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第86号 2000年9月発行 |
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《7月定例会の報告》
7月は看護を囲んでの話し合いを本館・別館に別れて行ないました。
■本館グループ
・時代がかわって家族の理解が得られるようになってきた
・病気のことがわかるまで何年もかかった。本人も社会との接点がほしいので入院していない。
・病気の子供が仏様のように見えたこともあった。家の悪いものをすべて子供が背負ってくれているような気がして。
・夫や近所の人の協力があるのでがんばれる。夫も「おまえも大変じゃなあ」といってくれるので救われる。今なら子供が包丁をもってきても逃げずに向かっていける気がする。
・最初は完治するものと思っていた。子供の苦しみを少しでも理解できたらと思い、入会した。
・かつては講演まわりをして本人の気持ちを理解しようとしていたが主治医に「病院に来て一緒に歩いたら楽になるのに」といわれて少し楽になった。
・その人の存在を認めることから始まる。感受性豊かな家族の方が多いので驚きました。(看護)
■別館グループ
・最初は「なんでうちの子が…」との思いだったが、ほかの家族の人と情報交換したり、なんとかやっていくうちにいつのまにか病気のことをわかってくれるようになっていた。
・病気のことが分からないうちは育て方が悪かったのではないかと思ったりもしたが1年くらいしたら腹がすわってきた。・どうやったら親自身も楽になれるかを考えていた。気持ちの切り替えが大切だと思う。気がついたら「あんなこともあったな」というときがくるからそのたびに看護婦さんなどに話を聞いてもらっていくといい。
・子供が病気になるまでは自分も人と同じように偏見があった。治ってほしいのが本音。でも治ると思ったら期待を裏切られるから治らないと思っていたほうがいい。
・引っ越しをきっかけに子供が病気であることを近所に公表した。
・私がしんどそうにしてると「自分のせい?」と聞いてくる。気を使ってるんだなと思う。でも自分で病気がどうにもならないことはよくわかっているみたい。
お知らせ
9月の定例会は、佐野副院長の講演となっていましたが、予定を変更し7日(木)13時30分よりマインドホールにて「精神障害者の在宅生活を考える」というテーマで、精神科領域の訪問・介護活動を行なっておられる玉島ホームヘルプステーションのホームヘルパーさんをお招きし、病院との合同研修として意見交換会をもつことになりました。訪問援助の実際を具体的に聞くことのできる機会ですので、是非ご参加ください。
10月の定例会は15日(日)13時30分よりマインドホールで家族の方のみによる座談会を開きます。日頃家族でないと話せないことをとことん話し合っていただくために企画されましたので、参加できるのは家族の方だけに限定されます。あらかじめご了解ください。
10月26日(木)13時30分〜15時に真備町保健福祉センター(真備町役場横)にて、岡山県立病院院長中島豊爾先生による講演「今、ひとごとではない心の問題」が開かれます。県、真備町、真備町家族会の共催で参加無料です。
中島先生は以前にも町内で講演していただき、その分かり易い内容と親しみやすい人柄が好評でした。今回が初めてのかたもどうぞお気軽にご参加ください。
11月16〜17日、静岡市内で全家連全国大会が開催されます。下記の要領で行なわれますので、参加希望の方は9月20日までに事務局までご連絡ください。当会より一部参加費の補助がでます。
1日目○シンポジウム
精神医療・精神保健福祉の課題
居宅支援事業と家族会活動
○分科会
いきいきと活動する家族会
地域での生活を実現するために−生活支援の視点 と方法
精神保健福祉ボランティアと家族会活動
これからの社会復帰施設の充実に向けて
保護者制度の問題、成年後見制度はどうなるか
2日目○記念講演
「21世紀の精神保健福祉と家族・家族会」
○大会式典
○国際フォーラム
「ノーマライゼーションの実現にむけて
〜家族・家族会は何ができるか〜」
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