事務局
〒710-1301 岡山県吉備郡真備町箭田2387
相談室 藤井
   第96号  2002年5月発行
《家族会をのぞいてみませんか?》
 −初めてこの機関紙を手にされるご家族へ−
 まきび病院家族会あおたけの会は会員70名を数える家族の会です。家族会とは心を病んだ人を抱える家族同士が集まり、交流や研修を通して互いに励ましあったり、支えあう場です。会に参加することで直接病気の治癒につながるわけではありませんが、対応に戸惑ったり、つかれたときに経験者の話を聞いたりすることでずいぶんと気の持ちようが違ってくると思います。また、家族が楽になることによってご本人も変化が現れるという研究もされています。
 活動は毎月定例会を開いており、内外の講師を招いて研修をしたり、他施設見学や家族同士の交流などを行なっています。会の入会にためらいのある方はまず見学していただいています。会費も月300円で入院・外来を問わず自由参加を原則としていますのでお気軽にお問い合わせください。

《3月定例会の報告》
 3月定例会は18名の参加を得て1年の反省会を開きました。
家族/初回入院中。外泊や退院時の対応はどうしたらいいか?自分は病気のことはずいぶんわかってきたが、腫物に触るような感じ。ほかの家族は理解がまだ不十分。
家族/発病して8年経つ。外泊や退院なんてとんでもないと思っていた。完全に良くなると思い、発病前と同じように接していた。
家族/入院中にほかの家族に根回し(例えば頻繁に病院へつれてくるとか)する。暴力が出ていたので父親の対応が必要とされた。祖父母が本人を説教してくれたが、かえってあだとなった。
家族/「もっと優しくして」といわれてしまう(笑)。入院中は一緒にいないので本人から逃げているなあと思ってしまう。逃げようとは思ってないけど楽に慣れてはいけないと自戒する。ゆとりを持って対応できるよう自分の健康を維持することも大切。
家族/本人が病気をいかに自覚するかということと、薬を中断しないことが大切。退院して7年経過するが、医師からは「何もさせないよう」に言われて何もさせなかった。先日から急に「アルバイトがしたい」と言い出し、就労体験もなかったがなんとか続いている。人並みになる可能性はあるし、悲観視することもないと思う。
家族/子供より親が先に病気についての勉強をして先導してやる必要はある。後は時期を待つこと。本気で死のうかと思ったことも何度もあった。
家族/地域家族会と共通していえるのは近所に誰か強い味方をつくること。家族が楽になるために勉強するという姿勢が大事。
家族/近所から「あの人はおかしい」といわれるけど気にしないように努めた。本人が道を歩いていただけなのに近所の人から難癖をつけられて警察に来てもらったこともある。本人に暴力を振るわれて大ケガしたり、保健婦さんにも訪問してもらった。父親の協力は不可欠。僕も最初は協力してなかったです(笑)。
家族/近所から聞かれたら「病気です」と堂々といおうと思うが今のところ聞かれてないのでいう必要もないかと…(笑)家族/仕事までしてもらいたいとは思わないが、できればずっと入院しててほしい。できる間は何でもしてやりたいとは思うが…。何かやらせようとするとすぐ本人がくたびれる。
家族/うちの子も入院中はひどかったが今は家にいる。社会体験はほとんどないが自分で風呂を沸かすし、ゴミも出す。要らん情報はようしっとるんですわ(笑)。
家族/主治医が変わるのが困る。せっかく慣れた頃に変わるのでまた一から説明しないといけないので。また異性からモーションをかけられていて本人困惑している。
家族/必ず良くなると本人は思っている。良くなることを期待しないように言う親としても本音は良くなってほしいし。前は働くことで良くなると親も思っていた。親も病気を十分理解できていないのに他人が理解できなくて当たり前?
家族/本人たちも「病気だけど心までは病んでいない」と言う。
家族/障害者同士で結婚しているが、共感できるところが楽みたい。本人は家族にあたってくるが、対応する家族に気持ちの余裕があるときは安定してる。薬だけは中断しないように心がけている。年金を受給しており、小遣いを要求してくるときもあるが、少額だけ与えたり、家族に暴力を振るうときは与えないとか工夫している。


 5月は定期総会となります。26日(日)14時00分よりマインドホールで開催いたします。
 同日13時30分より役員会をあおたけの間で開催いたします。決算、総会式次第の役割分担を行ないますので、新旧役員の方はお集まりください。
 6月定例会は8日(土)13時30分より院内講師による講演を予定しています。
 『ぜんかれん』誌を購読されておられる方は5月末までに年鑑購読費3000円を事務局までお持ちください。
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