事務局
〒710-1301 岡山県吉備郡真備町箭田2387
相談室 藤井
   第90号  2001年5月発行
《家族会をのぞいてみませんか?》
 −初めてこの機関紙を手にされるご家族へ−
 まきび病院家族会あおたけの会は会員70名を数える家族の会です。家族会とは心を病んだ人を抱える家族同士が集まり、交流や研修を通して互いに励ましあったり、支えあう場です。会に参加することで直接病気の治癒につながるわけではありませんが、対応に戸惑ったり、つかれたときに経験者の話を聞いたりすることでずいぶんと気の持ちようが違ってくると思います。また、家族が楽になることによってご本人も変化が現れるという研究もされています。
 活動は毎月定例会を開いており、内外の講師を招いて研修をしたり、他施設見学や家族同士の交流などを行なっています。会の入会にためらいのある方はまず見学していただいています。会費も月300円で入院・外来を問わず自由参加を原則としていますのでお気軽にお問い合わせください。

【3月定例会報告】
 3月の定例会は1年の反省会を行ないました。
 特にこの1年は親亡き後、在宅生活を支えるヘルパー制度や財産管理の手段などをテーマに外部から講師を招いてお話をいただいたことが好評でした。反省会もこれに関連する話題に集中しました。
 ・「生活支援センター」とか聞いても知らない人が多い。
PR不足もあるが家族の側に積極的な意識が薄い。
 ・私の住んでいる町でも家族会を立上げようとしている最中。気軽に参加してほしい。参加にためらいはあると思うが…。私の場合も最初は入院後すぐに回復したので家族会のことを聞いても「まあいいか」と思ってしまった。今から思えば早くから参加していたらと思う。
 ・うちも子供が暴れてどうしようもなかったのでやむなく参加した。問題行動がなければ(参加は)難しいのかも?
 ・知っている人がいるとか、参加するきっかけがあればいいんでしょうが…。勇気が出ないんだと思う。
 ・昨年自分が病気になって入院したとき、たくさんいる親戚の誰もが子供の引受手になってもらえず親戚もあてにならないと思った。もう一人の子に「自立させたほうがいい」といわれ、弁当を買わせたりしてなんとかさせた。なんでも自分が子供のかわりにやってしまうのではなく自分が元気な間に本人が自立できるよう練習させておこう、という気持ちに切り替えたら楽になった。自分が楽になったら本人も変わった。人に求めちゃあいけませんね。
 ・親類も自分のことじゃないからわかってもらおうと思うのが無理。気心の知れたもの同士共同でアパートを借りれたらと思ったりもする。
 ・地元の喫茶店に一緒に行っても偏見の目で見られているという感じがしなくなった。本人は自分のことを恥ずかしいなどとは思っていなくて、自分のほうが(本人の存在を)恥ずかしいと思っていることに気づいた。
 ・しょっちゅう出入りしている店などは店員さんが慣れてくれたらなんてことはない。家族会の中でもネットワークを作るとか、ちょっとしんどいときは互いに行き来して支えあうとかしたいですね。
 ・うちはもうやってます(笑)
 ・病院ばかりいって。(笑)自分で洗濯とかしませんなあ、過保護なんでしょうね。
 ・うちの子はほおっておいたらやってました。本人が良ければ少々汚れていてもいいんです。障害年金の受給にもためらいがあったけど今は開き直って楽になった。
 単身の患者さんで、まったく金銭の自己管理ができない人の親が亡くなり、葬式の時に親の悪口を言い続けるほどだった。しかし今は警察が家を訪ねてきてくれたり、周囲の人がその人を誘ってあげて大勢の人に助けられて生活しているみたい。家族は遠慮とか世間体ばかり気にしているから先に進まないんですよね。

お知らせ
 5月は定期総会を20日(日)11時より行ないます。午後より自由討議です。10時から役員会を開催しますので役員の方はご出席ください。
 6月定例会は9日(土)13時30分よりビデオ学習を行ないます。内容は全家連監修の精神科に関するケアマネージャーについてです。