IDEFIX 情報

JN1GKZ 新井  

jn1gkz@jamsat.or.jp


◆IDEFIX

 AMSAT-Franceが作製した衛星。2002年5月4日1031JSTに南米ギアナからアリアンスペースのアリアン4 V151によって打ち上げられ、高度800kmの太陽同期軌道を周回しています。
 CU1、CU2の2機があり、各衛星は、1辺20cm程度の直方体ですが、衛星は、ロケットの3段目に取り付けられているため、見かけ上、巨大な衛星になっています(ロケットの3段目は、直径2.6m、長さ10m)。
 IDEFIXには、タイマが仕掛けられており、5月14または15日から運用を開始する予定でしたが、予定より早く5月10日から運用が始まっています。
 電源が電池であるため、運用期間は、僅か1ヶ月程です。CU2は、5月20日に運用を停止しました。CU1は、まだ2mで音声メッセージとテレメトリを送信していますが、6月上旬には停止してしまうのではないかと考えられています。受信報告に対してSWLカードが発行されますので、IDEFIXの信号を受信して是非、SWLカードを手に入れて下さい。



◆運用状況

 5月25日 CU1が動作しています。
 5月23日 CU1のテレメトリデータが回復しました。
 5月21日 CU1のテレメトリデータが再び全て0になっています。
 5月20日 CU2はバッテリが切れたため停止しました。
 5月18日 CU1、CU2共に動作しています。CU1のテレメトリは回復していました。衛星の温度が低くなると回復するようです。
 5月15/16日 CU1のテレメトリ値が全て0になってしまう現象が発生したようです。テレメトリの送信シーケンスが正常であることから、ADコンバータ周りに問題が生じたと考えられています。
 5月11日 9時過ぎのパスで、日本でも信号が受信されました。
 5月10日 0940zにOZ1MYが435.278MHzでIDEFIX(CU2)の信号を受信。これが始めての受信報告。1109zには、CU1の信号もOZ1MYが確認。予定より早く動作し始めています。

 運用周波数
   CU1:145.840MHz FM 出力 0.12W  寿命 約40日
   CU2:435.270MHz FM 出力 1.3 W  寿命 約20日  5/20に停止
 運用状況
   CU1: 3秒 テレメトリ→12秒 休止→6秒 音声メッセージ→12秒 休止
   CU2: 3秒 テレメトリ→22秒 休止→4回繰り返し→3秒 テレメトリ→7秒 休止→音声メッセージ→7秒(最大)休止
   CU2の方が信号が強く安定して聞こえています。
 音声メッセージ
   フランス語、英語、ドイツ語、日本語でメッセージを送信
 テレメトリ
   400bps BPSK(AO-40と同じ方式)で送信。
   テレメトリデコーダは、AMSAT-Franceから入手できます。
    http://perso.club-internet.fr/fa1rtp/idefix/e-telecharg.htm
   AMSAT-Franceでは、テレメトリを収集しています。デコードできたテレメトリは、telem@idefix-france.netへお送り下さい。



◆オーディオファイル(MP3)

 音声メッセージ



◆通過予報

 JAMSAT webサイトの「日本各地の衛星通過時刻の予報」で通過時間が確認できます。
   JAMSAT 「日本各地の衛星通過時刻の予報」 →  http://www.jamsat.or.jp/pred/index.html

 軌道要素
   IDEFIX
   1 27422U 02021B 02145.23346051 .00000486 00000-0 21491-3 0 256
   2 27422 98.7194 220.2860 0011514 213.7776 146.2673 14.27732868 3024



◆QSL info

 IDEFIXの信号を受信して受信報告をAMSAT-Franceへ送るとQSL(SWL)カードが発行されます。IRC 2枚と住所 氏名を書いた返信用封筒を添えて以下へ受信報告をお送り下さい。

     Amsat-France
     IDEFIX
     14 bis rue des Gourlis
     92500 Rueil Malmaison



◆関連サイト

    IDEFIX ホームページ
    アリアンスペース
     V151の打ち上げビデオ、launchkit
    JE9PELさんのページ
     IDEFIXの情報がまとめられている

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