シュノーケルを借りてぷかぷか海に浮いてい

たら、白い砂の海底に果てしなく横たわる、ナマコ・ナマコ・ナマコ。。。“「あれは海の

底で眠る、戦争で死んだ人の魂なのよ」”という台詞が蘇る。そして、とても生々しく

感じました。「もう泳ぐ気しなくなった?」と訊かれ「いいや泳ぐとも」と答える朔美

さん。私もそうありたいと思います。でも、私はあんまり積極的に海にはいってないの

ですけどね。人は海から生まれて山に還るそうです。なので、山好きな人は終わりの

世界に惹かれているのだ、とか?が〜ん、山が好きな私はどうなんでしょう???

 

 朔美さんの名前の由来が語られるシーンも大好きです。

“「昔、漢の国に東方朔っていうすごい変わり者がいて、どうしてか皇帝に気に入られ

てたんだよ。その人は、皇帝から何か賜り物があっても、全然ありがたがらない。布

であればぞんざいに肩にかけて持ってっちゃうし、生肉なんてふところの中にそのまま

べたべたに汚して入れてっちゃうし、お金は女に貢いじゃう、そういう人だった」

「全然いい話じゃないじゃないの」

「いや、ここからがいいんだよ。それで、周りの人がお前は変だ、変わり者だ、と言う

と彼は『いや、違う、いにしえの人は深山に身を隠したが、朔のごときは朝廷に身を隠

しているんだ』と言ったっていうんだ、そういう話」

「やっぱりよさがわからないなぁ」・・・

う。引用だけで終わってしまった・・・・。

 

 物語の後半に出てくる、きしめんさんや、メスマさんとのエピソード、最初読んだ時

は、何故メスマさんみたいなすごいけど、悲しい人が出てくるのか分からなかった。と

ころが、実際、催眠療法を頑張ってる人に会うことになって、朔美さんがメスマさんに

感じた感情を理解できる気がして(言葉にはできないですが)、皆で遊びに行く、刹那的

なんだけれども、永遠に記憶されるとっても楽しいシーンが、大好きになりました。

いいなぁ、朔美さん最高だなぁ〜。

 

 とどまる事を知らず、流れていくばかりの中、変わらないものなど何もないかも知れ

ない・・・けれど、私は、朔美さんに憧れています。そんな風にまっすぐに強くありた

いと思います。・・・最後はラブレターになってしまいました〜(汗)

 

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