事務局
〒710-1301 岡山県吉備郡真備町箭田2387
相談室 藤井
   第105号  2003年11月発行
《8月定例会の報告》
 8月は病院の夏祭りにバザーを開催しました。当日は朝から降っていた雨もなんとかやみ、大勢のお客さんに買っていただきました。品物を提供していただいた方、販売に協力いただいた方に紙上を借りて厚くお礼申し上げます。売上金は家族会の運営費として大事に使わせていただきます。ありがとうございました。

《9月定例会の報告》
 14日、倉敷市民会館で開催された「べてるの祭りIN岡山」に参加しました。
 「べてるの家」は、北海道日高地方の浦河町にあります。彼らは既成の「社会復帰」や「病気を治す」という概念にとらわれないで4半世紀のあいだ地域の中に溶け込んできたごく『普通の人々』です。
 グループホームや作業所を運営する一方で、年商1億という考えられないような会社を経営して全国から多くの見学団がやってきています。他とちょっと違うのは常に問題は抱えているものの全てが「順調」にすすんでいるということです。一見矛盾しているようにも聞こえますが、「べてるの家」はいろんな個性の人が互いに認めあって自分を無理に変えようとせず、集団の力が人を育てていく、不思議な魅力を持ったところのようです。
 当日は7名のメンバーとスタッフが来られました。作業所で作っている昆布製品やべてるの本が販売された他、絶妙なトークや弾き語り、グループ討議などで大いに盛り上がりました。当事者、家族、ボランティア、医療従事者や作業所指導員など100名以上の方が参加され、べてるのメンバーの元気を分けてもらいました。学ぶところも大いにあったようです。

《10月の定例会報告》
 11日に「べてるの家」のビデオを観ました。今回はべてるの家が発売している『べりー・おーでぃなりー・ぴーぷる』のダイジェスト版です。
 メンバーの実名を上げながら、彼らのミーティングの様子や暮らしぶりを赤裸々に紹介しています。主治医やワーカーの解説(?)も織り込まれています。無論、うまくいっていることばかり紹介されているのではありません。みんなに迷惑をかけているメンバーを受け入れるか真剣に討議する場面や、子育てにいきづまっている人、べてるになじんだものの幻聴から逃げるために実家に帰ろうかと悩んでいる人なども映されています。
 観ていただいた方には自分が今悩んでいることを別の角度から再度見直すきっかけになったのではないかと思います。


《家族会をのぞいてみませんか?》
 −初めてこの機関紙を手にされるご家族へ−
 まきび病院家族会あおたけの会は会員70名を数える家族の会です。家族会とは心を病んだ人を抱える家族同士が集まり、交流や研修を通して互いに励ましあったり、支えあう場です。会に参加することで直接病気の治癒につながるわけではありませんが、対応に戸惑ったり、つかれたときに経験者の話を聞いたりすることでずいぶんと気の持ちようが違ってくると思います。また、家族が楽になることによってご本人も変化が現れるという研究もされています。
 活動は毎月定例会を開いており、内外の講師を招いて研修をしたり、他施設見学や家族同士の交流などを行なっています。会の入会にためらいのある方はまず見学していただいています。会費も月300円で入院・外来を問わず自由参加を原則としていますのでお気軽にお問い合わせください。

お知らせ
 11月の定例会は研修会に振り替えます。
 11月26日(水)13:00〜16:00、岡山市三木記念ホールにて岡山県精神保健福祉大会が開催され、写真家大西暢夫氏による講演「レンズを通してみた精神障害者の素顔」があります。参加無料。参加された方は交通費を事務局までご請求ください。
 12月の定例会は研修報告と自由討議を7日(日)13:30よりマインドホールで行ないます。中国ブロック、全家連大会、県精神保健福祉大会などに参加された方は、当日参加しての感想や意見などの発表にご協力ください。
 また、各種研修に参加された方で参加費や交通費など精算がおすみでない方は事務局までお申し出ください。
 1月は24日(土)、昼食を新年会として予定しています。希望される場所などがあればお申し出ください。
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